箱庭の世界で 二十二話 備えの時

焔♂ 18歳
イン♂ 21歳
シャドウ♂ 27歳
ブレイド♂ 38歳
空♀ 15歳
イト♀ 20歳

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焔♂:
イン♂:
シャドウ♂:
ブレイド♂:
空♀:
イト♀:


イン「おぉ、焔じゃねぇか、久しぶりぃ!・・・・久しぶり?」

焔「おぉ!インじゃねぇか、久しぶりっ!・・・・久しぶり?」

イト「あれ?まだ三日ぶりくらいじゃないっけ?」

空「そう・・・だよねぇ、天界には一泊で、下りてきて次の日、だもんね、今日」

ブレイド「そうだな、これがシナリオの摩訶不思議だな」

焔「・・・・・あれ、なんであんたがここに?しかも自然に?」

ブレイド「それは、かくかくしかじか・・・っと言うわけだ」

シャドウ「なるほどねぇ、・・・・え、見てる人に不親切だな、これ」

焔「そうだなぁ、俺は理解したけど、っと・・・・・誰?」

シャドウ「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったな、かくかくしかじか・・・・・っと言うわけだ」

焔「なるほど・・・・・」

イン「だから不親切だって!」

イト「なるほど、仕様なんだね?」

空「あれだよね、自己紹介とか、馴れ合いとか、シナリオ外でやるべきだよね?
  あれ?いつの間に知り合いに?っ位の方がサクサク進むよね?」

イト「空ちゃん、常識人は大変だね」

空「だ、だって、さすがにコレは酷いんだもん」

イン「あぁ、ひじょーに、同感だ」

シャドウ「そうだな、そろそろ本編に入ろうか?」

空「本編では真面目に・・・ね?」

イト「さーいえっさー」

ブレイド「棒読みありがとう」


空「箱庭の世界で 第二十二話 備えの時」


シャドウ「さて、自己紹介も済んだところで、本題に入ろうか?」

空「そうだね、時間ももったいないし」

シャドウ「そぅそぅ、んじゃ、今日集まってもらった理由なんだけど、とりあえず今後の方針を・・・って感じ?」

イン「連中の工作を邪魔しつつ、教団を潰してく、今出来る対抗策ってこんなんしかないんだろ?」

ブレイド「あぁ、奴らの居場所が割れていない、というのもあるが、分かったところで手も出せんしな」

焔「実際対面したわけじゃないから実感わかないけど、そんな強いんだ?」

イト「このメンツで手を出せない、って言うなら相当なんじゃない?一回お手合わせ願いたいかもっ」

シャドウ「まぁ、その内模擬戦とかもやるから、俺みたいなのがもう二人いるって考えてもらえばいいよ」

空「でも、得意不得意あるとはいえ、私に勝った焔に勝ったインとイトに勝ったブレイドを一蹴なんでしょ?」

イン「ま、また分かりにくいなぁ、でもまぁ、事実なんだよな、正直次元が違う気がする」

焔「でもさ、今の流れだと俺2番目に弱いみたいだけどさぁ、ブレイドに勝てそうだったんだけど?」

シャドウ「そういう事、得意不得意、これが最大の曲者なんだ」

ブレイド「・・・・・どういうことだ?」

シャドウ「説明する、たとえばだ、今ここで戦った連中がいて勝敗がある訳だが、
     強さを数字にしたとき、果たして勝った奴はそれが大きいのか?ってなるわけだ」

焔「二人に負けた俺が、二人の負けたブレイドに勝てそうだった、って事だろ?」

イト「そ、そうとう根に持ってるみたいだね」

焔「当然、いつかリベンジしてやる」

イト「ごめんねぇ、イントちゃんは勝ったまま居なくなっちゃったからね」

イン「まぁ、あん時は特例だよな、・・・って事は、あれも2対1でやってたら結果は・・・」

シャドウ「変わってるかもしれないな、そういう事」

空「えっと・・・、つまり?」

シャドウ「つまり、果てしなく格上な奴と戦うとき、多少のアドバンテージ程度じゃ勝てないわけだ、
      じゃあ同じステージに立たなきゃ意味がない、そこで、得意不得意の考えを捨てる必要がある」

