箱庭の世界で 第八話 開戦の徴候

焔♂   18歳 (ほむら)
火炎♀  18歳 (かえん)
氷雪♂  18歳 (ひゆき)
フィオ♀ 18歳
会長♂  19歳 (かいちょう)
藍♀   19歳 (らん)
生徒1♂ 高校生 氷雪と被り
生徒2♀ 高校生 藍と被り

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焔♂:
火炎♀:
氷雪&生徒1♂:
フィオ♀:
会長♂:
藍&生徒2♀:


会長「やぁ皆の衆!会長様が帰ったぞ!」

フィオ「おかえり〜っと、なんか懐かしい人がいるじゃない!」

火炎「フィオちゃん!久しぶり〜!」

フィオ「火炎ちゃ〜ん、会いたかったよ〜」

火炎「へへっ、私もだよっ」

焔「ん〜、女同士の友情とはいえ、妬ける」

氷雪「こんのバカップル・・・」

焔「ふふん、いいだろ?」

氷雪「素でいえるお前が羨ましいよ・・・」

焔「ん、そうか?」

氷雪「はぁ・・・」

会長「こほん、さて、盛り上がってるところ悪いんだが、進めて良いかね?」

氷雪「そうしようか、でも、ここじゃちょっとマズくないか?」

焔「広がるとあれなんだよな、どうする?」

藍「そうなの? じゃあ生徒会室はどうかしら」

フィオ「まぁ、妥当って言ったら妥当よね」

会長「それでは、移動しようか」

火炎「だね」


会長「さて、本題と行こうか?」

フィオ「本題? なんかあったの?」

氷雪「あぁ、なんかね・・・っと言う訳なんだ」

藍「また、唐突な話ね・・・」

焔「だろ、信じられないだろうけど、結構マジっぽい」

会長「そういう訳で、今日から私達は当事者だ、気張ってくれたまえ」

藍「楽しそうだからいいですけど・・・、凄く行き当たりばったりですよね」

火炎「仕方ないよ、私たちも全部聞かされてるわけじゃないもん」

氷雪「そうなんだよねぇ、もうちょっと情報が欲しい所だよな、フィオはなんか聞いてないの?」

フィオ「え、なんで私?」

氷雪「ほら、魔界から任務とか聞いてないの?」

フィオ「あ〜、そういう事かぁ、私の仕事は事前に行動することより、事後処理だからねぇ」

会長「断罪者っていうのはそういうものだよ」

フィオ「ん〜、なんか、あんまいい印象じゃないよねぇ」

焔「確かに、死神は後発的だからな」

火炎「せっかく強いのにねぇ」

フィオ「わ、私はちゃんと動いてるじゃない」

氷雪「いやいや、誰もお前の事は言ってねぇよ」

フィオ「むぅ、まぁいいけどさぁ・・・」

会長「さて、情報が少なすぎて動くに動けないわけだが・・・」

焔「もう鍛錬積むくらいしかやること無いんじゃないか?」

藍「それもそうですね、ただ待つだけじゃ芸が無いですし」

火炎「こ、この顔触れで鍛錬とか、私死んじゃうよ〜」

藍「それは、私もよ・・・」

会長「あの三人は化物だからな」

焔「化物って、そんなに変わらんだろう、お前は」

氷雪「そうだ、俺たちが化物なら会長も化物だろ」

フィオ「え、私は化物否定しちゃダメ?」

藍「ダメよ、化物より強い人が人な訳無いじゃない」

フィオ「違うわよ、化物って呼ばれるような存在が弱すぎるだけよ〜」

火炎「それをサラッと言える人を化物って呼ぶんだよ?」

フィオ「ちょっとぉ、火炎まで言う!?」

会長「そりゃ、火炎ちゃんは一般人だからな」

フィオ「納得いかな〜い!」

焔「まぁまぁ、皆仲良く化物でいいじゃん?」

氷雪「それもどうかと思うけど、化物の中にいりゃ化物も普通だって」

藍「それもどうかと思うけどね・・・」

会長「全くだ、いつからここは化物養成学院になった」

火炎「ほぼ開校直後じゃないかな?」

焔「そりゃ間違いない、っ、なんだぁ!?」

フィオ「今、揺れたよね?」

氷雪「地震か?」

会長「バカを言うな、この学校はどんな大きい地震でも全く揺れない構造をしている、
    揺れを感じるという事は、地震では無いということだ」

藍「・・・・・・・・あら? 地震じゃないって事は・・・」

火炎「あとと、また揺れたねぇ」

焔「揺れた、なぁ・・・」

氷雪「揺れたなぁ・・・じゃねぇ!地震じゃないなら異常事態だろ!」

フィオ「そ、そうだよねっ!とりあえず現状把握しに行くよ!」

