箱庭の世界で 番外編 箱庭のハロウィンで

氷雪♂ 18歳
イン♂ 21歳
フィオ♀ 18歳
イト♀ 20歳



氷雪♂:
イン♂:
フィオ♀:
イト♀:





イト「とりっくおあ、とりーとぉおおおおお!」

イン「ほぐぅ!?」

イト「っと言う訳でお菓子ちょうだい!」

イン「ま、待て、頼むから色々待ってくれ・・・」


氷雪「箱庭の世界で 番外編 箱庭のハロウィンで」


イン「そんで、まずは俺に開幕全力全速タックルをかました訳を説明してもらおうか」

イト「え、とりっくおあとりーとだよ、とりっくおあとりーと」

イン「そもそもなんなんだ、そのとりっくおあとりーとってのは、新しい技かなんかか?」

イト「えっとね、イタズラされたいか施したいかー!って意味らしいよ」

イン「・・・どうしていきなりそんな?」

イト「別の世界ではハロウィンって習慣があって仮装をしてお菓子を貰うんだってー!」

イン「分かった、深くは追求するまい」

イト「っという訳でお菓子ちょうだい!」

イン「三時のおやつにケーキ焼いてやったろうが、パンプキンケーキを」

イト「くれないならイタズラするぞー!」

イン「じゃあ晩御飯抜き」

イト「え・・・、それはイヤ!」

イン「じゃあ我慢してくれ」

イト「ぶー・・・」

イン「そもそも、仮装して言いに行くんだろ?いつもの格好で行ってたら趣旨ズレだろうが」

イト「そっか!」

イン「はぁ、分かってくれてよかっ・・・」

イト「仮装すればいいんだよね!」

イン「はぁ?」

イト「デザインは僕が考えるから、作ってね、今日中だよ!」

イン「はぁぁぁあああ!?」

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イト「っと言う訳でとりっくおあ、とりーとおおおおおおお!」

氷雪「うぐはぁ!?」

フィオ「え、ちょ氷雪ぃいいいいいい!いきなり誰よ!って、何その格好?」

イン「あ、どうも狼男らしいです、あっちはドラキュラのつもりらしい」

フィオ「・・・コスプレ?」

イン「あー、結果としてはそうなるのか、まぁかくかくしかじか、と言うわけでな」

フィオ「なるほど・・・、えっと、ご愁傷様?」

イン「ありがとう・・・」

イト「これでいいんだよね!お菓子ちょうだい!」

氷雪「何がいいのか俺には全然わかんないんだけど!?」

イト「仮装してイタズラしたらお菓子もらえるんじゃないの?」

氷雪「初耳だよ!ってか何その格好!?」

フィオ「氷雪ー、そのツッコミ私がもうしたからいらないよー」

氷雪「俺は聞いてないけど!?」

フィオ「何で聞いてないのよ!」

氷雪「むしろ何で怒られなきゃいけないの!?」

イト「氷雪うるさい」

氷雪「お前に言われたかないわぁ!」

イン「まぁまぁ、とりあえず何も考えずに菓子よこせ、そしたら静かになるから」

氷雪「あ、それならこれをお収めくださいってなるかー!」

イン「チッ、めんどくせぇな」

氷雪「どっちがだよ!」

イト「氷雪くどい」

氷雪「・・・俺もう泣いていいかな?」

フィオ「うん、いいと思うよ、その前にお菓子を二人に渡してくれるとありがたいかな」

氷雪「この世には神も仏もいないらしい・・・」

フィオ「いるいる、ここに死神が」

氷雪「そろそろ待って、なんで今日ツッコミ俺一人なの?」

イト「今日はハロウィンだからだよ!」

フィオ「そう、ハロウィンだからよ!」

イン「お前、適応早いなー」

フィオ「それほどでもあるよー」

イン「つっこまねぇぞ?」

フィオ「あら残念」

氷雪「何この置いてけぼり感・・・、あの、頼むから説明してくれないか?」

フィオ「かくかくしかじか、と言うわけよ」

氷雪「あー、なるほどね、そういう訳か、なるほどなるほど」

フィオ「そうそう、っと言う訳でお菓子ちょうだい」

氷雪「フィオは仮装してないじゃん」

フィオ「しょうがないなぁ、ゲートNo,02 死の羽衣、これでいいでしょ、早くよこせ」

氷雪「ただの仕事着じゃねぇか!舐めんな!」

フィオ「ぶー・・・」

氷雪「膨れんなよ、さっきコンビニでかぼちゃプリン食ったばっかじゃねぇか」

イン「何このデジャブ」

イト「どっかで聞いたようなやり取りだね」

イン「さっきの俺らの会話だよ!」

イト「おぉ、凄い偶然だね!」

フィオ「ここまで来たらきっと必然だよ!」

イト「間違いないね!」

フィオ「っと言う訳で」

イト「とりっくおあ・・・」

フィオ「とりーと!」

イト「お菓子よこせー!」

イン「これもうただのたかりだよ、駄々こねてるだけだよ・・・」

氷雪「これってお菓子あげたら大人しくなるのかな・・・?」

イン「ウチの子にエサやらないでください、調子乗るんで」

氷雪「多分ウチのもだわ・・・」

フィオ「誰がウチのだ、氷雪の物になったつもりなんてまだ無いわよ!」

イト「ん?まだ?」

フィオ「イトちゃんうっさい」

イト「ふふふー、何のことー?」

フィオ「だからうっさいって言ってるー!」

イン「青春だねぇー」

氷雪「おい、なんか遠い目してるぞ、なんだあれ、俺にも教えろ」

イン「自分で気づけ、バカ」

氷雪「なんで今罵られたー!?」

フィオ「もー!なんでもいいからお菓子!じゃないと首刈るぞー!」

氷雪「え、ちょ、物騒になってる物騒に!」

イン「イタズラの範疇じゃねぇぞそれ!」

イト「それいいね!ソード・オン!バトルオアトリート!お菓子くれなきゃ襲い掛かるぞー!」

イン「おぉそれならやったんよ!聞き分けのないおこちゃまの躾だコラ!ソード・オン!」

氷雪「うぉー!ここに常識人はいねぇのかー!」

フィオ「おーかーしー!」

氷雪「お菓子じゃなくて、もうこれはおかしいだぁあああああああ!」


イト「次回予告!・・・う?」

氷雪「お、どうした?」

イト「次回って・・・何?」

イン「おい」

氷雪「次回って次回じゃないの?」

フィオ「じゃあ前回は?」

氷雪「前回・・・?なんだっけ」

イン「おい!」

フィオ「だって、次があるなら前があってもおかしく無いじゃん」

イト「前があったら後ろじゃないの?」

イン「だからおい!」

氷雪「なんだよイン、うるさいな」

イン「このやり取り前やった!二回目!」

フィオ「なーんだ、前回あるんじゃん!」

イン「・・・・はっ」

氷雪「じゃあ次回あってもおかしくないな!」

フィオ「次回、箱庭の世界で 第・・・、ねぇねぇ、これって何話だっけ?」

氷雪「番外だからナンバリングないんじゃない?」

イト「淫魔の園、救いの手を差し伸べて」

イン「それ違う台本だよ!」

イト「僕がグレタやります!インがネッド!」

イン「さすな!」

氷雪「じゃあ俺サンダルフォン!」

フィオ「氷雪にはそんな渋みないから無理」

イン「お前らもとまれー!」



とぅーびー・こんてにゅーど


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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w