箱庭の世界で 第28話 機族の谷

氷雪♂ 18歳 (ひゆき)
フィオ♀ 18歳
イン♂ 21歳
イト♀ 20歳
ブレイド♂ 38歳
メッサー♂ 24歳 機族の青年、ブレイド直属の部下、
丁寧な口調だが・・・

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氷雪♂:
フィオ♀:
イン♂:
イト♀:
ブレイド♂:
メッサー♂:


ブレイド「なぁ、お前たち」

氷雪「んー、何?」

ブレイド「学園を置いて、俺なんかについてきて本当に良かったのか?」

氷雪「なんだ、まだそんなこと気にしてんの?」

ブレイド「何?」

イン「あの時点じゃ俺たちはいても仕方ない、余分な戦力は動くべし」

フィオ「それに、ブレイド一人じゃ、あいつには勝てないだろうしね」

イト「そーいうこと、僕たちだってちゃんと決めて付いて来てるんだから、いらぬ心配だって」

ブレイド「あぁ、そうだったな、では、頼りにさせてもらう、さて、そろそろ見えてくる、油断するなよ」


メッサー「箱庭の世界で 第28話 機族の谷」


氷雪「酷いな・・・」

フィオ「正しく死屍累々、ね」

ブレイド「いや、我ら側の犠牲者はほとんどいないな」

イト「へぇ、分かるんだ」

ブレイド「我らは死ぬと武器に戻るからな」

イン「なるほどな、じゃあ敵が武器持ってきてたら混ざっちまうな」

ブレイド「・・・・・・まぁな、・・・・ん、あれは」

メッサー「おぉ〜!ブレイド隊長じゃないですか!帰ったんですね!」

ブレイド「メッサー!元気だったか!」

メッサー「当たり前じゃないですか!っと、そちらの御仁らは?」

ブレイド「出先であった仲間達だ」

フィオ「どうも、よろしくね」

イン「今回はこっちが襲撃にあってると聞いて援護に来た、
   が、この様子だと必要なかったか?」

メッサー「いや、優勢ではありますが力添えは非常にありがたい」

イト「そう言ってもらえると来たかいがあるね、戦況の案内をお願いできるかな?」

氷雪「・・・なぁなぁ、フィオ、あいつらキャラ変わったぞ」

フィオ「二人とも騎士団だったって言ってたじゃん、慣れてるんじゃない?」

氷雪「あぁ、なるほどな」

メッサー「相手は素人が多いみたいでして、戦闘種族である我々は圧倒的有利にあります、
      ですが、敵大将が化物でして・・・」

ブレイド「マリス、か」

メッサー「ご存知で?」

ブレイド「あぁ、フレイの、仇だ・・・」

メッサー「っ!?フレイさんの・・・」

ブレイド「奴は、奴はどこだ」

メッサー「今は退いております、おそらく、明朝ごろにもう一度来るかと」

イン「ふむ、素人集団じゃ辛かったわけだ」

イト「当然だよ、学生に勝てない連中がプロに勝てるわけがなかったんだね」

氷雪「じゃあ、こんなに人数いらなかったかねぇ?」

フィオ「かも、ね」

メッサー「いえ、このあたりは良かったのですが、
      本隊、あ、大将と直接ぶつかってる方なのですが、
      化物を大勢率いておりまして・・・」

イン「噂の化物・・・か」

氷雪「あいつら、まだあんな事やってんのかよ!」

フィオ「でも、あれが沢山いるとなると、少し厄介かもね」

イト「じゃあ、そっちの方に回ればよさそうな感じかな」

ブレイド「そうだな、他は問題ないと見た」

メッサー「申し訳ございません、協力感謝します」

イン「いやいや、困った時はお互い様さ」

ブレイド「あぁ、そういえば、本隊は誰が指揮を執っているのだ?」

メッサー「あ・・・・、えっと、非常に申し上げづらいのですが・・・」

ブレイド「?」

メッサー「レ・・・・」

ブレイド「レイルがだと!?」

メッサー「いえ、あの、まだレまでしか言ってないのですが・・・」

ブレイド「じゃあ誰なんだ」

メッサー「・・・・はい、レイルさんです」

ブレイド「何故止めなかった!」

メッサー「止めましたよ!でも、言って聞くような人じゃないのは隊長が一番知ってるでしょう!」

氷雪「ま、待て待て、何がなんだか分からん、そもそもレイルって誰よ?」

ブレイド「俺の、娘だ」

フィオ「あれ、死んだって・・・・」

メッサー「死んだのは妹さんの方ですよ」

イト「なるほど、ずっと一人娘だと思ってたけど、違ったんだね」

氷雪「でも、言っても聞かないか、さすがは親子だな」

イン「違いない、おぃブレイド、こっちはこっちでやっとく、娘さんに会って来いよ」

ブレイド「っ、我が故郷のことを仲間とはいえ、他人に任せておける訳が・・・」

イン「お前、相手はあのマリスだぞ、全員生き残れるとは限らねぇんだぜ?」

メッサー「ちょっと、そんな不吉なこと・・・」

イン「今は戦争をしてるんだ、俺たちと、邪教の存在を賭けた殺し合いだ」

イト「一秒前まで夢を語らっていた仲間が肉塊になるのなんてなんの不思議もない、
   だから、ね、やりたい事はやれる内に、ね?」

ブレイド「・・・・・・・・・」

フィオ「二人の言うことはもっともだと思うよ、死なんていつも突然なんだし、
    後悔はしないようにしなきゃ」

氷雪「この三人が言うと重みがあるな・・・」

ブレイド「分かった、・・・・・すまない」

イン「任せとけ、戦場だったら俺の方が場慣れしてる」

ブレイド「あぁ、信頼してる」

イン「おぅよ」

氷雪「おぃ、ブレイド!マリスのヤロウ、しっかりぶっ飛ばして帰って来いよ!」

フィオ「討たなきゃいけない仇、増やさせないでよ?」

ブレイド「あぁ、あぁ!任せておけ!」

イト「それじゃ、行っといで!」

ブレイド「おぅ!」

メッサー「はぁ〜・・・、凄いなぁ、あんたら・・・」

氷雪「・・・・・・・キャラ変わったよこいつ!」

メッサー「上官の前だったからなっ」

フィオ「まぁ・・・、正しい反応よね・・・」

イン「猫かぶりお疲れ、メッサー、だっけ?改めてよろしく」

メッサー「よろしく、天界人」

イン「っ、おっけぇ、いい度胸じゃん」

フィオ「先行き不安すぎるな・・・これ・・・」

イト「間違いない・・・」


ブレイド「次回予告」

イト「いいねっ、久しぶりに親子の再会なんだねっ」

氷雪「平和だったら、いいねっ、で済ませられるんだけどなぁ」

イン「久しぶりの再会で殺伐とした話題、ねぇ・・・」

メッサー「あの、なに、滅茶苦茶ネガティブな次回予告なんだけど・・・」

ブレイド「次回 箱庭の世界で 第二十九話 親子」

フィオ「なんか、このシナリオ、再会って悪いことばっかじゃない・・・?」


とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w