箱庭の世界で 第3話 エンジェリック バトルロンド

焔   ♂ 18歳
火炎 ♀ 18歳
イト  ♀ 20歳 どう見ても中学ry・・・ 前話のイントと同一人物です
イン ♂ 21歳
空  ♀ 15歳

補足説明:インとイトは一つ体に二つの人間が混在してる状態です。

簡単なキャラ設定はこちら
世界設定や技説明等はこちら

焔♂:
火炎♀:
イト♀:
イン♂:
空♀:





焔「ごちそうさま〜」

火炎「お粗末様でした」

焔「いやいや、食った食った、さて、今日は久しぶりの休みだし、どっか行くか?」

火炎「それって、もしかしなくてもデートのお誘い?」

焔「もち、そのつもりだけどな、まぁ、何も考えてないんだけど」

火炎「ふふっ、焔らしいね」

焔「な、なんか皮肉っぽいぞ」

火炎「え〜、そんなこと無いよぅ」

焔「し、仕方ないだろぉ、急な休みで予定立てる暇なんてなかったんだし」

火炎「そうだねっ、でもいいの、焔と一緒ならなんでも楽しいから、私♪」

焔「む、これはハードル上げたなぁ」

火炎「そんなこと無いって、あ、お客さんみたい、出てくるから先に準備してて?」

焔「おっけぇ〜」

焔M「さてさて、マジでどうしようか、まぁ、無計画に散策するのもいいかもなぁ」

火炎「きゃぁあああああああ!」

焔「っ、火炎!?」

焔M「考えるより先に体が動いていた、玄関にたどり着くと、
    そこには開け放たれたドアに乱れた靴」

焔「まさか・・・、チクショウ!」

焔M「裸足で飛び出しあたりを見渡すが怪しい人影は何一つ無い・・・、
    その時、頭の中に響く男の声」

イン「火炎は預かった、返して欲しけりゃ十時までにスラムの広場に来い、
   こなかったら・・・、もちろん、分かるよなぁ?待ってるぜぇ・・・」

焔「クソ野郎が、舐めやがって!絶対、許さねぇ・・・」


焔「箱庭の世界で 第3話 エンジェリック・バトルロンド」


火炎M「私が玄関を開けるとそこにいたのは、昨日の恩人、イントちゃんだった」

火炎「あれ、いらっしゃい・・・って、私家教えたっけ?」

イン「いや、悪いとは思ったけど調べさせてもらったよ」

火炎「え・・・?」

イン「さて、少し、来て貰うぜ?」

火炎「え?っ・・・きゃぁあああああああ!」

火炎M「突然抱えられ、彼女は走り出した」

火炎「ねぇ、ねぇってばぁ!イントちゃん!なんで、なんでなの!?」

イン「イト、頼む」

イト「おっけぇ、ごめんね、火炎ちゃん、訳は後から話すからちょ〜っと我慢してねぇ」

火炎「え・・・」

火炎M「一つの口から全く違う声が聞こえて・・・えぇ!?」

イト「さて、飛ぶよ、しっかり掴まってて」

火炎「え、飛ぶって・・・きゃあ!え、羽・・・、まさか、天界人!?」

イト「そそっ、さて、スピード上げるから、舌噛まないように黙ってて」

火炎M「言葉のとおり、スピードが比べ物にならないくらい早くなる、
     周りが・・・線にしか見えない・・・」

イト「よっと、到着〜」

火炎M「たどり着いたのは、とあるマンションの一室だった・・・」

火炎「こ、ここは・・・?」

イト「ふっふっふ〜、ここは僕とインの愛の巣なんだよ〜」

イン「ばぁか、現状一人暮らしみたいなもんじゃねぇか」

イト「ははっ、それもそうだね」

火炎「え、ちょ、ちょっと、どういうこと?」

イン「悪いんだけど、今は全部は話せない、一つ言っときたいのは、
   俺達は、目的以外はどうでもいい、それさえ邪魔しなければ、
   あんたには危害は加えないよ」

