箱庭の世界で 二十四話 鍛錬の日々

焔♂ 18歳 (ほむら)
イン♂ 21歳
フィオ♀ 18歳
空♀ 15歳 (そら)

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焔♂:
イン♂:
フィオ♀:
空♀:


焔「おらぁ!テメェら!覚悟しやがれ!」

フィオ「ハン!それはこっちのセリフよ!格の違いを今日も見せ付けてあげるわ!」

イン「言ってろぉ!今日こそテメェに勝ってやらぁ!」

空「ふふん、負け続きの男組が勝ってるっかなぁ?」

焔「舐めやがって・・・、ソード・オン!行くぜぇ!」
         ゼロワン
フィオ「ゲートNO,01 デスサイズ、さぁ、空!行くわよ!」

空「あいさ!お任せあれぇ!」

イン「ソード・オン!うら、焔ァ!遅れんじゃねぇぞ!」

焔「分かってるっつぅの!はぁ!」

フィオ「よっと、そんなんにあたるわけ無いでしょう?」

空「そしてスキだらけ!」

イン「ハッ!させるかよ!」

空「来ると思ったよ〜、それっ!」

イン「っ、うぉ!フェイクかよ!」

フィオ「はいはい!次も行くよっ!」

イン「げぇ!焔!」

焔「オゥケィ!放置は良くないぜ!おらぁ!」

空「へへっ、バレバレだよ!それ!」

焔「ぐっ、クソ!いきなり劣勢すぎるだろう!」

イン「くっそ、あぁ〜!うっとうしい!」

焔「うぉお!あぶねっ、当たる、俺にも当たる!」

フィオ「そんな大振り、余裕だってぇ〜の!」

空「当たらな〜い」

イン「ハッ!狙い通りだぁ!焔ぁ!フィオを頼んだ!」

焔「お、おぉ!?」

空「げっ、分断されてる!」

フィオ「タイマンに持ち込もうって?いい度胸じゃない!」

イン「そのと〜り!そんじゃあ・・・、行くぜぇ!」

空「っ、正面から!?舐めないでよ!」

イン「小細工無用、押し切る!おぅらぁ!」

空「いっ、止め切れなっ、きゃあああああ!」

フィオ「くっ、空!」

焔「余所見注意!お前の相手はこっちだぜ!」

フィオ「ちぃ、調子に乗ってぇ!」

焔「あっははは!今日こそ勝ってやるぜ!」

フィオ「ふっ、タイマンだからって勝てると思ったら・・・、大間違いよ!」

焔「っ、消えた!?」

フィオ「せぇい!」

イン「はぁ!?ちょ、ありえっ、うぉ!?」

焔「なっ、イン!」

空「へぃへぃ!余所見注意!」

焔「げっ、いつの間に!?」

空「今さっき!ほら、チェック・・・・メイトォ!」

焔「あ、あははは・・・・」

イン「っててて・・・ん?げ・・・」

フィオ「ユールーズ、ウィナー・チームフィオ!これで、私の50連勝、参ったか!」

イン「やってらんねー・・・」

焔N「これは、俺たちがしている特訓の、ほんの一部のお話・・・」


フィオ「箱庭の世界で 二十四話 鍛錬の日々」


空「やったー!やっと焔にリベンジ果たしたぞ〜!」

焔「バッ、バカ野郎!あん時はタイマンだったろ!?あれのリベンジとしてはノーカンだ!」

空「ふっふ〜ん、私の気が済めばそれでいいのー」

焔「こんの・・・!」

フィオ「はいはい、落ち着きなさい、ま・け・い・ぬ」

焔「まっ・・・・!くそ、リベンジ、もう一回だもう一回!」

イン「はいはい、落ち着け落ち着け、今回は素直に負けとけ」

焔「お前は悔しくないのかよっ!?」

イン「だって、チーム割り見た時に、あって思ったもん」

フィオ「にひひ〜、だって、私のいるチームは勝率100%だもんねぇ」

空「それに対して焔のいるチームの勝率と来たら・・・・」

焔「うっ、うるせぇよ!」

イン「まっ、そういう事だ、精進したまえ」

焔「精進たって、タイマンじゃ俺、そこそこ勝率高いんだぜぇ〜」

イン「そぅ、それなんだよ!」

焔「はぁ?」

