箱庭の世界で 第二十六話 邪学VS邪教

焔♂ 18歳 (ほむら)
火炎♀ 18歳 (かえん)
会長♂ 19歳 (かいちょう)
藍♀ 19歳 (らん)
校長♂ 44歳 (こうちょう)
ブレイド♂ 38歳
ケイオス♂ 27歳
イン♂ 21歳 出番少ないのでケイオスと被り
イト♀ 20歳 出番少ないので火炎と被り

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焔♂:
火炎&イト♀:
会長♂:
藍♀:
校長♂:
ブレイド♂:
ケイオス&イン♂:



会長N「とある平日、邪学を囲む黒い集団、それを率いる巨大な邪悪ケイオス、
     それに相対するは、我が父校長、一触即発のこの空気・・・、
     さて、いくらこういう時のために練習してるとは言え、これは気が乗らないなぁ・・・」


藍「箱庭の世界で 第二十六話 邪学VS邪教」


ケイオス「やぁや、邪教教主のケイオスです、初めまして」

校長「丁寧にどうも、僕はこの学園の校長、お話はかねがね、生徒たちから伺っておりますよ、
    どうやら、お世話になっているようで」

ケイオス「こちらこそ、信徒たちがお世話になっているようで、僕は一向に構わないんだけどねぇ、
      彼らが納得いかないってね、だから今回は弔い合戦、って言うことで」

