ひぐらしのなく頃に 第三話 【オヤシロさま】

園崎 詩音【そのざき しおん】(♀)
 この話の主人公である。園崎魅音の妹。
 今まで聖ルチーア学園に閉じ込められていた。
 そこを抜け出して、自由になろうとした。

北条 悟史【ほうじょう さとし】(♂)
 気弱な男の子。だがいざという時はかっこいい人。
 とても妹思い。

竜宮 レナ【りゅうぐう れな】(♀)
 本名は竜宮玲奈。過去のいやな事を忘れるためレナとなのっている。
 かぁいいモードにはいったら誰も止められない。

少年(♂)被り推奨(数言のみ)

入江 京介【いりえ きょうすけ】(♂)
 メイド萌えな野球監督。
 入江診療所というところで医者もやっている。

叔父(♂)

北条 沙都子【ほうじょう さとこ】(♀)
 悟史の妹。「〜ですわ」口調。
 叔父にいじめぬかれている。

【キャラの動きは言わなくていいです。後半レナと詩音が続いておりますので勝手に詩音のMをNに変えました。
話し方が詩音ですが、Nでやってください^^ いう役はちゃんと指定してあります。】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓本編↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

レナ「悟史君・・・・!!」

レナの呼びかけに目覚める悟史

悟史「あ・・・」

レナ「もう授業終わっちゃったよ。」

悟史「あ、そうなんだ。起こしてくれてありがとう。レナ・・・」

レナ「大丈夫?ちょっとうなされてたよ」

悟史「え?そうなのかい?最近夢見が悪くて・・・」

レナ「ふぅーん。どんな夢?」

笑顔のレナ
次の言葉を発する前にレナの目つきが豹変する

レナ「悟史君。その気配が近づき、足音を聞かせるようになり、常に悟史君を見下ろしているようになったら
   レナに相談してね。それはオヤシロさまの祟りの前兆だから・・・」

レナ教室から静かに立ち去る


沙都子「ひぐらしのなく頃に 目明し編第3話 オヤシロさま」




詩音「みんないーっぱい食べて、体力つけて下さいネ?」

少年「すごい・・・」

悟史「すごいね。全部魅音作ったの?いつもありがとう〜〜」

詩音「あん もう やめてよぉー^^」

そういいつつうれしそうな詩音。
その周りの少年たちはひいている。

入江「さ、みんな。練習を始めましょう!」

詩音に手を振って走り出した瞬間倒れる悟史

入江「北条さん!!!!」

詩音「悟史くん!?」



入江「大丈夫ですよ。少し休めばよくなります。」

詩音「監督、本当に大丈夫なんですか?」

入江「医師である私の言うことが信用できませんか?」

詩音「でも家に帰って休んだほうがいいんじゃ・・・」

入江「(ふぅ・・)叔父さん夫婦に引き取られた頃・・・北条さん体調を崩しましてね。
   色々調べらのですが・・・原因がはっきりしないんですよ・・・。
   やがてわかったんです。これは・・・心の病だと・・・
   北条さんの家庭はお母さんが再婚を繰り返し、新しい父親になじめない沙都子ちゃんを
   常に北条さんがかばっていました。
   そして2年前ご両親がなくなり、母の再婚相手の弟である叔父夫婦に引き取られることになった時も・・・」


(回想開始なのです・・・あうあう・・・)

悟史「沙都子・・・今日は叔父さんたちが会いに来る日だから・・・・ね・・・?」

叔父たちが乗った車が来る

悟史「こんにちは」

叔父「フン・・・!兄貴のヤツ面倒なもん押し付けよって」

沙都子のトラップに叔母が引っかかってこける

沙都子「これ以上入って来るなー!!!お前らなんかと一緒に暮らすもんかぁー!!」

叔父「このガキ!」

悟史「!!」

沙都子「ひっ!」

沙都子をかばって悟史が叔父にたたかれる

叔父「ああ?」

悟史「ごめんなさい・・・」


(回想終了なのです☆にぱー)


入江「それからも沙都子ちゃんの態度は変わりませんでした。叔父・叔母との関係は悪化する一方・・・
   それをかばい続ける北条さんにも限界が来ていたのでしょう。
   そこで私は北条さんを野球チームに誘ったんです。少しの間でも家庭のことを忘れれば
   心の負担も軽くなる・・・そう思って。スポーツは精神的にまいっていた北条さんにとって本当にいいものでした。
   体調も改善され野球に熱中していきました。でも最近、また彼・・・体調を崩してるみたいなんです。」

詩音M「私は悟史くんにあえるから元気でいられるよ。悟史くんはどうすれば・・・・どうすれば・・・元気になってくれる?」

詩音「さぁみんなどんどん食べてください!今日は監督のおごりですから」

詩音M「私が悟史くんにできること・・・・少しでも気分転換をしてあげること。」

詩音「皆もっと食べないと体力つきませんよ。特に成長期の悟史くん!
   悟史くん・・・??」

少年「あの・・・北条さん帰るって・・・」



詩音「悟史君!!」

悟史「魅音 ごめん。今日は家でゆっくりしたいんだ。このプリン、家に持って帰っていいかな?」

詩音「え・・・いいけど」

悟史「よかった・・・沙都子も喜ぶよ。」

そういった瞬間、悟史がふらつく

詩音「悟史くん!」

悟史「ごめん・・・・ちょっと立ちくらみ・・・」

詩音「ウソ。家でゆっくりしたいなんてウソ!本当は沙都子が心配なんでしょ?
   自分のいない間、叔母さんにいじめられてないかって・・・
   けど悟史君はどうなるの!?!?沙都子が心配なのはわかるけど、たまには家での嫌なことは忘れて休んで!!
   じゃないと・・・悟史が・・・」

