擬天黙示録 第十四話 敗北を経て

ラファエル♂ 26歳 大天使、医療班の指揮官、温和で冗談好き、医療の腕は確か。真名はセシル。
レミエル♂ 21歳 天使、遠征隊の戦闘員、ウリエルの副官、冷静で容赦の無い性格。真名はリカルド。
シャムシエル♂ 20歳 天使、遠征隊の戦闘員、ウリエルの副官、快活で熱い性格。真名はハンス。
ガブリエル♀ 24歳 大天使、本部防衛班の指揮官、優しく個を大切にするタイプ。真名はアンジェリカ。
ラジエル♀ 24歳 天使、大図書館の管理人、ガブリエルの親友、明るく冗談好き。真名はシェリー。





ラファ♂:
レミ♂:
シャム♂:
ガブ♀:
ラジ♀:






ガブ「はぁぁ・・・、疲れたぁ・・・」

ラジ「ふふっ、お疲れ様、アンジェ、良かったら紅茶入れようか?」

ガブ「ありがとうシェリー、お願いしてもいい?」

ラジ「はーい、砂糖はいつもより多め?」

ガブ「よくお分かりで、二つね」

ラジ「抜かりなくよー、はい、どうぞ」

ガブ「ありがとう、ん・・・、うん、おいし・・・」

ラジ「良かった、それにしても大変だったわねぇ」

ガブ「本当よ・・・、鉄壁って言うのも考えものだなって思ったわね」

ラジ「あら、どうして?」

ガブ「直すのが大変なの」

ラジ「なるほどね、幸か不幸か遠征隊が残っててくれてよかったわね」

ガブ「そうね、男手が多くて助かったわ、お陰で想像より大分早く終ったし」

ラジ「それぞれの仕事に集中出来たみたいだしね」

ラファ「正しくだよ、いやぁ、遠征隊は負傷者の救助も迅速で助かったよ」

ガブ「あ、ラファエル、そっちも落ち着いたの?」

ラファ「お陰様でね」

ラジ「こんにちわ、ラファエル様、コーヒー入れましょうか?」

ラファ「お願いしてもいいかな、三杯ね」

ラジ「味は変えます?」

ラファ「どうする、お二人さん」

ガブ「お二人さん?」

レミ「それではブラックをお願いします」

シャム「俺はミルク多めでお願いしてもいいですか?」


ラファ「擬天黙示録 第十四話 敗北を経て」


ラジ「はい、どうぞ」

レミ「ありがとうございます」

シャム「あ、どうも、ありがとうございます」

ガブ「二人とも遠征隊の方よね、さっきはありがと、助かったわ」

レミ「いえ、私達はやるべき事をやったまでです、
   お礼を言われるほどの事は何もしていません」

シャム「そうですよ、指揮官不在じゃ遠征も行けませんし、
    むしろ仕事が出来たって皆張り切ってましたよ」

ガブ「だとしてもみんなのお陰で救われた人が沢山いるのも事実よ」

ラファ「そうそう、だから謙遜せずに、あ、コーヒーは感謝の気持ちだと思ってくれると嬉しいかな」

ラジ「入れたのは私ですけどね」

ラファ「細かい事は気にしない方向で」

ラジ「そうですね、いつもの事でした」

ラファ「ありがとう」

シャム「ラジエルさんは四大天使の方と仲良いんすか?」

ラジ「そうよ、襲名前からの知り合いだし、ガブリエルとミカエルとは同期だからね」

レミ「では私より大分先輩ですね」

ラジ「そうでもないんじゃないかな、ねぇガブリエル?」

ガブ「んー、私がガブリエルを襲名したのが18の時だから、六年前?」

シャム「それでも俺より四年も先輩じゃないっすか」

レミ「この激務、激戦でそれだけ違えば相当な物かと」

ラジ「でも私はガブリエル達と違って室内勤めだし、そう大した物じゃないわよー」

ラファ「僕達だってこの地位に着いたのは四年前だし、君の襲名とほぼ同時期だから、
    言うほど長くはないんだよね」

シャム「へぇー・・・、えっと、と言う事は・・・」

ラファ「僕が22歳の時だね、丁度その頃にセフィロトと守護天使の方々が軍を離れられたから」

シャム「なるほど・・・」

レミ「サタンの乱、あの時大幅に軍が変わりましたからね」

ガブ「戦闘そのものも大変だったけど、軍内の事態収拾が一番苦労だったわね・・・」

ラジ「そうだよねぇ、まだ襲名して一・二年そこそこの人が一気に指揮官だったり管理者になったもん」

ラファ「代表は僕達だね、うん、よく病まずにここまで続けられたよ」

ガブ「ラファエルが病む?冗談やめてよ、そんな世界どれだけの人が病む世界だっていうの?」

レミ「確かに、治す側であるラファエル様が病んでしまわれる世界など想像したくありませんね」

シャム「生きていられる気がしないな・・・」

ガブ「そ、そういう意味ではないのだけど・・・、まぁいいわ」