校長「引いては、貰えないよね」

ケイオス「そうだねぇ、でも、そっちも準備があるでしょうが、10分待ってあげるよ」

校長「ふん、侮られたものだね・・・」


会長「父さん、どうでした」

校長「あぁ、あちらさんはやる気満々みたいだね、10分猶予を貰った、事態を万全に」

会長「分かりました、藍!」

藍「はい」

会長「混沌位置する正面に主戦力を集合、校舎を囲むように副戦力を配置、
    弱い者は校内へ、敵を一人たりとも入れるな」

藍「承りました、では、行って参ります」


焔「あいつが、イリークを・・・、あんな目に・・・」

火炎「うん、許せないよね・・・」

焔「あぁ・・・、って、火炎!なんでこんな前線に!?」

火炎「だって、もう焔に傷付いて欲しくないから」

焔「だからって・・・」

火炎「それに、私がここにいなかったら、絶対に真っ先に、一人で、突っ込んでっちゃうでしょ?」

焔「いや、まぁ・・・そうだけど」

火炎「私決めたの、暴走しそうな時はブレーキになるって、逆に必要な時には推進剤にもなるって」

焔「そっか、それじゃ、今回は推進剤になってくれよな」

火炎「うん!・・・って、違うよ〜!」

焔「安心しろ、俺は絶対負けない」

火炎「じゃ、じゃあ私も負けない!」

焔「おぅ、遅れるんじゃねぇぞ!」

火炎「うんっ!」

ブレイド「威勢のいいことだ、精々足元をすくわれんようにな」

焔「当ったり前だろ!・・・ってうぉ、なんでお前がこんな所に!」

会長「10分も猶予があったからな、デリバリーさせてもらった」

藍「戦力はあって困るものじゃありませんしね」

火炎「えっと、フィオちゃんたちは?」

校長「彼女らには遊撃隊をお願いしてるよ、ケイオス以外にも強いのがいるといけないからね」

焔「なるほどな、もう一人の・・・なんて言ったっけ?」

ブレイド「マリスだな、もし見かけたら俺を呼べ、あ奴だけは俺が、切る」

校長「ふむ、ならば君は遊撃隊に行くかい?」

ブレイド「いや、あいつの気配は今ない、こっちで問題ない」

会長「ふむ、気配で分かるほどの憎しみか・・・」

藍「いえ、彼らの気配は独特ですから、ケイオスのがあれですからね」

焔「兄弟そろってか、タチ悪いな」

火炎「私でもここから分かるくらいだもんね、凄い、存在感だと思う」

校長「けど、一般人だったら不憫だよね」

ブレイド「何、どういう事だ?」

焔「無駄口はそこまでだ、来たぜ」

ケイオス「さぁ、約束の10分だよ、ククッ、短時間でよく準備したものだね」

校長「舐めないで貰おうか、僕の学園は、本来こういう事をするための学園だ」

ケイオス「あぁ、そうだったね、踏破するんだろう、邪悪を、やってみなよ、出来るものならばねぇ」

校長「あぁ、ならばやっ・・・」

焔「やってやろうじゃねぇか!俺の前で大口叩いたことを後悔させてやる!」

火炎「あぁ〜あ、被ったね」

藍「せっかくの先生のセリフが・・・」

ブレイド「そこでガヤを挿むな、緊張感のない連中だ」

ケイオス「全くだね、君なんかと同意見だなんて苦痛以外の何物でもないけどねぇ」

ブレイド「貴様には言われたくないわ!」

ケイオス「クククッ、ごもっともだねぇ、さて、そろそろ殺しあおうか!」

火炎「っ、凄い迫力・・・」

会長「あの人数が一気に来るんだからな」

焔「怖かったら下がってていいんだぞ?」

火炎「が、頑張るもん!」

校長「焔こそ、ケイオスだけを倒そうとしてるみたいだけど、そんな無謀は許さないからね」

焔「あぁ?なんでですか、悪いのは・・・」

ブレイド「あいつに心頭し、こちらに殺意を向けた時点で明確な敵、相容れぬ存在なんだ!」

ケイオス「そういう事、さぁ、躊躇っている暇はないよ、今こそ開戦の時!」

会長「来るぞぉ!総員、全力で生還せよ!」

全員(ケイオス除く)「了解!」

藍「バトルファン・オン、嵐気風刃、手加減はしてあげないわよ、せぇい!」

ブレイド「斬界刀・アウト!そうだ、手加減するな、敵の戦意を削げ、それが犠牲を減らす唯一の方法だ!」

焔「ちぃ、わぁ〜ったよ!やりゃぁ良いんだろやりゃあ!チェーンプロォォォオド!」

会長「ふふっ、みんな張り切っているな、ならば、私も最初からクライマックスだ!
    シールド・コンプレッション!エクスプロードォオオオオオオ!」

火炎「ウィップ・オン!・・・は良いけど、あんな所に飛び込んだら巻き込まれちゃうよねぇ」

校長「なら、彼らが取りこぼしたのを止めよう、無理をすることはないよ」

火炎「は、はい!」

ケイオス「へぇ、やはりこの辺は違う、面白い、ここまで明らかに動きが違うと面白いねぇ」

焔「面白いだぁ?テメェ、人の命をなんだと思ってんだぁ!」

ケイオス「儚くいつ消えるか分からぬもの、これで満足かい?」

焔「んだと!?」

ケイオス「でもね、奇麗事じゃこんな事やってらんないんだよ!」

ブレイド「そうだろうなぁ、殺し合いをしているんだ、奇麗事で済まされて堪るものか」

会長「ふふん、即席の軍隊なんぞこんなものだな、どうする、このあたりはもうお前一人だぞ」

藍「いくらあなたでも、このレベルをこの人数同時に相手にして無事でいられるかしら?」

校長「そうだね、この戦力差だったらさすがに負ける気がしないね」

火炎「え、えぇ!?いつの間にっ、みんな、強いね・・・」

焔「六対一だな、年貢の納め時だな、テメェらが信じる神へ念仏でも唱えとけば?」

ケイオス「ふぅん、確かにこれは僕でもやばいかなぁ、予定とは違うけど、使わせて貰おうかな」

ブレイド「フン、ここまで来て負け惜しみか、邪教の祖ともあろうものが情けないものだな」

ケイオス「いや?まだまだ手は残ってるよ、万全であることは悪いことじゃないからね」

校長「何か含んでいるね、話しても話さなくても自分には支障のないこと、って感じかな」

ケイオス「ククク、そんな感じかな、まぁ、もったいぶるのもあれだし、言っちゃおうかな、
      兄さん、今何してると思う?答えは、機族殲滅大作戦、だ」

ブレイド「なっ・・・」

ケイオス「我ながらネーミングセンス無いねぇ・・・、もうちょっとなんか無かったのかなぁ」

ブレイド「くっ・・・」

焔「何迷ってんだ!ここはいいからさっさと行けよ!」

ブレイド「っ!?」

藍「ここは大丈夫、あなた一人が抜けた程度で私たちが優勢なのは変わらないわ」

会長「そうだ、奴を取り逃がす確立は上がるが、負ける可能性はビタ一変わりはせん」

ブレイド「だが、仲間を見捨てるわけには・・・」

火炎「故郷のみんなも仲間でしょ!失いたくない人が沢山いるんでしょ!?」

校長「そうだ、君は何のために里を出たんだい?みんなを守るためでしょ?」

ブレイド「・・・・・すまない」

焔「良いって、んな事よりさっさと行け!」

ブレイド「あぁ、後は任せたぞ!」

イン「そーいう事なら俺たちも行くぜ!」

ブレイド「なっ、お前たち!」

イト「校長先生!遊撃隊一員、機族への援護に向かいます!」

会長「遊撃隊っと言うと、まさか氷雪たちもか!?」

イン「おぅよ!あいつらはもう先に向かってる!」

藍「そんな、ここはいいけど他が薄くなるのは・・・」

校長「構わないよ、彼らが他を放っておいてこの判断をした訳ではないのは分かっている」

イト「さっすが、それじゃ、了承も貰ったし早く行こっ」

ブレイド「おぅ、行くぞ!」

ケイオス「クックック、あーっははははは!思ったより減ってくれたねぇ!ありがたい!」

焔「ハッ!この程度で優勢に立ったと思うなよ!みんな、油断すんじゃねぇぞ!」

みんな「もちろん!」

ケイオス「やれるものだったらやってみてよ、僕を殺してみろ!」


ブレイド「次回予告」

会長「さぁ、ここが正念場だ、気を抜くなよ!」

藍「決めましょう、次の悲劇が生まれる前に」

校長「待って、なにやら様子がおかしい・・・」

ケイオス「実戦で使うのは初めてだ・・・、無事で済むと思わないでよねぇ・・・」

火炎「っ、これ、これ・・・」

焔「箱庭の世界で 第27話 包み込む混沌」

ブレイド「みんな、頼むから無事で・・・」


とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w