箱庭の世界で 第三十三話 メッサーの意地

氷雪♂ 18歳 (ひゆき)
メッサー♂ 24歳


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氷雪♂:
メッサー♂:


氷雪「ま、待てって、意味分からない、何故ここに来てタイマンなんだ!?」

メッサー「うるさい!俺の意地とケジメだ、お前も男なら黙って勝負しろ!」

氷雪「理由になってねぇよ!」

メッサー「ならば背を向けて逃げ出すか?それこそ恥晒しだ、お前にプライドはないのか?」

氷雪「っ、言ってくれるじゃんか、色々腑に落ちないけど、そこまで言われて引き下がれるかって」

メッサー「そうじゃないとな、さぁ、行くぞ、ダガー、ナイフ、アウト!」

氷雪「手抜いて勝てる相手じゃないからな、初っ端から飛ばしてくぜ、スケート・オン、ワールド・エンドォ!」

メッサー「地面凍らせてスケート靴履いて、ふざけてんのか、遊びでやってんじゃねぇんだよ!」

氷雪「ハン、舐めんなよ、氷上は俺のステージだ、覚悟しろよ、そらぁ!」

メッサー「へぇ、早い、けど、滑れるのが自分だけだと、思うな!」

氷雪「っとぉ、ちょ、マジかよ、なんでそのまま滑れるんだよ!?」

メッサー「足の裏を刃物にすりゃ雑作もない、種族としての格が違うんだよ!」

氷雪「くっ、そのセリフは、もう聞き飽きたぜ、機族ってのは皆そうなん?」

メッサー「自分の種族に誇りを持って、何が悪い!」

氷雪「だからって、他の種族を見下していい事にはならねぇだろうが!」

メッサー「っ、ちぃ、そういう事は勝ってから言え!」

氷雪「うぉっと、そら、都合の悪いことを言われるとすぐそれだ」

メッサー「うるさい!お前こそ人の事言えるのかよ!」

氷雪「何がだよ!俺はこっちに来てからそんな経験、してないぞ!」

メッサー「お前は!一人こっそり、傷心のレイルさんをなぐさめた!」

氷雪「それが、どうしたってんだ!」

メッサー「まだ惚けるか、この女たらしがぁ!」

氷雪「っ、早い、ちぃ!」

メッサー「フィオがいながらレイルさんにまで、どういうつもりだ?」

氷雪「はぁ!?何がだっての!」

メッサー「貴様に下心があるのは分かってるんだぞ!」

氷雪「ちょっと待て、何か勘違いしてないかお前?」

メッサー「勘違いだと!お前が口説いていなければレイルさんが
      あんなふうになるわけが無いだろう!」

氷雪「くどっ、だからそれが勘違いって言ってんだろ!」

メッサー「何?」

氷雪「俺は凹んでるレイルを励ましただけだろう!」

メッサー「本当に、か?」

氷雪「本当だ、こんな事で嘘いわねぇよ」

メッサー「・・・・・・・・・」

氷雪「分かってくれたか?」

メッサー「あぁ、分かった」

氷雪「はぁ、良かった、これで無駄な・・・うぉ!?」

メッサー「だが貴様を許せんのは変わらん!」

氷雪「なんでそうなる!?」

メッサー「知らん!己の胸に聞け!」

氷雪「くっ、なんじゃそりゃ!?」

メッサー「問答無用、はぁ!」

氷雪「クソッ、アイスクリエイト・クロウ、そっちがその気なら、付き合ってやんよ!」

メッサー「それでこそ男だ、その心意気に応じて、本気を見せてやる!」

氷雪「・・・・やな予感しかしねぇ」

メッサー「ナイフビット・オールレンジ!」

氷雪「あっははは・・・、マジデスカ」

メッサー「行くぞ、覚悟しろよ、シュート!」

氷雪「この程度ならまだ捌けるぞ!舐めるな!」

メッサー「その程度ならな」

氷雪「げっ」

メッサー「懐がお留守だぞ」

氷雪「お前こそ、下方不注意だぜ、そらぁ!」

メッサー「なっ、ぐぅ!っ、機族の俺が切り傷、だと」

氷雪「打撃斬撃効かないのは知ってんだよ」

メッサー「足に魔力溜めて、か、小賢しい」

氷雪「うるせぇ!こうでもしなきゃ勝てないだろうが!」

メッサー「ダガービット・フルレンジ」

氷雪「まだ、増やすのかよ!?」

メッサー「数はさっきの二倍だ、生き残れると思うなよ」

氷雪「殺す気満々ですか!?」

メッサー「死にたくなければ防ぎきって見せろ!シュートォ!」

氷雪「ひぃ、こんなんまともに相手してられるかぁ!アイスクリエイト・シェルター!」

メッサー「フン、そんな所に引きこもった所で勝ち目は無い、諦めて負けを認めろ!」

氷雪「それはどうかな、弾が操作できない事に気付いてるだろ?」

メッサー「そうだな、ささって抜けなくなってるな、それがどうした?」

氷雪「全部止めちまえば動けるのはお前一人になるだろ、そしたら」

メッサー「でも、お前は動けないよな、強がりはよせ」

氷雪「強がり?ハン、どうだろうな」

メッサー「その減らず口、すぐに止めてやる、・・・・・・ふっ、そぉうらぁ!」

氷雪「げっ、嫌な音した、ぴきって」

メッサー「こいつで、トドメだ!」

氷雪「にぃ、大振りキタコレ、そら、シェルター解除!」

メッサー「おぉ!?っ、うおぉ!?」

氷雪「ふっ、ぬかったな、そらぁ!」

メッサー「くっ、シュート!」

氷雪「づぅ!っはぁ、く、これでもダメかよ」

メッサー「はぁ、はぁ、小賢しい、舐めているのか、ガキの遊びじゃないんだぞ!」

氷雪「勝つためならガキにも汚くもなってやるさ、要は最後に立ってりゃいいんだ」

メッサー「いい心掛けだな、・・・・なら立てないようにしてやるよ」

氷雪「あぁーくそ、厄介な構えだ、真正面から勝負付けようってか」

メッサー「・・・・・・・・・・・・」

氷雪「言葉は要らない、か、やってやろうじゃん」

メッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

氷雪「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

メッサー「すぅ・・・・・」

氷雪「っ、はぁああああああああ!」

メッサー「うぉおおおおおおおおおお!」

氷雪「っはぁ!」

メッサー「ぜぇい!」

氷雪「づっ、ぐ、まだだ、まだっ」

メッサー「これで、お終いなんだよ!」

氷雪「うぁ、ぐぅ!・・・・ガハッ、ごほっごほっ」

メッサー「チェックだ」

氷雪「ぁ?・・・・・あ、こ、殺すなよ?ギ、ギブギブ」

メッサー「俺の、勝ち、だな」

氷雪「・・・・・・あぁ、お前の勝ちだよ」

メッサー「ははっ、あっはははは!ぃやったー!」


氷雪「・・・・・・・次回予告ー」

メッサー「勝った!勝てた!良かった!これで・・・!」

氷雪「はぁ・・・・、ガキはどっちだよ・・・」

メッサー「敗者は黙ってろ、立ってた方が正義だろ?」

氷雪「ぐ、うぜぇ、このテンションうぜぇ」

メッサー「次回 箱庭の世界で 第三十四話 真剣勝負の結果」

氷雪「強くなりてぇ・・・」


とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w