箱庭の世界で 第三十七話 箱庭な女子会で

火炎♀ 18歳 (かえん)
空♀ 15歳 (そら)
イト♀ 20歳
藍♀ 19歳 (らん)
フィオ♀ 18歳
レイル♀ 22歳
スノウ♀ 18歳


簡単なキャラ設定はこちら
世界設定や技説明等はこちら


火炎♀:
空♀:
イト♀:
藍♀:
フィオ♀:
レイル♀:
スノウ♀:


フィオ「ごめん、遅れちゃって」

藍「あら、フィオが遅刻なんて珍しいじゃない」

フィオ「いやぁ〜、久々の仕事がキツクってさ、起きれなかったのよ」

火炎「アザ、酷いね、大丈夫?」

フィオ「平気平気、ツバ付けといたら直るって」

空「ツバ付けたら治るってレベルの大きさの傷じゃないよね」

レイル「そうよ、機族と違ってデリケートなんだから、気をつけないと」

イト「女の子なんだから少しは気にしないとー、アザ隠れる服着るとかね」

火炎「イトちゃんが、珍しくマトモな事言ってる・・・」

フィオ「明日は雪かな?」

イト「何をー、こう見えてもちゃんと乙女だぞー」

藍「そうよね、ちゃんと美容には気を使ってるみたいだし」

レイル「羨ましいわ、肌だけで言ったらこの中で一番若いんじゃない?」

空「なんですとっ!?リアル15歳の私が肌年齢で負ける訳が・・・」

火炎「ちゃんとスキンケアしてる?」

空「して・・・ないね、でも流石にまだ負けないもん!」

フィオ「まぁ、ここにいる面子は皆肌綺麗だよね、意外と」

藍「そうよねぇ、美容とか興味なさそうな人ばかりなのにね」

イト「確かにねっ、火炎ちゃんに藍ちゃんはお手入れしてそうだけど、
   他のみんなは無頓着そうだもんねー」

レイル「私はちゃんとメンテナンスしてるわよ」

フィオ「へぇ〜意外」

レイル「どういうことっ!?」

フィオ「いや、機族だし、そういうのいらないのかなぁって」

レイル「んー、何でか知らないけど、機族もいるのよ、スキンケア」

火炎「不思議だよね、機族って、聞けば聞くほど面白い」

空「だよね、色んな文献漁っても細かいこと出てこないし」

藍「はいはい、積もる話もあるとは思うけど、こんな所で話してないで、ね」

イト「そうだねっ、この人数で立ち話もなんだしね」

フィオ「今日は喫茶店だっけ?」

レイル「こっちの喫茶店って始めてかも」

火炎「今回の所は私たちのイチオシだよー、ねっ藍ちゃん」

フィオ「ミニチュアガーデンだっけ?私初めてなんだよね、楽しみだなぁ」

空「それじゃ、行こっか!」

藍N「そんなこんなで始まった私たちの女子会、
   さてさて、本日の箱庭はどんな風景を見せるのでしょうか・・・」


火炎「箱庭の世界で 第三十七話 箱庭な女子会で」


イト「さぁー、何があるのかなっと」

空「お、紅茶が結構揃ってる」

フィオ「んー、火炎、なんかオススメある?」

火炎「今週のオリジナルブレンドっていうのがあるの、
   毎週違う味が頼めるからおもしろいよ」

藍「そうね、外れもないし、他では無い味が楽しめるから私からもオススメするわ」

空「へぇ〜、じゃあそれにしよっかな」

レイル「私も紅茶詳しくないし、それにしようかしら」

イト「んじゃそれ人数分で良さそうかな?」

藍「あ、私はダージリンで・・・」

イト「オススメしといて他の頼むんだ!?」

藍「えへ、今週のもう飲んじゃったから」

フィオ「頼んだ上で他の頼むんだ、外れないって言ってたのどこの誰さ」

藍「美味しかったわよ?ただダージリンの方が私の舌に合うだけよー」

空「好みの問題ってことね」

レイル「じゃあそれでオーダーするわね」

火炎「うん、ありがとー」

レイル「えぇ、さてさて、店員さんはどこかしら・・・ってあら」

スノウ「え、満席で入れないんですか、どうしましょう・・・」

レイル「あれ、どうしたのかしら?」

藍「ここね、待合席用意してないのよ、列とかになっちゃうと
  周りの迷惑にもなっちゃうしね」

イト「ほぇ〜、なかなか珍しいね」

空「その変わり、入れなかった人はドリンク一杯無料券を貰えるんだよ」

フィオ「なるほどね、その分サービスって事か」

火炎「うん、それともう一つあるの、ねっ、藍ちゃん」

藍「えぇ、それじゃそのもう一つを、ねぇ、こっちこっち!」

スノウ「え、私のことですか?」

空「そうだよっ、おいでー」

レイル「え、どういうこと?」

空「込んでる時は相席ってね」

フィオ「えぇー、知らない人と?」

空「その分のサービスサービス」

フィオ「どゆこと?」

火炎「その席の皆にドリンク一杯無料なんだよー」

イト「なるる、考えてるねぇ、商売上手だ」

スノウ「えっと、失礼しても良いのですか?」

藍「えぇ、どうぞ」

