箱庭の世界で 第三十話 機族の里攻防戦
氷雪♂ | 18歳 |
フィオ♀ | 18歳 |
イン♂ | 21歳 |
イト♀ | 20歳 |
メッサー♂ | 24歳 |
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氷雪♂:
フィオ♀:
イン♂:
イト♀:
メッサー♂:
メッサー「邪教とやらが攻め込んできて二日目を迎えた、奴らは間違いなく今日もやってくるだろう、
あんな奴ら、俺たち機族だけでも撃退できるだろう、が、なにやら得体の知れない連中と
共同戦線はることになった、よりによって天界人なんかと・・・、全く、憂鬱だ」
氷雪「箱庭の世界で 第三十話 機族の里攻防戦
イン「っと、本当に老若男女、全員戦うのな」
メッサー「ったりまえだろ、自分たちの里を守るためだ、俺たちが戦わないわけにいかねぇだろうが」
氷雪「俺らだけで正直十分だと思うんだけどなぁ」
フィオ「油断は良くないよ、いくらマリスは二人が止めてくれるって言っても、
どんな攻め方してくるかわからないんだから」
メッサー「余裕だって言ってるだろ、現に機族に戦死者はいねぇんだ」
フィオ「ふん、言ってなさいよ、今回の相手は舐めて勝てる相手じゃないんだから」
メッサー「んだとぉ、俺らだってな、人間や死神ならまだしも、羽ヤロウの手なんざ借りたくもないんだ」
イト「全く、それだから鉄頭(てつあたま)だって言われるんだよ、機族は」
メッサー「なんだと!」
氷雪「おぉ、おかえり、どだった?」
イト「人間だったよ、まだね、やな気配がプンプンするんだもん、ロクな連中じゃないよ、きっと」
メッサー「く、シカトかよ・・・、ま、所詮は人間だろ、余裕だ、余裕」
イン「言ってろ・・・・、まぁ、確かに、戦闘種族って言うのも、頷ける光景だから、自信も裏づけあるんだろうけどな」
氷雪「だなぁ、あんな小さい子まで、あんなでっかい武器もって、ねぇ」
イト「これと対陣したら、さぞかしわくわくするんだろうなぁ」
フィオ「勝てないでしょ?イトちゃんじゃ」
イト「う、うっさいなぁ、それくらいの方が面白いじゃんかぁ」
氷雪「面白がってる場合じゃないって・・・」
イン「そうだぜ、身内で言い争ってる場合でも、な」
メッサー「そろそろ、来るぞ」
イト「っ、もう、来てる!」
メッサー「あ?」
フィオ「なっ、伏せて!」
氷雪「げぇ!なんだよこれ!?」
メッサー「レーザー砲か!」
イト「違う、魔砲だ、なんて厄介な・・・」
氷雪「またあの薬かよ、ふざけやがって!」
イン「なるほど、腕が砲口になってるのか、あっちから潰してぇな」
フィオ「そうだね、爪は機族に効かないにしても、あれは当たったらただじゃ済まないしね」
メッサー「畜生!みんな、大丈夫か!?」
イト「常に気を張ってないからそういう事になるんだ、自惚ればっかかい、機族ってのは!」
氷雪「何人かぶっ飛んだか、生きてるといいけどな」
イン「心配は後だ、まずは砲台を潰すぞ、付いてこれる奴だけ付いて来い、行くぜ!」
イト「うん、行こう!」
フィオ「ちょっと!?もう、長距離砲前にしてよく飛べるわね」
氷雪「ったく、本当にお人よしというか、自己犠牲主義っというか、真似できねぇよな」
フィオ「本当にね」
メッサー「どういう、事だ」
イン「そぅら、撃って来いよ、的はこっちだぜ!」
イト「へっへ〜ん、ばぁか!そんなの止まって見えるんだよね、余裕余裕!」
メッサー「まさか、囮に?」
氷雪「だろうな、さて、俺らも行くとしますか?」
フィオ「そうだね、ゲートNo.01デスサイズ、それじゃ、お先!」
氷雪「スケート・オン、アイスクリエイト・クロウ!れっつらごー!」
メッサー「くそ、遅れてられっかよ、皆、行くぞ!・・・・・・・なんで、なんで立ちあがらねぇ!?」
イト「びびってるのさ」
メッサー「天界人・・・」
イト「イヤな呼び方だこと、ま、良いけど、あんたらは井の中の蛙なのさ」
メッサー「なんだと・・・」
イト「だってそうでしょ、里の中で鍛え、里の中で戦い、天敵のいない生活を続ける、
力量を持ってようと、最後に物を言うのは経験ってこと」
メッサー「・・・・・・・・」
イト「初めてのダメージに混乱し、腰抜かしてるんだね、初めては怖いからね」
メッサー「だからって、どうすればいい、お前らだけじゃ止めれねぇだろうが!」
イト「見てなさいな、よっと、ふぅ、こーいうのも、久しぶりだなぁ」
メッサー「あいつ、なんのつもりで・・・」
イト「機族の民よ、主らはそれでよいのか!主らが常々怠惰と見下げる天界人が、
か弱き人間が最前線で戦っているのだぞ!戦闘種族の誇りはどこへ行った!