イト「僕たちね、焔と、焔のお友達に用事があるんだ、だから、
   悪いけど火炎ちゃんには餌になってもらうよ」

火炎「でも、私にこんなことしたら、焔、話に耳も貸さなくなっちゃうよ?」

イン「それも、一つの狙いさ」

火炎「え?」

イト「お手合わせ、してみたかったんだよねぇ」

イン「安心しなよ、目的は殺すことじゃなくて戦うこと自体だから」

火炎「安心できるわけ無いでしょ!焔、首に怪我してるのよ!それなのに・・・」

イン「いいから大人しくしとけって、ここまで来て引き下がれるわけ無いだろ?」

火炎「ひぃ・・・」

イト「イン、気持ちは分かるけど僕たちが悪者なんだから威嚇しないの〜」

イン「ちぇ、まぁいいや、さぁて、そろそろ行くか」

イト「そうだね、久しぶりに、楽しめそう♪」

火炎「お願い焔・・・、無事で・・・」


焔「まだ、こないのかよ・・・」

焔M「少し早めに着いた俺は、イライラしながら指定された場所で待っていた」

イン「へぇ、気が早いんだな、ま、遅いよりはマシだわな」

焔「テメェ、なんのつもりだ・・・」

イン「さぁな、俺の理由なんてどうでもいいだろ?お互いに敵対する理由があるんだ、
   さっさと始めようぜぇ・・・?」

焔「上等だ・・・、はぁ!」

イン「っ、いいパンチじゃん、そうこなくっちゃ」

焔「御託はいいからさっさと死ねよ!」

イン「よっ、空振りじゃ人はしなねぇぜ?」

焔「くっ、ソード・オン!うらぁ!」

イン「ソード・オン!はぁ!」

焔「くっ、でけぇ、クソ!」

イン「ははは!良くあそこからかわしたなぁ、面白いよ、お前、
   さぁ、次はこっちから行くぜぇ!フン!」

焔「ちぃ!」

イン「ハッ、まだまだぁ!」

焔M「このまま引いてたらジリ貧だ、ここで止める!」

焔「はぁあああああ!」

イン「ぐっ、やるじゃねぇか、だが、そんくらいで止まると思うな!」

焔「くっ、もぅ一発!」

イン「ハッ、力押しで勝てると思ってんのかよ!?」

焔「それは・・・、こっちのセリフだぁ!」

イン「なっ・・・うぉ!」

焔「これで、仕舞いだぁ!」

イト「ふっ、させない!」

焔「ぐぅ!な、んだと・・・」

イト「ふぅ、危ない危ない、噂に違わぬ勇猛ぶり、いや、予想以上だなぁ」

焔「おぃ、ありえねぇだろう・・・」

焔M「とったと思った瞬間、剣に二度の衝撃が響く、
   離れた時、奴が手に持っていたのは、双剣だった」

焔「おぃ!何でお前、二種類の武器を作れる!?ありえないだろうが!」

イト「あははっ、ありえない? ありえないなんて、常識から出る言葉でしょ?
   僕たちみたいな、常識では語れない存在には通用しないんだからねっ!」

焔「消えた!? くっ、右!」

イト「ん〜、良い反応!だけど、その体勢でこれを受けきれるかな!?」

焔「ちぃいいい!」

イト「そらそらそらぁ!」

焔M「く、やっべぇ、手数が違いすぎる・・・」

焔「クソがぁ!エクスプロージョン!」

イト「遅すぎぃ!さぁ、次行くよ!」

焔「くぅ、今度は後ろ!」

イト「ははっ、反応するのが一杯一杯みたいだねぇ」

焔「チックショウ!こうなりゃ・・・、うらぁ!」

焔M「剣先に魔力を集中させ、地面をぶったたき足元を砕く」

イト「おぉ!? それは、ナイスアイデアだよぅ!」

焔「次はこっちの番だ!」

イト「んー、やっぱ地べたは得意じゃない!」

焔「んなっ・・・、天界人だぁ!?」

イト「へっへ〜ん、これで、荒れた地面なんて関係ないもんねぇ、
   さ、焔のターンは無いんだから、覚悟しといてねぇ」

焔「ふん、俺のとりえが、突っ込むだけの剣術だと思うなよ?
  灼熱の炎をもって、偉大なる恒星を体現させよ、モード・サン!」

イト「んぅ!くぅ、すっごぉ、まさしく太陽形態、これはやっかいかも・・・」

焔「散々おちょくりやがって、これで、消し炭にしてやる、プロミネンス・アロー!」

イト「いょっと、いくら出力が高くても当たらなかったら意味ないんだからね!」

焔「ハッ!こんなもんまだ試し撃ちみたいなもんだ、これが本命だぜ、ウェイブ!」

イト「おぉ!?炎の津波ですとぅ!? でも、まだ避けられない訳ではない!」

