箱庭の世界で 第十四話 天界への突入

氷雪♂ 18歳
フィオ♀ 18歳
イン♂ 21歳
ブレイド♂ 38歳
天使不問 20歳前後

簡単なキャラ設定はこちら
世界設定や技説明等はこちら

氷雪♂:
フィオ♀:
イン♂:
ブレイド♂:
天使不問:


氷雪「ところで、天界ってどうやって行くんだ?」

天使N「出発の朝、集合してさぁと言ったところで、氷雪がそんな事を言った」

フィオ「・・・・・・・え?」

イン「お前・・・・、まさか・・・・」

ブレイド「知らないのか?」

氷雪「知らねぇよ!って言うか一般人は知らねぇんだよ!」

フィオ「でも、この中じゃ知らない人のほうが少数派じゃない」

氷雪「そもそも、過半数がアンノーマルだろ?」

イン「まぁ・・・・、確かに」

ブレイド「だが、正直な話、何故知らぬものが多いか分からぬほど簡単な方法なんだがな」

氷雪「・・・・どういう事だ?」

フィオ「見れば分かるわ、さ、行くわよ」


天使N「町の外れ、とてつもなく広い草原に四人は付いた、そこには、天に向かって伸びる一本の柱が・・・」

氷雪「・・・・・・なぁ、こんなのあったっけ?」

フィオ「ずっと昔からあるわよ?私たちが生まれる前からね」

ブレイド「ただ、近くまで来ないと見えないようになっているだけだ」

氷雪「へぇ〜、で、見れば分かるって・・・、コレ上るの?」

イン「上るッつっても、エレベーターになってるから楽だけどな」

氷雪「え、エレベーター・・・、それって滅茶苦茶時間掛からない?」

フィオ「そうでもないらしいわよ?実際に乗ったこと無いから分からないけど」

ブレイド「そうだな、実は俺も初体験だ」

イン「経験者は・・・俺だけか、まぁ、時間は掛からんし、何より景色も綺麗だ、退屈はしないぜ」

フィオ「そー言うことらしいよ、じゃ、早速行きましょ」

天使N「そして、四人はエレベーターに乗り込んだ」

ブレイド「ほぅ・・・・、空から見た地上がこんなに綺麗だとはな・・・」

イン「綺麗、なんだろうけどな、ここに乗る時は毎回気分良くないな・・・」

フィオ「確かにねぇ、最近、忘れてたのになぁ・・・」

氷雪「そっか、これだと闇の集落が見えちまうもんな」

イン「あぁ、死神・・・なんだっけか」

フィオ「そ、天界人でも知ってたんだ、3年前の事件」

イン「そりゃあ、俺はそん時には地上にいたしな」

ブレイド「赤い悪魔の暴走・・・だったか?」

氷雪「あぁ・・・、フィオ、大丈夫か?」

フィオ「大丈夫、ありがと・・・」

イン「あぁ・・・、悪かった、ん、そろそろだな」

ブレイドN「止まると同時に扉が開く、その向こうには大きな広場、大きな門、そして、一人の天使」

天使「どうも、お待ちしておりましたよ、野盗の皆さん」

フィオ「門番・・・って所ね」

氷雪「でも、一人か、余裕だな」

イン「おい分かるだろ、お前一人で俺たちに勝てないことくらい」

天使「そうですね、ですが、これが私の仕事です、さぁ、行きますよ、ガン・オン!」

ブレイド「行くぞ、お前たち、こんな所で消耗するなよ、体力も、魔力もだ!」

氷雪「げぇ、それじゃあ俺素手かよ」

イン「文句言うな、俺もだよ」
         ゼロワン
フィオ「ゲートNo,01 デスサイズ、無傷で決めるわよ!」

天使「出来るものならばやってみなさい!シュートォ!」

ブレイド「実弾ならば俺に任せろ!」

氷雪N「ブレイドが数歩踏み込み、銃弾を鉄の体で受け止める」

天使「っ、機族ですか・・・、ならばこれで、マジック・バーストォ!」

フィオ「私にお任せっ、モード・イート、せぃ!」

天使「くっ、あなたは死神ですか・・・、ならば!」

ブレイドN「天使は大きな翼をはためかせ、中空に舞い上がる」

イン「ハッ!逃がすかよ!」

天使「なっ、同士まで!?」

イン「そぅら、落ちろォ!」

天使「うぐぅ!?」

氷雪「よっ、はい、チェックメイト、捕まえた」

フィオ「氷雪ナイス!」

天使「・・・・・・あなたは?」

氷雪「へへっ、普通の人間さ、言われて気付いたけど、凄い組み合わせだよな、これ」

ブレイド「確かに、な、これだけの多人種が一同に会して一つの目的で動くのも初めてかもしれんな」

天使「そうですね・・・、ただの野盗だと聞いていましたが・・・、そうではなさそうですね・・・」

イン「そういう事、俺たちはマリスにちょ〜っと挨拶しに来ただけだ、
   あんたも、なんも感じてない訳じゃないんだろ?」

天使「そう・・・ですね、あの方は力も、カリスマ性もすごくあると思います、
   でも、それ以上に信用できない所があるとは思っていたんです・・・」

フィオ「どうせ、あなたも神を人質に取られて身動きできないタチなんでしょ?」

天使「・・・・・・・」

ブレイド「図星、のようだな」

氷雪「良かったら、あんたも手伝ってくれないか?俺たちは、
    天界自体に敵対するつもりは全くない」

天使「・・・・・・分かりました」

イン「っ、本当か!?」

天使「はい、一度、みんなにも掛け合ってみます、実は、
    あの門の向こうに、仲間達が控えてるんです」

イン「それは本当に助かる、俺たちとしても、犠牲になる人間は少しでも少ない方がいいからな」

天使「では、皆さんはここで待っていてください、私は少し仲間たちと話してきますので」

フィオ「ごめん、お願いね」

氷雪N「天使は、一回深く頷き、門の向こうへ姿を消した」

ブレイド「ふむ、思ったよりあ奴支配力も大したこと無かった、ということだな」

イン「あぁ、まだ話を聞いてくれる奴はいるってことだ」

氷雪「そうだな、これなら思ったより穏便に済みそうじゃないか?」

フィオ「それもそう・・・ね、っ!?」

天使N「その時だった、門の向こう側に何かが強くぶつかった音がした」

イン「おぃ!どうした、何があった!?」

天使「みんな、どうして、どうして!?やっ、止めっ、うわぁあああああああああ!」

氷雪「チクショウ、何が・・・、おぃ!大丈夫か!?」

ブレイド「くっ、やはり迂闊だった、一人で行かせるべきではなかった!」

天使N「四人は同時に駆け出し、門を勢いよく開く、
    そこには血濡れの肉塊となったさっきの天使が・・・」

フィオ「酷い・・・、これ、まさか、あんた達が・・・」

ブレイドM「門を開けた向こうには、返り血を浴びた幾千の天使たち、
      彼らは一様に薄ら寒い笑みを浮かべていた、間違いなく、マリスの息の掛かった者たち・・・、
      これが、奴の力、支配力、時は一刻を争うレベルではなく、手遅れになり始めてるのかもしれない・・・」


天使「次回予告」

氷雪「これが、これが人のすることかよ!?」

イン「許さねぇ・・・、俺の故郷で好き勝手やりやがって!」

ブレイド「次回 箱庭の世界で 第十五話 大逆殺」

フィオ「でも、本当に人のすることに反することをするのは誰なんだろうねぇ」

氷雪「・・・・・え?」


とぅーびー・こんてにゅーど


もどる

シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w