箱庭の世界で　第三十七話？（番外編であって欲しい）　箱庭な男子会で

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火炎♂：
空♂：
イト♂：
藍♂：
フィオ♂：
レイル♂：
スノウ♂：


フィオ「ごめん、遅れちゃって」

藍「ん？、フィオが遅刻とは、珍しいではないか」

フィオ「いやぁ〜、久々の仕事がキツクってね、起きれなかったんだよ」

火炎「アザ、酷いね、大丈夫？」

フィオ「平気平気、ツバ付けといたら直るよ」

空「ツバ付けたら治るってレベルの大きさの傷じゃないよな」

レイル「そうだぞ、機族と違ってデリケートなんだから、気をつけろ」

イト「男だからって気をつけないとだめだよ、周りの人の事も考えないとね」

火炎「イトが、珍しくマトモな事言ってる･･･」

フィオ「明日は…雪かな？」

イト「何をー、こう見えてもちゃんとする時はするんだぞー」

藍「そうだな、ちゃんと身なりには気を使ってるみたいだしな」

レイル「羨ましいな、肌だけで言ったらこの中で一番若いんじゃねぇか？」

空「なんだとっ！？リアル15歳の俺が肌年齢で負ける訳が･･･」

火炎「ちゃんと手入れしてる？」

空「して･･･ないな、でも流石にまだ負けないぜ！」

フィオ「まぁ、ここにいる面子は皆肌綺麗だよね、意外と」

藍「そうだな、美容とか興味なさそうな人ばかりなのにな」

イト「確かにねっ、火炎くんに藍くんはお手入れしてそうだけど、
　　　他のみんなは無頓着そうだもんねー」

レイル「俺はちゃんとメンテナンスしてるぞ」

フィオ「へぇ〜意外」

レイル「どういうことだ！？」

フィオ「いや、機族だし、そういうのいらないのかなぁって」

レイル「んー、何でか知らないけど、機族もいるんだよ、手入れ」

火炎「不思議だよね、機族って、聞けば聞くほど面白い」

空「だよな、色んな文献漁っても細かいこと出てこないし」

藍「ほらほら、積もる話もあるとは思うが、こんな所で話さずに、な」

イト「そうだねっ、この人数で立ち話もなんだしね」

フィオ「今日は喫茶店だっけ？」

レイル「こっちの喫茶店は、始めてかもしれないな」

火炎「今回の所はボクたちのイチオシだよー、ねっ藍さん」

フィオ「ミニチュアガーデンだっけ？俺初めてなんだよね、楽しみだなぁ」

空「それじゃ、行くぞ！」

藍Ｎ「そんなこんなで始まった私たちの男子会、
　　　さてさて、本日の箱庭はどの様な風景を見せるのだろうか･･･」


火炎「箱庭の世界で　第三十七話　箱庭な男子会で」


イト「さぁー、何があるのかなっと」

空「お、紅茶が結構揃ってるな」

フィオ「んー、火炎、なんかオススメある？」

火炎「今週のオリジナルブレンドっていうのがあるの、
　　　毎週違う味が頼めるからおもしろいよ」

藍「そうだな、外れがないうえに、他では無い味が楽しめる。私からもオススメしよう」

空「へぇ〜、じゃあそれにするかな」

レイル「俺も紅茶詳しくないし、それにしようかな」

イト「んじゃそれ人数分で良さそうかな？」

藍「あ、私はダージリンで･･･」

イト「オススメしといて他の頼むんだ！？」

藍「実はな、今週のはもう飲んでしまっているのだ」

フィオ「頼んだ上で他の頼むんだ、外れないって言ってたのどこの誰だよ」

藍「美味しかったぞ？ただダージリンの方が私の舌に合うだけだ」

空「好みの問題ってことだな」

レイル「じゃあそれでオーダーするからな」

火炎「うん、ありがとー」

レイル「えーっと、店員さんはどこかな･･･って・・え？」

スノウ「え、満席で入れないんですか、どうしましょうか･･･」

レイル「あれ、どうしたんだろうか？」

藍「ここはな、待合席用意していないのだ、列とかになってしまうと
　　周りの迷惑にもなるからな」

イト「ほぇ〜、なかなか珍しいね」

空「その変わり、入れなかった人はドリンク一杯無料券を貰えるんだ」

フィオ「なるほど、その分サービスって事ね」

火炎「うん、それともう一つあるの、ねっ、藍さん」

藍「うむ、それでは、そのもう一つを、・・・・君たち！」

スノウ「え、私のことですか？」

空「そうだよっ、おいでー」

レイル「え、どういうこと？」

空「込んでる時は相席ってな」

フィオ「えぇー、知らない人と？」

空「その分のサービスサービス」

フィオ「どういうことだ？」

火炎「その席の皆にドリンク一杯無料なんだよー」

イト「なるる、考えてるねぇ、商売上手だ」

スノウ「えっと、失礼しても良いのですか？」

藍「うむ、問題ない」

スノウ「では、ありがとうございます」

イト「いえいえー、遠慮なさらずー」

火炎「困ったときはお互い様だよ」

レイル「そうだな、助け合いは良いことだと思う」

フィオ「それじゃぁ、とりあえず自己紹介と行くか？」

空「そだな、それじゃまずは俺から･･･」


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スノウ「火炎さんにフィオさん、空さんに藍さん、レイルさんにイトさん、ですね、
　　　　私はスノウです、よろしくお願いします」