フィオ「焔って、ヘタなんだよねぇ」

焔「グサッ」

空「そうそう、独りよがりって言うか、先走るって言うか、早いって言うか」

フィオ「力任せだし、タイミング悪いし、相手の事考えないし〜」

焔「痛い、心が痛い〜、お、お前ら狙ってんだろ!」

フィオ「何のことかしら〜?」

焔「お、俺だって、俺だってちゃんと出来るんだぞ!火炎に聞いてみろ!」

イン「なぁ、本当に聞いても良いのか?」

焔「う・・・、ごめんなさい」

イン「ふっ、もう色々アウトだなお前」

焔「鼻で笑うんじゃねぇ!」

空「まぁまぁ、でも、本当のことだよ?焔、チーム戦になると途端に驚異じゃなくなるんだもん」

フィオ「確かにねぇ、逆に一人で複数相手にしてた方が楽そうだしね」

焔「むぅ・・・、確かにチーム戦は苦手かもなぁ、正直」

イン「そもそも、お前の戦い方は近くに味方がいると全力出せないしな」

空「巻き込んじゃうもんね」

フィオ「あと、視野が狭くなるっ」

焔「あっはははー・・・、ボロクソだな・・・」

イン「まぁ・・・、環境とかの関係もあるだろうし、仕方ないって言ったら仕方ないが、
   多数対少数、これに対応できないと、辛いだろうからな」

フィオ「うん、あれ強いもんね」

空「そー言うこと、まっ、それも含めて強くなろうよっ、ねっ?」

焔「そうだな・・・、っていうか、空、お前上達早いな、最初やった時とダンチじゃね?」

空「当然、成長期ですからっ」

イン「か、関係あるのかぁ?」

空「ありますともっ」

フィオ「そうとも、ありますともっ、そして、成長期だからモリモリ食べなきゃ、っと言うわけでお弁当ターイム!」

イン「いや、ただ単に腹減っただけだろ?」

フィオ「そうだよ?インは食べないの?」

イン「いや、食べるけどさ・・・、まぁいいか・・・」

空「それじゃ、お披露目た〜いむ、あっ、焔はあいも変わらず愛妻弁当なのねっ、うらやましぃなぁ〜」

焔「にっひひ〜、とりあえずここじゃ誰にも負けねぇ、なぁフィオ?いい加減料理覚えろって、嫁いけねぇぞ?」

フィオ「うっさいわねぇ、良いのっ、料理なんか作れなくたって貰ってくれる人がどっかにいるはずだもん」

空「そうだそうだ!インがその良い例だ!」

イン「だからってイトを見習うなよ?せめて家事は分担にしてやれ、主夫は泣ける」

焔「お前の弁当、いつもお手製だからなぁ、可哀想に・・・」

イン「哀れみの目で俺を見るなっ!良いんだ、後付けの趣味とはいえ、好きでやってるんだから哀れむな!」

フィオ「そうだぞ〜、あっ、玉子焼きちょ〜だいっ?」

イン「ん?別に良いぞ」

フィオ「やたっ、そらそらっ、半分こしよ〜」

空「お裾分けありがと〜」

焔「いつも思うけど・・・、お前、足りるの?ごっそり持ってかれてるけど・・・」

イン「だから必要以上のサイズの弁当箱なんだよ、実はこれ二人分入るんだ」

焔「あぁ、なるほどな」

フィオ「食費大変そうだねぇ」

イン「お前が言うか!」

フィオ「ふふん、気にしない気にしない」

空「そそっ、ん〜、んまんま、美味しければなんでもおっけぇ〜」

焔「ご愁傷様」

イン「本当だよ・・・、全く・・・」


フィオ「ごちそうさま〜」

空「美味しかったぁ、イン、いつもありがと〜」

イン「はいはい・・・」

焔「さて、腹ごなしに一戦行くかっ?」

イン「バカかッ!吐くわ!」

フィオ「同感・・・、食いすぎてはないけど、さすがに食後にあんな激しく動いたら戻しちゃう」

空「焔・・・・、ばか?」

焔「みんな揃ってバカバカ言うなよな!悔しかったんだよ、悪いかよ!」

イン「分かった分かった、もぅちょっと待ってくれ、どうせまたやるんだから、もうちょっと待て」

焔「分かったよ〜」