焔「ちぃ、ならば、キャノン!」

イト「だから、そんなの当たらないってば!」

焔「まだまだぁ!ディバイドォ!」

イト「ん、小細工なんてぇ!」

焔「もぅいっちょぉ!コネクトォ!」

イト「なぁ!? くぅ、あぁああああ!」

焔「ちぃ、あと少しぃ」

イト「ひぃ・・・ひぃ・・・、なかなか、ハードな、技を・・・」

焔「ハッ、これで分からなくなってきたなぁ?」

イト「違うよ、ハードなのはそっち、リスクが低くないことは読めてるんだから」

焔「あー、くそ、面白くねぇでやんの」

イト「持久戦すれば僕の勝ちは間違いないしね」

焔「一発当てれば、俺の勝ち、だけどな、アロー!」

イト「だから、当たらないって!それに、弱点は分かってるんだから!」

焔「なら、その弱点とやらを突いてみな!」

イト「いわれなくても、てぃや!」

焔「く、キャノン!」

イト「ははっ、予想通り、太陽は動かない星だもんね、消費の激しい固定砲台とか最悪だね?」

焔「ごもっともな意見ありがとう、けどなぁ、燃費悪いのは伊達じゃねぇぜ、コロナ!」

イト「まっず、イン、ごめん!任せた!」

イン「ちょ!あぁもぅ、分かったよ!こうなりゃ突貫だ!いっくぜぇえええええええ!!!」

焔「とまらねぇ!? クソ、堕ちろぉおおおおおおおおおおお!!」

イン「ハッ!チェックメイトォ!」

焔「ちっくしょおおおおおおおおお!」

イン「はぁ・・・・はぁ・・・・、俺たちの、勝ちだ」

焔「そ、んな・・・」

イン「久しぶりに、思いっきり暴れた気がするぜ・・・」

イト「そうだね、ふぅ・・・・、それじゃ、本題に入ろうか?」

焔「んだよ・・・本題って・・・」

イン「俺たちの要求を呑んでもらおうか?」

イト「そうすれば、火炎ちゃんは無事に帰してあげるよ」

焔「なっ・・・、本当か!?」

イン「現実になるかはどうかはお前しだいだよ」

焔「なんだ、俺に出来ることならなんでもする!早く、早く教えてくれ!」

イト「封印師、知り合いなんでしょ? 僕たちをそいつに取り次いで、
   さらに要求を呑ませて欲しいんだ」

焔「封印師・・・、分かった、一度連絡とってみる」

イン「頼むぜ? 全てお前にかかってんだ」


焔「あー、もしもし、焔だ、空か?」

空「だよ、どうしたの?」

焔「悪い、お前に頼みがあるって奴ががいるんだ、内容は教えてもらえてないんだが・・・
  火炎が、人質にとられてる、一度、話を聞いてもらってくれないか?」

空「あー、分かった、私の家まで来て? 話はそれから聞くよ」

焔「本当にすまない・・・」

空「いいよ、私にも、非が無いわけじゃないから」

焔「それじゃ、向かうな・・・」

空「あいあい、待ってるよ〜」

焔「あぁー、お二人さん、ひとまず会ってくれるそうだ、行こう」


焔M「しばらく歩いて、町の外れにあるドデカイ城に着く、
   人呼んで監獄城、ここが空の自宅だ」

空「いらっしゃい、用件はここで聞くよ」

焔M「空は、入り口の前で待っていた」

イン「率直に聞こう、俺たちにかかってる封印は解けるか?」

空「ふむ、出来なくは無いと思うけど、ちょっと見せてもらうよ?」

イト「ど、どうかな?」

空「うーん、こんな封印、初めて見た、極めて複雑なくせにトラップ一つ無い」

焔「出来るのか?」

空「どうだろうねぇ、人質をとってまで解きたい封印、穏やかじゃないよね」

イン「あ? んなこと聞いてねぇだろ? 出来るのか、出来ないのか」

イト「手段が手荒だったのは悪いとは思うけどさ、僕たちは、どうしても解きたいんだ」

焔「言っとくけど、断れば俺も敵に回るぜ?」

空「人質の効果絶大すぎ、分かったよ、やってみるよ」

焔「ほ、本当か!?」

イン「お前が喜んでどうする・・・」

空「待って、やってみる、けど100%は保障できない、準備が必要ね、
  それと強力な協力、焔、力貸してね」

焔「当たり前だろ!っでも、俺、封印の解除なんてやったこと無いぜ?」

空「大丈夫、技術的なものは一人でなんとかなるから、悔しいけど、
  私一人じゃ魔力が足らないのよ」

イト「なるほど、でも、分かってのとおり焔はへとへとな訳なんだけど・・・」