火炎「スノウ･･･？どっかで聞き覚えが･･･」

スノウ「もしかすると何かしらのメディアで聞いたことあるのかもしれないですね」

火炎「メディア？」

スノウ「えぇ、新聞とかニュースに乗った事があるので」

藍「あっ、もしかして･･･」

レイル「心当たりあるのか？」

空「あぁ、俺もそれ見たかも」

フィオ「んー、あぁ、分かった、魔界の貴公子だったか？」

スノウ「ふふっ、皆様よくご存知ですね」

イト「なんと、魔族さんでしたか、普通に人だと思ったよ」

レイル「へぇ、魔族にもこういう種族がいるんだな」

空「機族がそれ言うか」

レイル「そ、それもそうだな、わるい」

スノウ「おや、凄いですね、天界人に機族、人と魔族、
　　　　争い事や政治以外でこんなに沢山の種族が集まるなんて」

フィオ「いつもより多めに取り揃えておりますーって感じ？」

火炎「そ、そうだね、あはは･･･」

スノウ「顔色悪いですね、大丈夫ですか？」

火炎「えっ、だ、大丈夫だよ、大丈夫大丈夫」

イト「んぅ･･･、まっ、本人が大丈夫って言ってるんだし、大丈夫なんだよね、
　　　ねっ、火炎くん？」

火炎「う、うん、大丈夫だよ」

空「大丈夫ならどもるなって」

火炎「う、ごめんね」

藍「それにしても、これなら普段一緒にいる人の中に魔族がいても気付かないな」

火炎「ふぇっ！？」

フィオ「それもそうだよね、機族もぱっとみ人だしね」

イト「だねー、天界人もぱっとみ」

空「天界人だよ、金髪は天界人しかいないだろ」

イト「染め粉かもしれないじゃん！僕だって黒く染めたらばれないよっ」

レイル「じゃあ俺も金に染めたら天界人になれるのか」

スノウ「ふふっ、天界人と間違われる可能性はあるかもしれないですね」

火炎「そう、だね」

フィオ「…火炎？、暗いよ？、どうかした？」

火炎「大丈夫、大丈夫だよ」

スノウ「それでは、話題を明るい話題に変えましょうか？」

イト「そだねっ、んー、じゃあねー、レイルは恋とかしてるっ？」

レイル「えっ！お、俺！？」

イト「そそっ、その俺」

レイル「な、なんで？」

藍「はっはっはっは、他の人は分かりきってるからに決まってるではないか」

空「確かに、まだネタ隠し持ってそうなのレイルさんだけだしなぁ、
　　なっ？フィ・オ・くん？」

フィオ「ちょ、なんでそこで俺に振る！？」

イト「そんなぁ〜、分かりきった事聞かないでよ〜」

フィオ「むぅ」

火炎「そうだね、フィオももうちょっと進展させないとね」

フィオ「っ、火炎までそういう事言う！？」

レイル「ふふっ、火炎、戻ったみたいでよかった」

イト「んま、話もレイルに戻るんだけどね」

レイル「えぇ！？」

スノウ「逃げれませんでしたね」

レイル「にっこりトドメささないで･･･」

フィオ「よし、僕もやられたんだし、次はレイルだよ」

レイル「うぅ、恋バナ？」

藍「うむ、恋バナだな」

イト「うんうん、その反応だと恋はしてると見た！」

フィオ「ほぉ、メッサーとかかい？」

レイル「え、彼女は同郷（どうきょう）の仲間で戦友だぞ？」

イト「ばっさり行ったね」

空「うっわぁ可愛そう･･･くすっ」

スノウ「ふふっ、可愛そうといいつつ笑うのは、いかがな物かと」

火炎「そうだね、ちょっと酷い、けどなんとなく分かっちゃう」

レイル「ど、どういう事だ？」

イト「メッサーが面白いってこと」

レイル「そ、そうか？」

空「分かった、フィオと同系統なんだ」

藍「そうだな、そんな気がするな」

フィオ「それこそどういう事って感じなんだけど･･･」

レイル「なあ、よく分からないよな？」

フィオ「うんうん」

イト「いやぁ、からかいがいがあるねぇ」

藍「その、うぶな感じが良いと思うぞ」

イト「そうよねぇ、にひひ」

フィオ「むぅ〜、あ、じゃあさ、折角だしスノウさんのも聞いてみない？」

スノウ「私のですか、いいですよ？」

フィオ「いいんだ！？」

レイル「振った本人が驚いてどうするんだよ」

空「予想外の返答だったようだな、フィオ、諦めろ」

フィオ「うぅ、恋バナはいつも突っ込まれっぱなしだな･･･」

スノウ「ふふっ、フィオさんとレイルさんは恋愛のお話、
　　　　苦手そうな雰囲気ですからね」

火炎「分かっちゃいます？」

スノウ「えぇ、凄く分かりやすいですよ」

