箱庭の世界で 第七十一話 炎と氷に降り積もる雪

焔♂ 18歳 (ほむら)
氷雪♂ 18歳 (ひゆき)
イン♂ 21歳
スノウ♀ 18歳
レイル♀ 22歳


簡単なキャラ設定はこちら
世界設定や技説明等はこちら

焔♂:
氷雪♂:
イン♂:
スノウ♀:
レイル♀:







氷雪「ぜぇ・・・ぜぇ・・・、きっちー・・・」

焔「はぁ・・・はぁ・・・、どうした氷雪、もう限界か?」

氷雪「うっせ・・・、お前だって息切れてるじゃんかよ、焔・・・」

焔「ふん、氷雪ほどじゃないさ・・・」

氷雪「まぁ、その通りなんだけどさぁ・・・」

レイル「大丈夫?フルスロットで動きっぱなしだけど」

氷雪「もう一回くらいはいける、っと思いたいところかな・・・」

レイル「・・・間に合うかしら」

氷雪「あいつらならやってくれるって」

レイル「そうね、やってもらわないと困るわ」

氷雪「俺たちがな」

レイル「そういう事」

焔「ふっ、作戦会議は終わりか?」

氷雪「なんだ、楽しそうじゃんか、そんなに打ち合いたいのかよ」

焔「あぁ楽しいぞ、こんなの久しぶりだからな、血が滾ってるんだ」

氷雪「そりゃ良かった、んじゃ、続きと行きますか!」

焔「望む所、行くぞ」

スノウ「お願い、待って!」


イン「箱庭の世界で 第七十一話 炎と氷に降り積もる雪」


焔「っ、スノウ!」

スノウ「焔!」

焔「大丈夫か、なんともないか?」

スノウ「えぇ、平気よ、焔は・・・?」

焔「見ての通りだ」

スノウ「よかった・・・」

氷雪「それは俺のセリフ、だっての・・・」

レイル「っ、氷雪!?」

氷雪「へへへ・・・、気が抜けたら力も抜けちった、俺もぅ立てねぇぞー・・・」

イン「ぃ、もしかして間に合わなかったか・・・!?おい!大丈夫か!」

氷雪「おぉ・・・、インじゃねぇか、助かったぞぉ・・・」

イン「ふぅ・・・、心臓にわりぃ・・・、疲れてぶっ倒れてるだけか・・・」

レイル「あら、化け物の足止めを頼んだ相手に随分と薄情なコメントね」

イン「この声、レイルか!・・・どこだ?」

レイル「ここ、よ!」

イン「うぉう!?これもまた心臓にわりぃ・・・、急に戻んじゃねぇよぉ・・・」

レイル「仕返しよ、これくらいは大目に見て欲しいわね」

イン「はぁ?俺なんかしたかぁ?」

レイル「仲間外れにされたわ」

イン「あ、いや、仲間外れにした訳じゃ・・・」

レイル「それは子供の言い訳よー?」

イン「うっ・・・、悪かったよ・・・、それとありがと、助かった」

レイル「仲間のためだもの、当然じゃない」

イン「・・・そうだな、っと、悠長に話してる暇はねぇんだ、
   そこのお二人さん!ちょっといいか!」

焔「ん、スノウ」

スノウ「大丈夫、ちゃんと説明するわ、
    もう、焔はあの人たちと戦わなくてもいいの」

焔「あぁ、分かった」

スノウ「それじゃ行きましょう」

焔「待たせた」

氷雪「おぉーぅ・・・」

焔「ふっ、本当にギリギリだったみたいだな?」

氷雪「ざ すとりーと・・・」

レイル「That's rightよ?」

氷雪「そうそう、それ・・・」

イン「しんどいならボケなくてよろしい、とりあえずバカはほっといて、
   まずはあれだ、手荒なマネしてすまなかった」

スノウ「・・・私は、別に」

焔「いやだ」

イン「っ!?」

スノウ「ほ、焔?」

焔「ってあいつが」

イン「はぁ!?なんで焔が!?」

焔「よく分からないが、二回目、だそうだ」

イン「・・・あー、分かった、俺たちが全部悪かった、
   とりあえず今は収めてくれ・・・」

焔「・・・今だけな」

イン「おぅ、全部終わったらちゃんと怒られる、
   だから話進めてもいい・・・ですか?」

レイル「突然弱腰ね」

イン「うるせぇ!事情があるんだ事情が!」

氷雪「・・・イン、本題進めようぜ・・・」

イン「おぅ、分かった、俺に味方がいねぇことがよく分かった、
   とにかく本題だ!今回みたいな方法をとったのは、どうしても話を聞いて欲しかったからなんだ」

焔「話・・・?」

スノウ「私たちに、仲間になって欲しいそうなの」

焔「仲間、に・・・?」

氷雪「よっと、そうだ、俺たちは邪神の復活を止めたい、
   お前たちだって折角再会できたのに、そんなとんでもないのに邪魔はされたくないだろ?」

スノウ「・・・えぇ」

焔「俺はスノウが望むならそれで良いと思ってた、スノウが望まないなら、俺も望まない」

氷雪「それなら邪教を止めるのを手伝ってくれ、俺たちだけじゃケイオス達に太刀打ち出来ないんだ・・・」

焔「スノウ、お前はどうしたい?」

スノウ「・・・本当はまだ答えを出せてないの」

イン「あいつらにあんな事されて、それでもまだそんな・・・!」

レイル「イン」

イン「っ・・・!分かってる、俺の出る幕じゃねぇんだ、・・・ちょっと下がる、任せた」

レイル「ねぇスノウさん」

スノウ「・・・何?」

レイル「何が、引っかかってるの?」

スノウ「・・・怖いの、あのもしかしてを認めてあなた達に縋るのは簡単よ、
    でもそれは、私の今までを全部否定することになる、
    そんな事をしたら私は、立てなくなってしまう・・・」