イン「役に立つのか?」

空「準備がいるって言ってるでしょ? 親父の部屋を貸してあげるからそこで休んでて、
  とりあえずそこまで案内するから付いてきて〜」

イト「はぁい、それじゃお邪魔しま〜っす」

イン「うわっ、すっげぇ埃!くもの巣まで張ってんじゃねぇか」

空「あははっ、あんまり見ないで上げて〜、私がかわいそうだから」

焔「掃除とかしないのか?」

空「してたよ、両親が死ぬまではね、今じゃ使用人も雇ってないし、来客も滅多無いからねぇ、
  私が使う部屋と施設くらいしか掃除してないなぁ・・・」

焔「な、なんかごめん」

空「大丈夫、すっごく気にしてるから」

イン「え、大丈夫じゃなくね?」

空「じょーだんだってば、気にしないで〜」


空「ん、そこが親父の部屋だからそこで休んでて〜、
  向かいと、はす向かいの部屋は入ったら殺すからよろしくぅ!」

焔「よろしくって・・・はぁ・・・」

イン「気まずいってか? 安心しろ、俺もだ」

イト「正直な話、卑怯な手は嫌いなんだけどね、背に腹は変えられないから」

焔「じゃあ聞かせろよ、ここまでしてときたい理由」

イン「あぁ? 答える義理がどこに・・・」

焔「義理は無くても、俺に聞く権利がある」

イト「ごもっとも、良いじゃん、どうせすぐに分かることだし」

イン「ちぇ、分かったよ、薄々気付いてるだろうけど・・・、俺とイトは元々別の人間だったんだ」

焔「封印で一緒になってるって?」

イト「そういう事、いつでも一緒で、誰より近くて・・・、最初は良かったんだけどね・・・」

イン「ある意味究極なのかもしれないけどさ、やっぱりお互いの腕で抱きしめ合いたいんだ」

焔「ちっ、なんだよ、それなら回りくどい真似しないで、最初から言いにくれば・・・
  取次ぎぐらいやってやったのによ・・・」

イン「まぁな、でも、この状態になる機会なんざもうないだろうしさ、
   最後に、思いっきり暴れたかったのさ」

焔「・・・・分からんでもない」

イト「それに関してはこっちのワガママだったからさ、本当にごめん」

焔「仕方ねぇよ、殺し合いが本気で出来る相手が欲しかったんだろ?
  そりゃ、こうでもしなけりゃ、俺は本気にならねぇだろうしなぁ・・・」

イン「そういう事・・・っておい、どうしたんだよ」

焔「寝る、待つのが億劫だ、それに、失敗できねぇよ、そんな話聞いたら」

イト「本当に、ごめん・・・」


空「焔!起きて、準備できたよ!」

焔「ん・・・、了解・・・、あれ、あいつらは?」

空「それも準備完了、あと焔だけ」

焔「わり、寝すぎたか」

空「そんなことないない、さ、行くよ」

焔M「案内された部屋には、ドデカイ魔方陣が描かれていた、その中心には、天界人がいた」

空「術自体は魔方陣で形式作ったから、焔は魔力貸して、コントロールは私がするから」

焔「分かった、でも、貸すっていろいろあると思うんだけど・・・」

空「足りなくなったらキスで補充してくれる? ってバカ!んな訳あるか!」

焔「だ、誰もそんなこと言ってねぇよ」

空「それもそうだ、まぁ、私に続いて魔方陣に魔力を通してくれれば良いよ」

焔「了解、じゃ、早速始めるか?」

空「合点、それじゃ、行くよ」

焔「おっけぃ、・・・くぅ、これは・・・」

空「まだ足りない・・・、もっと・・・」

焔「ぐ・・・マジカよ、これ・・・」

空「3・・・2・・・1・・・、セット」

焔「っ・・・・」

焔M「これ、マジはんぱねぇ、魔力の減り方が尋常じゃない」

空「ここ!来るよ!」

焔「は?って、ぐぅ、あぁあああああ!」

空「んぅううううううううう!」

焔「はぁ・・・はぁ・・・・、と、止まった・・・、成功、したのか・・・?」

イト「ん・・・うぅ、あ、あれ?す、凄い!僕の、僕の体だ!」

イン「あぁ・・・あぁ!俺の、俺たちの体だ!」

イト「イン!」

イン「イト!」

焔「はぁ・・・・良かったぁ・・・うぉ!」

空「ちょっとぉ、その反応は失礼じゃない?」

焔「ごめんごめん、でも、成功したみたいじゃないか」

空「へっへ〜ん、任せてよねっ、ぶいっ!っととと」

焔「ふらふらじゃねぇか、大丈夫か?」