空「えっと、つまり、特性とかを無視して純粋な戦闘力のみで考えるって事だよね?」

シャドウ「そそっ」

空「でもそれって、凄く難しいんじゃ?」

シャドウ「実戦だったらな、仮想・模擬だったらやろうと思えば出来る」

イト「なるほど・・・ね、あっ、せんせーせんせー」

シャドウ「はい、イト君、なんだね?」

イト「あのねっあのねっ」

イン「普通に喋れよ・・・」

イト「むぅ、せっかく乗ってくれてたのに・・・」

焔「確かに、予想外にノリ良かったな・・・」

シャドウ「まぁな」

イト「さっすがぁ、っと話を戻してっ、シャドウの目から見てなんだけど、数字にしたときの順番ってどうなの?」

シャドウ「あぁ、気になる?」

イト「もちろん」

焔「当然」

ブレイド「戦士として当たり前だな」

空「まぁ、戦闘バカの感じ方は置いといて、それを踏まえないと進めようがないしね」

シャドウ「それもそうだな、ここに居る奴らだけでいい?」

イン「でもいいけど、フィオと氷雪も見てるだろ?あいつらも混ぜれたら混ぜてくれないか?」

シャドウ「あぁ、そうだなぁ、じゃあ、とりあえず、文句はなしな?」

イト「がってんしょーちの輔!」

焔「ふ、古いな・・・」

シャドウ「じゃあ上から順に、フィオ・イト・焔・イン・空・ブレイド・氷雪・・・て感じかな?」

ブレイド「・・・・な、なんだと?」

シャドウ「だから、文句はなしって言ったろー」

ブレイド「だ、だが納得できるわけなかろう!」

イン「ま、まぁ、そうだよな、俺が言うのもなんだが、意外だった」

空「そうだねぇ、私が・・・ブレイドの上?」

イト「にひひ〜、僕ってこの中じゃ一番強いんだぁ〜」

焔「えっと、文句どうこうの前に全員から疑問の声があがってるんだけど?」

シャドウ「分かったよぉ、解説いきまーす」

ブレイド「納得できるようにな」

シャドウ「分かってるって、じゃあ最大の論点ブレイド君から、
     確かに、斬撃打撃、いわゆる物理攻撃だな、が効かないのは強い」

イン「現に、俺とイトじゃダメージ与えられなかったわけだし」

イト「僕たちは攻的な魔法は皆無に等しいからね」

空「あっ、そっか、その物理攻撃が効かないっていう有利を考えない、からだよね?」

ブレイド「だからと言って、経験じゃ負けてないし、何より腕も劣っているとは考えにくい」

焔「今のでなんとなく流れが分かった気がするぞ、経験もある意味アドバンテージって考えるんだよな?」

シャドウ「それもあるけど、今のでハッキリ分かったことは、慢心だ」

ブレイド「なっ・・・・・」

シャドウ「物理が効かないことをいい事に、今まで防がず攻める戦いをしてきた、
      それで勝ててきてしまっている、一度染み付いた癖は抜けないぜ?」

ブレイド「くっ・・・」

イン「じゃあ、後は身体能力とか、その辺を基準に考えてくのか」

シャドウ「そうなるな、そうやって考えたときに、フィオとイトは相当ポテンシャル高いからな」

イト「そうなの?」

シャドウ「あぁ、二人とも反射神経・身体能力ともに申し分ないからな、ただ、フィオは経験が足らないのと、
      持続力がないのが残念なところだな、本気のあいつだったら、そこそこ戦える」

焔「へぇ、あいつってそんなに強いのな」

イト「じゃあ僕は?」

イン「多分だけど、反射神経に関しちゃトップだろ、スピードも持続力もある、経験もな」

空「それじゃ、2番手に収まってるその心は?」

イン「それだけフィオが強い、って事だろ?」

シャドウ「ご名答、まぁ、インも含めて、この三人は育ちが違うっぽいからな」

空「死神に、初代セイントナイツ・・・ね、文献でしか知らないけど、酷かったらしいね」

イト「そうだねぇ」

ブレイド「ならば、焔は?」

焔「そうそう、俺は?」

イン「そういえば俺より上だしな」

シャドウ「そうだな、これは非常に迷ったところなんだけど、まず出力と容量がダンチ、これに関しちゃ俺でも驚くレベルだ」

空「そ、そこまで凄いの?」

シャドウ「あぁ、俺が言うのもなんだが、人の持てるレベルじゃないな」

イト「・・・確かに、モード・サンとか、対人っていうより対軍って感じだったし・・・」

焔「でも、理由はそこだけじゃないんだよな?」

シャドウ「そうだな、記憶喪失って事で内容まで聞けてないからあれなんだけど、経験もあるみたいだし、
      腕も悪くない、まぁ、データが足りないって言うのもあるけど、とりあえずその位置だ」