フィオ「ん〜、じゃあ、久しぶりに魔術アリとかでやってみる?」

空「え゛、本気で言ってる?今日代えの服持って来てないよ?燃えたら着替え無いよ?」

フィオ「大丈夫、負けなきゃいいんだって」

焔「ほぅ・・・、言うじゃねぇか、魔術アリなら負けねぇぞ?」

フィオ「こっちだって空の結界があれば・・・」

空「他力本願!?」

イン「俺、実は魔術使っても使わなくてもほとんど一緒だったり、がんばれ焔、お前にかかってる」

焔「こっちもかよっ!」


フィオN「そして、30分後・・・」

焔「よっしゃ!行っくぜぇ〜!」

空「うん、守りは任せてっ、頑張るよっ」

フィオ「最強の矛と最強の盾で行くわよ!負けてなんて上げないんだから!」

イン「聞き捨てならねぇ、最強の矛は俺とイトに決まってんだろ!」

フィオ「いやいや、私に決まってるでしょ〜」

焔「誰が最強の矛かなんて関係ないな、俺が全部砕いちまうんだからよぉ!エクスゥ・・・プロォォォォオオオオオド!!!」
                       ハツ
空「そんなの効かないよっ、簡易結界・発!フィオGo!」

フィオ「おまかせっ、さぁ、焔!隙だらけだよ!」

イン「お前もなぁ!」

フィオ「っ、上!?」

イン「ご名答、だがおせぇ!」

フィオ「っ、回避間に合わない、止める・・・ムリ、ならば!」

イン「おるぁあああ!」

フィオ「受け、流す!」

イン「げっ、マジか!それじゃ俺地面に激突しちまう!」

焔「任せろ!もういっちょ・・・、バーン・ナックル!」

フィオ「しまっ、前に出すぎてた!」
                 エン    ハツ
空「そんな事もあろうかとっ、遠結界・発!」

フィオ「よし、これで焔は止まった、行ける!」

焔「ハッ、攻撃は届かなくても、爆風でインがさらに飛ぶぜ!」

イン「そういう事!っつ〜訳で、まずは鬱陶しい結界から止めるぜ!」

空「やっば、ガード間に合わない!」

フィオ「くっ、タイミング最悪っ、こうなったら・・・」

焔「こうなったら・・・、なんだ?」

フィオ「きゃ、こっちも間に合ってない!?」

イン「今度こそ、チェエエエエック!」

焔「メイトだぁああああああああああああ!」

空「こ、降参、今回は本気でやられた・・・」

フィオ「れ、連勝記録が・・・」

イン「いよっしゃ!フィオに初勝利だ!」

焔「あったりめぇだろ!だから俺は剣士じゃなくて、炎使いなんだって」

イン「いや、珍しく上手いことカバーしあえてたじゃないか、ナイスナイス」

空「さっきのがよっぽど悔しかったと見える」

焔「そういう事、俺だってちゃんとチーム戦出来るんだからなっ」

フィオ「あっ、負けたことじゃなくてそこだったのね・・・」

イン「なんにせよ、慢心はよくないってことだな、フィオ?」

フィオ「あ、あぁ〜・・・、気をつけま〜す・・・」

空N「こうして、何も事件の無い日は、楽しく過ぎていくのでした・・・、
   目的、動機はどうあれ、一時でもいやな事を忘れて、でもそれのために楽しく抵抗できるなら、
   これが一番・・・・だよねっ?」


空「次回予告」

イン「はぁ〜、疲れた疲れた、でも今日は収穫もあったし、良く寝れそうだ」

フィオ「私に勝てたのがそんなに嬉しい〜?」

焔「当然!やっとだもんなっ」

イン「そうそうっ」

フィオ「むぅ〜、まぁ、でもこれで私も初心に帰るきっかけ掴んだことだし、がんばるぞ〜!」

空「そうだねっ、それに、早速試す機会がやってきたみたいだしね・・・」

焔「次回 箱庭の世界で 第二十五話 新たな依頼」

空「さて、頑張るとしようかな・・・」


とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w