会長「あ、あぁ!」



火炎「きゃ、凄い騒ぎ、どうしたんだろ・・・」

藍「とりあえず、皆を落ち着かせましょ」

氷雪「あぁ、手分けしよう、全員散開だ!」

フィオ「オッケィ!」

焔「おっしゃ!」


会長「混乱による騒ぎ、と言うより野次馬騒動に近い空気だな」

藍「そうですね、校庭が見える方の窓に集まって行ってるみたいですが・・・」

会長「ふむ、となると、校庭の方で何かあるということだな?」

藍「行ってみますか?」

会長「我々まで野次馬になってどうする、と言いたい所だが、
    原因が分からんとどうしようもないな、おぃ、そこの君!」

生徒1「あ!? なんだよ!今いいとこ・・・、って会長!?」

会長「今は忙しいから失言には目を瞑ろう、これは何の騒ぎだね?」

生徒1「こ、校庭の方で新入り二人と外部の奴がやり合ってるんすよ」

藍「新入り・・・イトちゃんと、イン君だったかしら?」

生徒1「多分そうっすよ、俺は名前知らんからなんとも言えないんすけど」

会長「外部の者と・・・か、これは、しばらく野次馬でもいいかも知れんな」

藍「そう・・・ですね、それでは、私たちも」

会長「校庭側に行くとしよう、一般生徒君よ、お疲れ様だったな」

生徒1「う、うぃっす・・・」



氷雪「う〜ん、この辺はあんまり騒いで無いんだなぁ」

フィオ「そう対した騒動じゃないってことかな?」

氷雪「ちょっと聞いてみるか、ねぇ、ちょっと良い?」

生徒2「はい? って氷雪くんじゃない、どうしたの?」

氷雪「さっきの揺れとかさ、みんな騒いでるけど、落ち着いてる人もいるの?」

生徒2「あぁ〜、校庭でケンカしてる子たちがいるのよ」

フィオ「あぁ〜、いつもの事だもんねぇ、案外ほっといても平気かな?」

氷雪「それも、そうなんだけどなぁ、それよりも委員長さん」

フィオ「あぁ〜、そっちね」

生徒2「そ・・・っち?」

フィオ「今騒いでる連中の鎮圧、だよ」

氷雪「The street!」

生徒2「す、すとりーと?」

フィオ「That's right ・・・だよね?」

氷雪「そうそう、ザッツライト」

生徒2「えっと、ワザと・・・だよね?」

氷雪「さぁ、どっちでしょう?」

フィオ「どっちでも良いわよ、バカ」

氷雪「あ、バカって言われた」

生徒2「そりゃ、ねぇ」

フィオ「そんなことより、お仕事するわよ」

氷雪「だな、風紀委員・・・」

フィオ「出動!」


焔「あぁ〜!この辺が一番込んでるんじゃないか!?」

火炎「だね、昇降口に近づくほど人ごみが酷く・・・」

焔「ってことは校庭が騒動の中心?」

火炎「って考えるのが妥当だよね」

焔「とりあえず、一番元を止めるぞ」

火炎「あ、ちょっと待ってよ〜」

焔「ほら、捕まれって、はぐれるなよ」

火炎「うん!」

焔M「でも、なんだかザワザワする・・・な」

火炎「ん、見えてきた、あれは・・・インとイトちゃん?」

焔「っともう一人・・・」

火炎「すご・・・、あんな戦い・・・」

焔「マジかよ、あいつ、一人であの二人を・・・・」

火炎「あ・・・・、そっか、焔・・・」

焔「あぁ、あいつ、相当強い・・・・・っ!?」

火炎「あぁ・・・!」

焔「ごめん、ここで待ってて」

火炎「あっ、焔ぁ!」

焔M「銀の一閃と同時に上がる真っ赤な噴水、赤く染まる二人の天使、
   怒りはもちろんあった、でも、何より、記憶に無い記憶が、魂がざわついたんだ・・・」



藍「次回予告」

氷雪「あぁ〜、クソッ、平和に日和すぎたかよ」

会長「日常を改める必要性がありそうだな」

フィオ「でも、日常の外に平和なんて無いわ、それに、嫌でも味わうことになるわよ、すぐに」

焔「非日常が日常茶飯事になる毎日をな」

火炎「箱庭の世界で 第九話 愛から生まれる憎」

藍「愛しすぎるゆえに、失うのを恐れ、生まれる憎しみも大きい、か・・・」


とぅーびー・こんてにゅー



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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w