空「あっはっは、無理、でも、焔もフラフラじゃん、でも、部屋までエスコートしてくれるんでしょ?」

焔「おぃおぃ、どっちだよ」

空「エスコート」

焔「はいはい」

空「親父の向かいの部屋まででいいよ」

焔「あいよ」



焔「んじゃ、ゆっくり休めよ?」

空「当然、それじゃ、お休み〜」

焔「おぅ、お休み〜・・・、ふぅ」

焔M「俺はその場にへたり込む、疲れた、本当に疲れた」

イン「すまない、大丈夫か?」

焔「おかげ様でね、約束だ、さっさと火炎を連れてこい」

イト「うん、分かった、インはここで待ってて?」

イン「あぁ、行って来い」

イト「うん!」

焔「・・・おぃ、歯食いしばれ」

イン「っ!・・・ありがとう、すっきりした」

焔「ふん、一発で許してやる」

イン「なんだかんだ言って、お前も甘いのな?」

焔「俺は、火炎が無事ならなんでもいい」

イン「同じく、俺もあいつがいれば、地獄だろうとどこだって行ける」

焔「いっそのこと行って来いよ、三途の川の向こうまでよ」

イン「バーカ、あんなもんは一回見りゃ上等だ」

焔「ははっ、ちげぇねぇ」

イト「お待たせ!」

イン「ん、お帰り」

火炎「焔・・・、焔ぁ!」

焔「火炎!良かった、本当に、よかった・・・」

火炎「焔こそ、無事でよかったよぉ!」

焔「うぉ、うん、本当に・・・・、でも」

火炎「・・・でも?」

焔「痛い、首イタイ、しがみ付かないで?」

火炎「あっ、ご、ごめん!」

焔「おけおけ、大丈夫」

イン「これ見てると、本当に申し訳なくなってくるな・・・」

イト「そー・・・だね」

焔「そう思うなら最初からすんなっつうの!」

火炎「そうだよぉ、イントちゃん・・・じゃなくて、今はイトちゃんかな?」

イト「せーかい」

火炎「うん、イトちゃんから聞いたんだけど、それなら最初から協力したのに・・・」

焔「本気でケンカできるかは別として、だけどな」

イン「だよなぁ、それさえ我慢すれば万事解決だったんだよなぁ・・・」

イト「ちょっと自重するべきだったかも・・・」

火炎「本当だよぉ、本当に、怖かったんだからぁ」

イト「ごめんね、もぅしないからさ?」

焔「当たり前だ!誘拐なんざ一回で十分だ!」

イン「それは本当に申し訳ない」

火炎「まぁ・・・済んだことだしね? そんなことより、二人はこれからどうするの?」

イト「うん、行く当てもないし、とりあえず今の部屋に引き続きね」

イン「そー言う訳で、またお邪魔するよ、今度は敵じゃなくて、ダチとしてさ?」

焔「また調子のいい・・・、まぁ、いいけどな」

イト「うん!それじゃ改めて・・・、僕はイト、よろしくね」

イン「俺はイン、よろしく」

火炎「よろしくね」

焔「おぅ、よろしく」

火炎M「こうして、私たちの長い長い一日が終わった、嫌な予感は良く当たる、
     それは、今回も立証されちゃったけど、それ以上に得た物があったと思うんだ、
     日常からは大きく外れた日だったけど、たまにはこんな日があってもいいな、って思った」



焔「次回よこ・・」

空「次回予告!真夜中の公園、愛する二人、耳をつんざく悲鳴!」

焔「いやいや、途中すっ飛ばしすぎじゃね?」

空「次の日の朝、そこに残ったの物は、男のモノ・・・」

焔「シモネタ!?」

空「これは事件よ!怪奇事件だわ!」

焔「これが怪奇じゃなかったらなんだってんだ」

空「そこに現れた美少女封印師空!私が謎を解き明かしてみせる、犯人は、世の中にいる!」

焔「どこにつっこみゃ良いんだ!」

空「次回、空ちゃんの禁書録 第四話 真実は・・・」

焔「ぎゃ〜!ストップストップ、いい加減危ないって!
  次回 箱庭の世界で 第4話 初めてのお仕事」

空「あぁ〜!決め取られたぁ!私今回出番少なかったんだよ!?」

焔「知るか!だからって版権侵すんじゃねぇ!」

とぅーびー・こんてにゅー

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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w