箱庭の世界で 第二十話 シャドウと恩人

氷雪♂ 18歳
フィオ♀ 18歳
シャドウ♂ 27歳
ケア♂ 26歳

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氷雪♂:
フィオ♀:
シャドウ♂:
ケア♂:


フィオ「ケアせんせー、たっだいまー」

氷雪「やっ、たっだいまー」

ケア「あぁ、おかえりなさい、よく無事で・・・・・って」

氷雪「おぅ、無事で帰ってきたぜ」

ケア「全然無事じゃないではないですかぁぁぁぁぁぁああああああ!!」


シャドウ「箱庭の世界で 第二十話 シャドウと恩人」


氷雪「だから・・・、謝ってるじゃんかぁ、せんせー!」

ケア「許しません、折れた腕をプラプラさせながら帰ってくるような子に教えた覚えはありませんからね」

フィオ「し、仕方ないじゃない、インはインでイトちゃんに早く会いたいとかで居なくなっちゃうし、
    シャドウはシャドウで・・・・ってーあれ、シャドウは?」

ケア「・・・・・・・・・シャドウ・・・ですって?」

氷雪「あれ?お知り合い?」

ケア「知り合いも何も・・・・彼は・・・・」

シャドウ「おじゃましまーす、やっ、おひさしー」

フィオ「久しぶりって、ちょっと前まで・・・」

ケア「恐らく、そのおひさし、は私に向けられたものかと・・・」

フィオ「・・・・・・・・・え?」

シャドウ「そういう事、俺の恩人は、ケアだ」

氷雪「えぇ〜!?マジかよっ!?」

フィオ「あぁ〜・・・、でも、命を助けてもらったって言ってたよね、ある意味つじつま合うよね」

シャドウ「だろ?しかし、適当にあたりを付けて言ったんだが、本当に知り合いだったとはなぁ」

氷雪「あれか?恩人は知り合いだろうけど、会いたい人はどうかなぁ?って奴?」

シャドウ「そうそう」

ケア「まさか、あなたは私の交友関係まで・・・?」

シャドウ「まっさか!なんとなく、なんとなくだよ」

ケア「だと良いですけど・・・」

フィオ「また、好き嫌いの少ないケア先生に嫌われるとか・・・何やったのさ?」

シャドウ「何もしてないぜ?」

氷雪「そんなんであんな態度取られるわけないだろー?」

ケア「・・・・・彼は、私の妹の・・・」

フィオ「まさか・・・命を・・・?」

ケア「心を盗んでいった男ですからね・・・」

氷雪「心を・・・・・・・・、って、サブッ!超寒いんですけど!?」

シャドウ「表現が・・・ね」

フィオ「妹の彼氏に嫉妬するお兄さん・・・ねぇ」

ケア「むぅ、それもそうでしょう!妹が道端で拾ってきた瀕死の男の命を救ったって言うのに!
   妹はその男に心酔し、そのまま男は去ってしまい、妹は心ここにあらず・・・平静で居られるわけがないでしょう!」

フィオ「なんか、兄って言うより・・・親父?」

シャドウ「分かる分かる、娘に彼氏が出来た時の、だろ?」

氷雪「お前が言うか!?」

ケア「本当ですよ、全く・・・、しかし、よく生きていてくれました、あれから大事なかったですか?」

シャドウ「当然、俺、強いから」

フィオ「また・・・凄い理屈だこと・・・」

氷雪「事実強いから文句は言わないけど」

シャドウ「そういう事、さて、先生さん、あいつは?」

ケア「あの子なら診療所のほうを任せてあります、学園にはきませんよ」

シャドウ「ちぇ、先生の所くりゃ居ると思ったんだけどなぁ」

氷雪「ないない、だって、俺たちですら見たことないもん、妹さん」

フィオ「存在すら知らなかったしねぇ、過保護としかいいようないよねぇ」

ケア「・・・当然でしょう、幼い頃に両親を亡くした私にとって、唯一残された肉親なのですから」

氷雪「へぇ・・・初耳だ」

フィオ「もしかして、自分で治療できたら助けられたかもしれないのに・・・とかで医者に・・・とか?」

ケア「・・・・鋭いですね」

フィオ「う゛、なんかごめんなさい」

シャドウ「はいはい、しんみりしないのー」

ケア「はぁ・・・、それもそうですね、こんなのは私らしくありません」

氷雪「違いない、俺もしんみりした話は苦手だ」

フィオ「よく言うよ、お悩み相談の達人が」

氷雪「あ、あれはまた勝手が違うだろー」

フィオ「どうだかー?」

氷雪「なんだよそれぇー」

ケア「ふふっ、若いって、いいですねぇ」

シャドウ「痴話喧嘩かぁ?お暑いねぇ〜」

フィオ「ち、違うわよっ、な、なんでこいつなんかとっ!」

氷雪「うっは、力いっぱい否定された、事実だとしても凹むー」

ケア「全く、相変わらず進展なし・・・ですか」

シャドウ「あー、人の恋路を見てたら俺も気が急いできた、ちょっくら診療所行って来る」

ケア「あっ、人の了承もなく勝手に会うんじゃありません!」

シャドウ「子供かっつうの、親父かっつうの!」

ケア「ま、待ちなさ〜い!」

フィオ「あっ、・・・・行っちゃった」

氷雪「なんか、せわしないなぁ・・・」

フィオ「・・・・・・わ、私も帰るぅ、じゃあね!」

氷雪「ちょ、待てよ!・・・・・畜生、最後まで残ってしまった、妙な空気残してきやがって・・・」

氷雪N「とまぁ、大きな問題を残し、大きな変化をもたらしたが、日常も壊れきったわけではないらしい、
     詰まる所、変化があればそれに適応してそれが日常になっちゃう訳でして・・・、
     なにわともあれ、俺は平常が一番な訳だ、それがどんな形であれ・・・ね?」


シャドウ「次回予告」

フィオ「読者の皆は犯人を覚えているかな?」

氷雪「犯人?・・・・あぁ、あれだ、あのイ○レぽんち?」

フィオ「そうそう、焔にコテンパンにやられたね」

ケア「その犯人がどうしたんですか?」

フィオ「なんと、次回はその犯人にスポットライトが!」

ケア「・・・・・え、名前すらないモブキャラにですかっ!?」

氷雪「ケア先生より目立っちゃうな、それじゃ」

シャドウ「もしかしたら兄貴たちよりも目立っちゃうんじゃないか?」

フィオ「次回 箱庭の世界で 第二十一話 犯人の軌跡」

シャドウ「東区を騒がせた事件の、裏側が見える・・・ぜ?」


とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w