レイル「ねぇ、なんで私たちに縋る必要があるの?」

スノウ「だって!あなた達がさせようとしてるのはそういう事でしょう!?」

レイル「仲間になるという事が縋るという事なら、私はそんな物いらないよ」

スノウ「じゃあ仲間って一体なんなのよ!」

レイル「支えあうものでしょう、仲間って」

スノウ「っ・・・!」

レイル「それに、あなたにはもう支えがあるじゃない、それでも立てない?」

スノウ「私に、もう支えが・・・?」

焔「・・・頼りないかもしれないけどな」

スノウ「焔・・・」

焔「もし立てなくなるなら、抱えていけばいいんだろ?」

スノウ「ぐす・・・・、ありがとう、ありがとう・・・」

焔「あぁ、それじゃスノウ」

スノウ「うん・・・・、お願い、焔・・・」

焔「分かってる、なぁ、俺たちはこれから何を手伝えば良い?」

氷雪「焔・・・!ありがとう!」

レイル「イン!出番よ!」

イン「おぅ、何から何まですまねぇ、それと、二人ともありがとう、感謝する」

焔「それは全部終わってからでいい、時間がないんだろう?」

イン「あぁ、とにかくケイオスとマリスを止めて欲しい、方法は何でも良い」

焔「あいつらをか、分かった」

スノウ「・・・ふぅ、ジェノやレリクムはどうしたら?」

イン「それは他のが動いてる、俺たちは本丸を叩くのが仕事だ」

焔「分かった、それじゃ行ってくる」

氷雪「お、おい、待てって、一人で行くつもりかよ!」

焔「氷雪たちじゃ太刀打ち出来ないんだろ?」

氷雪「いやそうなんだけど、けど一人じゃ・・・!」

スノウ「一人じゃない、私も行くわ」

焔「いや、スノウはここに・・・」

スノウ「お願い、私も連れて行って、じゃないと、みんなに顔向けが出来ないの・・・」

焔「・・・分かった、危なくなったら退くんだぞ」

スノウ「分かってる」

焔「それじゃ行こう」

スノウ「えぇ」

氷雪「っ、おい!待てっていってんだろー!」

レイル「行っちゃった・・・、完全に二人の世界ね・・・」

イン「後から追いつけばいい、本当は戦力を纏めてから行きたかったんだが仕方ねぇ」

氷雪「あ、そうだ、イトと火炎は!?」

イン「ん、確かに遅いな」

レイル「来るのは間違いないんでしょ?それなら待ちましょう」

イン「あぁ、分かってる、そのつもりだよ」

氷雪「フィオと空も無事だよな・・・」

イン「・・・無事に決まってる、これ以上心配事を増やさないでくれ」

レイル「もう!なんで最初から私に声かけなかったのよ!
    こんな重要なことだったら、もっと戦える人が必要だったでしょう!」

氷雪「出来ればあんまり人を巻き込みたくな・・・」

レイル「全世界に影響のあるような戦いに、巻き込むも巻き込まないもない!」

氷雪「っ、仰るとおりです・・・」

イン「分かってんだよ、そんな事・・・」

レイル「ならなんで・・・」

イン「それで全員が納得できたなら最初からしてる!」

レイル「・・・納得できない人がいるんだね」

イン「あの人数でも揉めたんだ、・・・だから、察して駆け付けてくれたレイルには感謝してる」

レイル「・・・そっか、あー、そしたら私が色んな人を連れてこればよかったなぁ・・・」

氷雪「いいんだ、今いるみんなで終わらせれば、それで」

イン「立てた作戦は今の所順調なんだ、あと少し、絶対成功させるぞ」

レイル「・・・そうだ、その作戦、私聞いてない」

氷雪「あー、ごめん、今から説明する」

レイル「よろしく、とりあえず最初からね」

イン「終わった所も説明するのな・・・」

--------------------------------------------------------------------------------

スノウ「焔」

焔「なんだ?」

スノウ「ありがとう」

焔「・・・あぁ、あってたなら良かった」

スノウ「間違えるわけないわ」

焔「それは期待しすぎだ」

スノウ「ううん、そんな事ない」

焔「・・・なら、この後も、だな」

スノウ「えぇ、守りましょう、私たちの世界を」

焔「もちろんだ」


レイル「次回予告」


イン「新たに生まれた決意」

氷雪「決戦を前に、人々の感情は揺れ動く」

焔「次回、箱庭の世界で 第七十二話 影の裏」

スノウ「例え意志は固くとも、動かぬものはない」





とぅーびー・こんてにゅーど




もどる

シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w



補足
過去の台本にしたやり取りから小ネタを盛り込んだので、その話のリンクを貼っておこうと思います。
どこがどこに繋がってるのかは読んでみてください、全部明かしちゃうのは勿体無い気がするので。
小ネタなんで分からなくても大筋は分かりますが、登場人物の些細な戯れが伝わればなぁって思います。

第3話 エンジェリック バトルロンド
第8話 開戦の徴候