箱庭の世界で 第二十九話 親子

ブレイド♂ 38歳
レイル♀ 22歳 ブレイドの娘

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ブレイド♂
レイル♀


ブレイド「レイル、レイル!無事だったか!」

レイル「父、さん?父さん!?」

ブレイド「良かった、無事で・・・」

レイル「仇、討てなかったんだね?」

ブレイド「っ、なっ!?」

レイル「だってそうじゃない、あいつがここに来た、何よりの証拠じゃない」

ブレイド「だからって、久しぶりに会ったのだ、それはないだろう」

レイル「次会う時は、仇を、討ってからだ、って言って出てったのは父さんじゃない」

ブレイド「ぐ・・・・」

レイル「ま、でも、帰ってきてくれて、本当によかったよ」

ブレイド「レイル・・・」

レイル「それに、復讐の末路は、大抵悲劇なんだから」

ブレイド「なんだと、ならばお前はフレイの仇討ちはいいとでもいうのか」

レイル「そんな事は言ってないよ、ただ、これ以上失うのは嫌だな、って思っただけ、
     ほら、復讐は終わってないけど、ちゃんと帰ってきてくれたじゃん」

ブレイド「そう、か・・・、すまなかった・・・」

レイル「ほらほら、暗い顔しないの!せっかくの再会なんでしょ!」

ブレイド「あぁ、そうだな、それじゃ、明るい話でもするか?」

レイル「な、何、その藪から棒な感じ」

ブレイド「ははは、すまんかった、話したくて仕方なかったんだ、
     実は外で、仲間が増えたんだ」

レイル「へぇ!父さんが仲間って呼ぶってことは、相当いい人なんだよね!」

ブレイド「あぁ、背中を託すにあたいする奴らだ、今回も、数人来てくれている」

レイル「おぉ〜、それは心強いね、じゃあ、敵追い返したら紹介してよ」

ブレイド「もちろんだ!あいつらには、ここ以外を頼んである、きっと、あいつらなら、皆を守ってくれる

レイル「それじゃ、後ろは気にせず、思いっきり戦えるね」

ブレイド「今度こそ奴を倒し、悲しみと、不幸の元凶を断ち切ってみせる」

レイル「・・・へぇ、変わったんだ」

ブレイド「今変えたんだ、あいつらを見て、ここに帰ってきて、復讐が如何に不毛か、をな」

レイル「他人のフリ見て我がフリ直す、うんうん、良い事だよね」

ブレイド「ぐっ、親に向かってそれはないだろうが・・・」

レイル「何よ〜、ちゃんと褒めてるじゃない」

ブレイド「まったく、誰に似たんだか・・・」

レイル「んー、あえて言うなら、掘り出してきた鉱山に、かな?」

ブレイド「あっははは、それは確かに言えているな」

レイル「ふふふっ、でも、本当によかった」

ブレイド「ん?」

レイル「父さんが帰ってきてくれて、笑顔が戻っててくれて」

ブレイド「・・・すまなかった」

レイル「謝らないでよ、気にしてないって言ったら嘘になるけど、ほら、ね?」

ブレイド「ふっ、なんなんだそれは」

レイル「へへっ、言葉が見つかんなかった、でも、戻ってきた、それだけでいいよ」

ブレイド「そうだな、そう考えると、あいつらにはどれだけ感謝しても足りんな」

レイル「そうだねっ」

ブレイド「早く、紹介してやりたいよ、お前にも、フレイにも・・・」

レイル「そうだね、そのためには、あんなやつに負けてあげられないね」

ブレイド「あぁ、絶対に、勝とう、勝って、生きて帰ろう!」

レイル「もちろん!」


ブレイド「次回予告」


レイル「久々の再開、すごく喜ばしいことではあるけど、手放しで喜べない現状」

ブレイド「俺たちは、守るべきものを、信頼できる仲間に託して」

レイル「倒すべき者と相対する」

ブレイド「その間にあった出来事・・・」

レイル「次回 箱庭の世界で 第30話 機族の里攻防戦」

ブレイド「氷雪たち、みんなを頼むぞ・・・」


とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w