ブレイド「ふむ・・・、ならばこの小娘が俺より上な理由は?」

空「こむっ・・・、そりゃ一番年下だけど、その言い方は酷くない?」

シャドウ「八つ当たりはよくないぞ、うん」

イト「大人気ないぞー、幼女には優しくしろー」

イン「言っとくけど、お前は幼女じゃないからな」

焔「やーい、インのろりこーん」

空「えっ、ロリコンだったの!?怖い怖い・・・」

イン「ちょ!イトとは一個違いなんですけど!?」

イト「リアル幼女には手出せないから僕に手出したんだもんね?」

イン「誤解だぁああああああ!」

空「じゃあ、ロリコンはほっといて理由を・・・」

イン「て、テメェら・・・・覚えとけ・・・」

シャドウ「哀れだな・・・、まぁ良いか、一つはさっきも話した慢心の部分、後は、小手先ではあるが技もある、
      惜しむべきは経験と身体能力か、まぁ、反射神経はあるし、鍛え方しだいではどうとでもなる」

空「なるほどねぇ・・・、目指せ焔にリベンジ!」

焔「目指すとこそこじゃなくね!?ってかお前も根に持ってんのか!?」

空「もっちろん!」

イト「なるほどねぇ、確かに、年齢的に考えたら空ちゃんは伸びしろたっぷりだしね」

イン「おっさんはあと死ぬだけだしな」

ブレイド「おっ・・・!貴様、矛先を向ける方向が間違っておろう!」

イン「知らねぇなぁ、まっ、なんにしろ、伸びしろが少ないのは間違いないだろ?」

ブレイド「くっ・・・」

シャドウ「慢心を捨てれば全然伸びるけどな、まぁ他より難しいだろうけど頑張れよ、なっ?」

ブレイド「あぁ、当然だ、奴らを我が錆にするまでは死ねぬからなぁ」

イン「出た出た・・・」

焔「あっ、すっかり忘れてた、氷雪は?」

シャドウ「あぁ、あいつか、他に比べたら圧倒的に標準レベル、そんだけ」

空「くすっ、他のに比べたら・・・圧倒的に標準とか・・・・あっははは!」

イト「わ、笑ったら・・・可愛そうだよぅ、ぷっ、あははははは!」

ブレイド「特筆事項なしか、あいつは」

焔「よ、弱くはないん・・・だよな?」

シャドウ「弱くはないねぇ、伸びしろもあるし・・・、ただ、今は標準・・・」

焔「そうか・・・標準か・・・」

シャドウ「そうだな・・・標準だな・・・」

イン「ある意味、一番大きい課題だな」

空「ぷっくくく、だ、だね・・・」

イト「お、お腹痛いよ〜」

ブレイド「お前たちは笑いすぎだ」

空「ごっ、ごめんごめん、と、とりあえず、順位が分かったところで、これからどうするの?」

シャドウ「ひたすら模擬戦だな、上の奴と戦えばそのステージに近く立てるようになるからな、
      目下、俺がフィオやイトの指導をして、二人が焔とかインの指導をしてって感じだな」

イト「なるほどねっ、楽しくなってきたかもっ」

ブレイド「全く、不謹慎な奴らだ・・・」

イン「ごめんなさいねぇ、戦闘バカばっかで」

焔「間違いない、でも、バカじゃなかったらここまで強くなってねぇ」

空「一緒にしないでー、私はどっちかっていうとブレイド寄りなのー、動機がー」

イン「なぁにを言うか、俺たちだって守りたいものがあるから戦ってるんだぞ、でも楽しまないのは損だろ?」

シャドウ「そういう事っ、さぁ、これから忙しくなるぞ、思う存分叩けよ斬れよ!特訓あるのみだ!」

5人「おぉーーーーーー!」


空「次回予告」

シャドウ「特訓に明け暮れているある日、新たな情報が舞い込む」

イン「西区のとある所に教団の支部があるとの情報が・・・」

焔「そこで、俺たちは調査と撲滅を兼ねて数人を送り込むことにしたのだった」

ブレイド「箱庭の世界で 第二十三話 邪教支部潜入作戦」

イト「潜入?なにそれ、おいしーの?」

イン「おまっ、壊す気満々じゃねーか!」


とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w