スノウ「では、ありがとうございます」

イト「いえいえー、遠慮なさらずー」

火炎「困ったときはお互い様だよ」

レイル「そうね、助け合いって素敵だと思う」

フィオ「んじゃ、とりあえず自己紹介と行きましょっか?」

空「そだね、それじゃまずは私から・・・」


-------------------------------------------------------


スノウ「火炎さんにフィオさん、空さんに藍さん、レイルさんにイトさん、ですね、
    私はスノウです、よろしくお願いします」

火炎「スノウ・・・?どっかで聞き覚えが・・・」

スノウ「もしかすると何かしらのメディアで聞いたことあるのかもしれないですね」

火炎「メディア?」

スノウ「えぇ、新聞とかニュースに乗った事があるので」

藍「あっ、もしかして・・・」

レイル「心当たりあるの?」

空「あぁ、私もそれ見たかも」

フィオ「んー、あぁ、分かった、魔界の貴族令嬢かな?」

スノウ「ふふっ、皆様よくご存知ですね」

イト「なんと、魔族さんでしたか、普通に人だと思ったよ」

レイル「えぇ、魔族にもこういう種族がいるのね」

空「機族がそれ言いますか」

レイル「そ、それもそうね、ごめんなさい」

スノウ「あら、凄いわ、天界人に機族、人と魔族、
    争い事や政治以外でこんなに沢山の種族が集まるなんて」

フィオ「いつもより多めに取り揃えておりますーって感じ?」

火炎「そ、そうだね、あはは・・・」

スノウ「顔色悪いですね、大丈夫ですか?」

火炎「えっ、だ、大丈夫だよ、大丈夫大丈夫」

イト「んぅ・・・、まっ、本人が大丈夫って言ってるんだし、大丈夫なんだよね、
   ねっ、火炎ちゃん?」

火炎「う、うん、大丈夫だよ」

空「大丈夫ならどもらないのー」

火炎「う、ごめんね」

藍「それにしても、これなら普段一緒にいる人の中に魔族がいても気付かなさそうね」

火炎「ふぇっ!?」

フィオ「それもそうだよね、機族もぱっとみ人だしね」

イト「だねー、天界人もぱっとみ」

空「天界人だよ、金髪は天界人しかいないもん」

イト「染め粉かもしれないじゃん!僕だって黒く染めたらばれないよっ」

レイル「じゃあ私も金に染めたら天界人になれるかしら」

スノウ「ふふっ、天界人と間違われる可能性はあるかもしれないですね」

火炎「そう、だね」

フィオ「火炎ー、暗いぞー、どうしたの?」

火炎「大丈夫、大丈夫だよ」

スノウ「それでは、話題を明るい話題に変えましょうか?」

イト「そだねっ、んー、じゃあねー、レイルは恋とかしてるっ?」

レイル「えっ!わ、私!?」

イト「そそっ、その私」

レイル「な、なんで?」

藍「ふふ〜、他の人は分かりきってるからに決まってるじゃない」

空「確かにね、まだネタ隠し持ってそうなのレイルさんだけだもん、
  ねっ、フィオちゃん?」

フィオ「ちょ、なんでそこで私に振るの!?」

イト「そんなぁ〜、分かりきった事聞かないでよ〜」

フィオ「むぅー」

火炎「そうだね、フィオちゃんももうちょっと進展させないとね」

フィオ「っ、火炎までそういう事言うー!?」

レイル「ふふっ、火炎ちゃん、戻ったみたいでよかった」

イト「んま、話もレイルに戻るんだけどね」

レイル「えぇ!?」

スノウ「逃げれませんでしたね」

レイル「にっこりトドメささないで・・・」

フィオ「よし、私もやられたんだし、次はレイルだよ〜」

レイル「うぅ、恋バナ?」

藍「えぇ、恋バナね」

イト「うんうん、その反応だと恋はしてると見た!」

フィオ「ほっほー、メッサーとかとか?」

レイル「え、彼は同郷の仲間で戦友よ?」

イト「ばっさり行ったね」

空「可愛そう・・・くすっ」

スノウ「ふふっ、可愛そうといいつつ笑うのはいかがな物かと」

火炎「そうだね、ちょっと酷い、けどなんとなく分かっちゃう」

レイル「ど、どういう事?」

イト「メッサーが面白いってこと」

レイル「そ、そう?」

空「分かった、フィオちゃんと同系統なんだ」

藍「そうね、そんな気がするわ」

フィオ「それこそどういう事って感じなんだけど・・・」

レイル「ね、よく分からないわよね?」

フィオ「うんうん」

イト「いやぁ、からかいがいがあるねぇ」

藍「うぶな感じが良いわよねぇ」

イト「そうよねぇ、にひひ」

フィオ「むぅ〜、あ、じゃあさ、折角だしスノウさんのも聞いてみない?」

スノウ「私のですか、いいですよ?」

フィオ「いいんだ!?」

レイル「振った本人が驚いてどうするのよ」

空「予想外の返答だったご様子、フィオちゃん、諦めよう」