自らの同士を、故郷を自らの手で守らずどうする!さぁ、立てよ戦士!
立ち上がり、自らの手で敵を打ち倒し、守るのだ!」
メッサー「・・・・・・・」
イト「そうだ、行くぞ、我らが故郷を守るために、さぁ進め!
・・・・っと、こんな感じだよ、ささ、君も行くよっ」
メッサー「ハン、粋な事すんじゃねぇか、天界人も」
イト「その呼び方やめてよね、僕にはイトって名前がちゃんとあるんだから」
メッサー「オッケェ、じゃあ、行くぜぇ!」
イン「ぜぇ・・・ぜぇ・・・、遅いじゃねぇかよ」
イト「ごめんね、それじゃ、囮に甘んじるのもここまでだよ、さぁ、Ready・・・」
イン「Go!」
フィオ「よっ、やっと、動き始めたみたいね」
氷雪「本当にやっとだって!もう半分位かたしたぞ、長距離砲!」
フィオ「まだ、半分だよっ」
イン「そぅら!っと、お待たせぇ!」
氷雪「超待ちましたぁ」
イト「ごめんごめん、大丈夫、みんな動き始めたからねっ」
メッサー「そうだ皆の者、彼らに続け!我らの誇りを見せ付けるのだ!」
イン「ヒュゥ、熱いねぇ、一気に片付くぜ、あれだと」
フィオ「負けてらんないよ、私たちもね」
イト「そういうこと、さ、こっちは僕たちの獲物だよ、一気に行こっ!」
氷雪「あぁ〜、もう分かりましたよ、一気に行っていいんだろ!氷龍!
加減なんてしないぞ、いっけぇ!」
イン「すっげ、あいつあんな技も持ってたのな」
イト「やっるぅ」
フィオ「ほらほら、感心してないで、行くわよ!」
イト・イン「了解!」
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どき
メッサー「はぁ、はぁ、やったぞ、皆の者、勝ち鬨を上げろ!」
氷雪「ぜぇ・・・ぜぇ・・・、こんな本気で戦ったの、超久しぶりだ・・・」
フィオ「ふふっ、お疲れ様、氷雪っ」
氷雪「あぁ、フィオもお疲れ様」
イト「ん〜、いいもの見えたねぇ、超クール!」
イン「本当だな、あいつも本気だしゃやれんじゃん」
メッサー「おい、お前ら!」
イン「んー?おぉ、今回の立役者じゃんか、おつかれぇ」
メッサー「世辞は止めてくれよ、お前らがいなかったら全滅だった、感謝してる」
イト「へっへん、こういう事は得意分野だからね〜」
氷雪「あ、そうだ、イトぉ!お前、キャラ違うだろあれ!」
フィオ「本当だよ、びっくりしちゃった」
イト「実は、ただのおバカなろりっこじゃないんだよん、見直したー?」
イン「はぁ、自分で言ってちゃ世話ないって」
メッサー「ははっ、違いない、でも見直したぜ、人間も、天界人も」
フィオ「いかに、自分の価値観が偏見で凝り固められたものか、分かったでしょ?」
メッサー「そうだな、いろいろ見直さなきゃなんねぇや、俺も、みんなも」
氷雪「同じく同じく、人は見かけで判断してはいけません」
フィオ「あははっ、そうだね、イトちゃんとか特にいい例」
イト「へっへー、悩みがあったらお姉さんに話してみなさいっ、なんでも答えちゃうよ〜」
氷雪「それはさすがに不安だな、なんか、面白半分で色々突っ込まれそうだ」
イン「ぷっ、結局そこに落ち着くのな」
メッサー「あんま見直されてないぜ、イト、どーすんの」
イト「え、えー、だめ?だめ?」
フィオ「時と場合と内容によるかな?」
イト「えぇ〜、ひどいよ〜」
皆(代表氷雪)「あっはははは!」
メッサーM「こうして、里は守られた訳だが、落ち着いてから初めて気付くざわつき、
このままでは終わらない気がする、何かが、何かが起こる気が・・・」
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イト「次回予告」
氷雪「とうとう仇と対峙した二人」
フィオ「全ての思いを我が身に、我が剣に乗せ」
イン「二人は強大なる悪意に立ち向かう」
イト「次回 箱庭の世界で 第三十一話 父親」
メッサー「隊長、レイルさん、どうかご無事で・・・」
とぅーびー・こんてにゅーど
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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w