悟史「また明日学校でね」

詩音N「この日を最後に悟史君は野球の練習に来なくなった」

詩音「やっぱりきてない・・・」

レナ「魅ぃちゃん。今帰り・・・??」

詩音M「お姉から聞いてる。魅音を「魅ぃちゃん」と呼ぶのは一人しかいない。
    竜宮レナ。この春引っ越してきたばかりの転校生。」

少しの間沈黙が続く・・・

レナ「悟史くんかまってくれないから寂しい?」

詩音「・・・・」

詩音M「それは・・・学校でもみんなと距離をおいているってこと?」

レナ「沙都子ちゃんの件でずいぶん追い詰められてるみたい・・・私たちは見守ることしかできない・・・つらいね・・・」

詩音M「悟史くん・・・会わない間にそんなに・・?」

レナ「魅ぃちゃんは悟史君のこと・・・好き・・・?」

泣きながら気持ちを言う

詩音「好き・・・」

詩音M「荒んでた(すさんでた)私の心をまるで魔法みたいに溶かしてくれた。どんなに窮屈でも魅音の影としてしか過ごせなくても
    悟史君に頭をなでてもらえるなら私は・・・・どうしてこんなに好きになっちゃったんだろ・・・?」

レナ「なら・・・笑お?
   きっと魅ぃちゃんの笑顔が悟史くんに元気をわけてあげられると思う。
   野球の練習にもバイトが終わったらきっと帰ってくるから・・・ね?」

詩音M「バイト・・・?」

詩音「バイト・・・か・・・いつ終わるんだろうね・・・」

レナ「お金がたまるまでだろうけど、どんなに遠くても沙都子ちゃんの誕生日までには終わるよ。」

詩音M「沙都子の誕生日・・・?悟史くん・・・・沙都子に何か高価なものをプレゼントしようとしてバイトを?
    ボロボロになった妹をはげますために・・・自分自身もボロボロなのに・・・!!
    
                  また       沙都子・・・・             

    沙都子のせいでボロボロにされ、沙都子のためにその体に鞭打ってバイトしてる。
    沙都子の言なんて忘れちゃえばもっともっと楽になれるのに!」

詩音「沙都子・・・甘えすぎなんだよ・・・
   そもそも沙都子が叔母とうまくやってればいじめられるずにすんだのに!!!!
   自分から叔母との関係を悪化させておいて苛められたら悟史くんの背中に隠れて・・・!!
   悟史くんが身代わりにどれだけキズついてるか考えもしないで!」

豹変した目をしたレナが覗き込む
それに気づいた詩音は驚く

レナ「沙都子ちゃんの事、そんなふうに思ってたんだ・・・^^
   別に軽蔑なんてしてないよ。魅ぃちゃんがそう思うのは悟史くんが大好きだから・・・だよね?」

詩音M「しまった・・・今の私は魅音。魅音は沙都子の友達なのに・・・」

レナ「それに・・・悟史訓自信もそう思ってる。」

詩音「え?」

レナ「私悟史くんに打ち明けられたの・・・兄として頼られることに苦痛を感じるって。
   それはとても罪深いことだって知ってるけどって・・・」

詩音M「私の知ってる悟史くんはそんなこといわない・・・この子がこのレナという子が悟史くんから本音を引き出した・・・」

詩音「うらやましい。レナは相談されるくらい信用されてるんだ?」

レナ「違うよ。私が経験者だから。」

詩音「レナも兄弟をかばったことが?」

レナ「ううん。」

レナが単調に言葉を発していく

レナ「ひたひたとずうっと足音がついてきて、夜は枕元に立たれて見下ろされる経験」

詩音「レナ・・・それ・・・何の話?」

レナ「あはは・・・魅ぃちゃんには経験ないと思う。魅ぃちゃんは雛見沢から出らいなって・・・そう思ったことある?」

詩音「な・ないよ・・・私地元好きだし・・・」

詩音M「本能が告げてる。この子には嘘をつかないほうがいい・・・」

レナ「なら大丈夫。オヤシロさまに怒られない」

沙都子N「雛見沢の守り神、オヤシロさま・・・オヤシロさまは神聖な雛見沢を踏み荒らす外敵をゆるさない。
    そして雛見沢を捨てて出て行こうとする村人もまたゆるさない・・・ばらばら殺人北条夫妻の転落事故・・・
    2年祟りが続き・・・そして詩音の聖ルチーア学園行きが決まったとき、心に浮かび上がった小さな恐怖・・・
    雛見沢から遠く離れた学園に閉じ込められたらオヤシロさまの祟りにあうんじゃないかと・・・」

詩音M「でも私は大丈夫。厳密には隣町の興宮(おきのみや)だけど脱走してまで帰ってきたんだから・・・」

レナ「私ね、元々雛見沢に住んでたの。小学校にあがる直前に茨城に引っ越した。
   新しい環境になじめなくてね・・・
   心の中のオヤシロさまに雛見沢に帰れ・・・雛見沢に帰れって何度も呼びかけられた・・・」
   だけど子供が元の町に帰りたいって泣いてもどうにもならない・・・
   私は現実とオヤシロ様の声に板ばさみにされ・・・そして・・・・・・・・
   結局いろいろあって私は雛見沢に帰ってこられた。それで私は許してもらえた。あれ以来オヤシロさまの気配を感じることはないもの
   でも悟史くんは雛見沢にいながらオヤシロさまの祟りをうけている。それは悟史くんが雛見沢を捨ててどこかへ逃げたいと思ってるから」

詩音M「え!?悟史くんが雛見沢から出ていく・・・?」




【第3話 オヤシロさま】終了
次回【次回第4話 ユルサナイ・・・】おたのしみにヾ(@°▽°@)ノ

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