フィオ「うぅ、恋バナはいつも突っ込まれっぱなしだな・・・」

スノウ「ふふっ、フィオさんとレイルさんは恋愛のお話、
    苦手そうな雰囲気ですものね」

火炎「分かっちゃいます?」

スノウ「えぇ、凄く分かりやすいですよ」

レイル「苦手なのは確かだけど、分かりやすいって言われると悔しいわね」

イト「それじゃこれを機に得意になろっか」

スノウ「そうですね、弱点は一つでも少ない方がいいですものね」

レイル「なるほど、弱点克服だって考えれば前向きになれそう」

藍「シンプルでいいわね、それ、そういうの好きよ」

スノウ「ふふっ、私もです、それで、私の話はしますか?」

空「聞かせてもらえるなら聞きたいかなっ」

スノウ「構いませんよ、実は私が地上に来たのも、それと関係してるんです」

フィオ「もしかして、好きな人が地上にいて?」

スノウ「えぇ」

フィオ「おぉ〜、いいね、ロマンスだ」

火炎「遠距離だったんですか?」

スノウ「遠距離といいますか、3年前に地上に行ったきり、
    音信不通になってしまって・・・」

イト「3年前・・・」

スノウ「えぇ、でも最近この町で見かけたって聞いたんです」

藍「彼には会えたんですか?」

スノウ「いえ、まだです、でも、いる場所は大体分かったんです、今日」

空「おぉ!じゃあ会いに行こうと思えば会いにいけるんだね」

スノウ「ですね、楽しみです」

空「三年越しかぁ、うん、いい再会ができるといいね」

スノウ「はい、ありがとうございます」

フィオ「三年前かぁ、そう考えるといろいろあった年なんだね」

火炎「そう、だね」

イト「確か、火炎ちゃんと焔が会ったのも三年前だっけ?」

火炎「うん」

フィオ「赤い悪魔の事件も三年前だよ、もしかしたら、
    あれに巻き込まれて連絡取れなくなっちゃったのかもね」

スノウ「死神の集落を壊滅させて、いくつもの町を焼け野原にして、
    そして未だに行方知れず・・・、でしたね」

藍「でも、この町も三年でかなり復興したわよね」

レイル「みんなを見てても分かるけど、凄く優秀な人が沢山いるものね」

空「そだね、この町皆の努力の賜物だね」

火炎「そう、だね・・・」

フィオ「やっぱり、負けてらんないもんね、あんな奴になんか」

イト「それじゃ、邪教に同じ事、させないようにしなきゃね」

藍「でも、考えすぎても良くないしね、今日一日くらいのんびりしましょ」

イト「うん、大賛成、根詰めすぎはいい結果生まないからね」

スノウ「そうですね、待つことも大切ですから」

火炎「たまには息抜きもしないとね」

フィオ「それが今日!だよね」

空「そっ、明日からはまた頑張るよー」

レイル「こらこら、休みの間に次のこと考えてたら休憩にならないよ」

空「ふふ〜、私まだ若いから大丈夫だもん」

イト「ここにいるのは全員若いって、空ちゃんは幼いって言うんだよ」

空「おさっ・・・!いいもん、強くなればいいんだもん!」

スノウ「ふふっ、では、私はそろそろお暇(いとま)しますね」

藍「あっ、今日はご一緒できてよかったです、楽しかったですよ」

スノウ「えぇ、こちらも、いい話が沢山聞けましたわ、
    縁もあるみたいですし、また近い内に会える気がします、ね、火炎さん?」

火炎「えっ!?」

スノウ「それでは、皆様、ごきげんよう、またいつかお会いしましょう」

空「うん、またねー」

レイル「私たちもそろそろ解散します?」

フィオ「そだね、晩御飯の用意しなきゃ」

藍「貴方はお湯注ぐだけでしょ?」

フィオ「違うよ!ちゃんと卵もいれるもん!」

空「変わらないよそれじゃー」

フィオ「なんですってー!」



火炎M「こうして、今日の集まりは解散した、スノウさん、何か知ってる風だった、
    焔の事、私の事・・・、そして、三年前、いろんな事が繋がりそうで、ばれそうで、
    私の不安は、絶頂を迎えていた、音信不通の彼、私の知らない人だったらいいのにな・・・」


スノウ「次回予告」

藍「みんなお疲れ様ー」

フィオ「おつおつー、っとそういえば、前回と今回出てこなかった連中はなにしてるの?」

空「先生方は通常業務だって聞いてるよ」

火炎「シャドウさんとかかな?」

イト「僕達と一緒にいない日は診療所でいちゃらぶしてるって!」

レイル「ケア先生の妹さんとね」

スノウ「次回、箱庭の世界で 第三十八話 影と混沌」

空「・・・・・なにその不吉なサブタイ」

フィオ「なんか余計なのがいるー」


とぅーびー・こんてにゅーど


もどる

シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w