レイル「苦手なのは確かだけど、分かりやすいって言われると悔しいな」

イト「それじゃこれを機に得意になろっか」

スノウ「そうですね、弱点は一つでも少ない方がいいですからね」

レイル「なるほど、弱点克服だって考えれば前向きになれそうだ」

藍「シンプルザベスト、そう、そういうのは好きだぞ」

スノウ「ふふっ、私もです、それで、私の話はしますか？」

空「聞かせてもらえるなら聞きたいかなっ」

スノウ「構いませんよ、実は私が地上に来たのも、それと関係してるんです」

フィオ「もしかして、好きな人が地上にいて？」

スノウ「えぇ」

フィオ「おぉ、いいね、ロマンスだ」

火炎「遠距離だったんですか？」

スノウ「遠距離といいますか、3年前に地上に行ったきり、
　　　　音信不通になってしまって･･･」

イト「3年前･･･」

スノウ「えぇ、でも最近この町で見かけたって聞いたんです」

藍「彼女には会えたのか？」

スノウ「いえ、まだです、でも、いる場所は大体分かったんです、今日」

空「おぉ！じゃあ会いに行こうと思えば会いにいけるんだ」

スノウ「ですね、楽しみです」

空「三年越しかぁ、うん、いい再会ができるといいね」

スノウ「はい、ありがとうございます」

フィオ「三年前か…、そう考えるといろいろあった年なんだな」

火炎「そう、だね」

イト「確か、火炎くんと焔が会ったのも三年前だっけ？」

火炎「うん」

フィオ「赤い悪魔の事件も三年前だよ、もしかしたら、
　　　　あれに巻き込まれて連絡取れなくなっちゃったのかもな」

スノウ「死神の集落を壊滅させて、いくつもの町を焼け野原にして、
　　　　そして未だに行方知れず･･･、でしたね」

藍「だが、この町も三年でかなり復興したな」

レイル「みんなを見てても分かるけど、凄く優秀な人が沢山いるもんだな」

空「そだな、この町皆の努力の賜物だ」

火炎「そう、だね･･･」

フィオ「やっぱり、負けてらんないしな、あんな奴になんか」

イト「それじゃ、邪教に同じ事、させないようにしなきゃね」

藍「でも、考えすぎても良くない、今日一日くらいのんびりしようではないか」

イト「うん、大賛成、根詰めすぎはいい結果生まないからね」

スノウ「そうですね、待つことも大切ですから」

火炎「たまには息抜きもしないとね」

フィオ「それが今日！だよね」

空「そっ、明日からはまた頑張るぞー」

レイル「こらこら、休みの間に次のこと考えてたら休憩にならないぞ」

空「へへ〜、俺まだ若いから大丈夫だし」

イト「ここにいるのは全員若いって、空君は幼いって言うんだよ」

空「おさっ･･･！いいんだよ、強くなれればそれで！」

スノウ「ふふっ、では、私はそろそろお暇（いとま）しますね」

藍「あぁ、今日はご一緒できてよかったです、楽しかったですよ」

スノウ「えぇ、こちらも、いい話が沢山聞けました、
　　　　縁もあるみたいですし、また近い内に会える気がします、ね、火炎さん？」

火炎「えっ！？」

スノウ「それでは、皆様、ごきげんよう、またいつかお会いしましょう」

空「おう、またなー」

レイル「俺たちもそろそろ解散するか？」

フィオ「そうだね、晩御飯の用意しなきゃ」

藍「お前は、お湯注ぐだけではないか？」

フィオ「違うよ。ちゃんと卵もいれちゃうよ？」

空「変わらないだろそれじゃー」

フィオ「違うんだなぁ、これが。」



火炎M「こうして、今日の集まりは解散した、スノウさん、何か知ってる風だった、
　　　　焔の事、僕の事･･･、そして、三年前、いろんな事が繋がりそうで、ばれそうで、
　　　　僕の不安は、絶頂を迎えていた、音信不通の彼女、僕の知らない人だったらいいのにな･･･」


スノウ「次回予告」

藍「みんなお疲れ様」

フィオ「お疲れ様、っとそういえば、前回と今回出てこなかった連中はなにしてるん？」

空「先生方は通常業務だって聞いてるぞ」

火炎「シャドウさんとかかな？」

イト「僕達と一緒にいない日は診療所でいちゃらぶしてるって！」

レイル「ケア先生の弟さんとね」

スノウ「次回、箱庭の世界で　第三十八話　影と混沌」

空「･････なにその不吉なサブタイ」

フィオ「なんか余計なのがいるな」


とぅーびー・こんてにゅーど


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