シャム「いやしかし、てっきり偉い天使を襲名した方は不老にでもなるのかと思ったんだけど、
    そうでもないんだなぁ」

ラファ「色々と名前の加護はあるけど、流石にそこまではね」

ラジ「お陰で大体のお仕事も決まってしまうけど、大体天職に付けるのが素敵よね」

ガブ「貴女も楽しそうよね、図書館の管理人」

ラジ「楽しいわよー、大好きな書物に囲まれてお仕事出来るんだもん」

ラファ「僕も楽しいよー、大好きな生命の神秘に囲まれてお仕事出来るんだからね」

ガブ「貴方には聞いてないわ」

ラファ「おや、ガブリエルが冷たい・・・」

シャム「あっははは!いやぁ、お堅いと思ってた偉い人が思ってた以上に親しみ易い人でよかった!」

レミ「ミカエル様は予想してた通りの方だったがな」

シャム「あ、やっぱそうなんだな、まぁなんも不思議じゃねぇけど」

ガブ「本当は私たちも親しみ易い上司でありたいのだけどね・・・」

ラジ「それ、ミカエルに聞かれたら怒られるわよ」

ガブ「・・・オフレコよ」

ラファ「ラジエル、君も今の話し方をミカエルの前でしたら怒られるよ」

ラジ「・・・オフレコよ」

ガブ「なんで真似するのよー!」

ラジ「なんとなくかなっ」

ガブ「はぁ・・・」

ラファ「さてさて、話は突然変わるけど、四人ともこの後時間は大丈夫かい?」

ガブ「私はラファエルが平気と言うなら、って所かしら」

ラファ「会議の予定だったからだね」

ガブ「そういう事」

ラジ「私はいつも通り、この後も図書館管理ですよ」

レミ「特にこれといった予定はございません」

シャム「右に同じ、です」

ラファ「よし、それならこのままここで今後の対策会議を行っていこうか」

ガブ「なるほど、私は構わないわ」

ラジ「え、私も参加しなくちゃダメ?」

ラファ「もちろん」

ラジ「はーい・・・」

レミ「私たちも参加していいというのであれば是非」

シャム「お願いします」

ラファ「よし、それでは始めていこうか、さて、今回前回と、悪魔を討ち漏らしている訳だけど、
    これに対してちょっと話し合っていこうかなって思っているんだ」

ガブ「アスモデウスとレヴィアタン、ね」

ラジ「他の部隊も含めるとグレモリーもね」

レミ「そう、ですね」

シャム「レミエル、あれは誰が悪いわけでもないってウリエル様が言ってただろ、落ち込むなって」

レミ「分かっている、だがそう簡単に割り切れるものではないんだ、
   私はこの手で自分の部下を撃ったのだからな・・・」

シャム「ん、そうだった、すまねぇ」

レミ「いや、構わない」

ラジ「どのケースを見ても被害は甚大、それも戦果は上げられず、と言った所かぁ」

ラファ「ラジエル、書類だけ見て何か思う事はあったかい?」

ラジ「そうだね、どれも戦術的に間違ってると思う所は基本的になかった、
   グレモリー戦だって準備は万端、アスモデウスは突然だったけど、目立った被害はなく撃退している、
   レヴィアタン戦に関しては作戦や準備は最善だったと思うわ」

ガブ「最善だって言うなら、何故あんな被害が出たのかしらね」

ラジ「元々選択肢の少ない環境だったもの、
   私の言っている最善はあの時選べる最善って意味よ」

シャム「ラジエルさん」

ラジ「ラジエル」

シャム「え?」

ラジ「ラジエルでいいよ、階級はシャムシエルの方が上なんだからね」

シャム「わ、分かった、んじゃラジエル、あの時遠征隊も一緒に防衛に出ていた場合はどうだったと思う?」

レミ「そうだ、戦える者はまだ沢山いた、全員で出ていれば逃がさずに倒す事だって可能だったかもしれない」

ラジ「んー・・・」

ラファ「答えにくいかい?」

ラジ「あはは、少しね」

ラファ「ガブリエルは分かる?」

ガブ「えぇ、レヴィアタンと直接対峙したしね、あれは数で押せば勝てる相手じゃないわ、
   それどころか薙ぎ払われて被害が大きくなるだけよ」

レミ「それは、私達だったとしても、ですか?」

ガブ「貴方たちなら生き残れると思うわ、ただ自分と同じ錬度(れんど)の者がどれだけいると言うの?」

レミ「それは・・・」

シャム「俺たちと、という事であれば数えられる程度だと思います、
    つまり、それくらいはないと足手纏い、そういう事っすよね」

ガブ「そうよ、あれと対峙するのであれば一度も攻撃に当たらない事が大前提よ」

ラファ「勇敢と無謀は違う、という事だね、ただ勝てばいい、という訳でも無いから」

シャム「だけど、四大天使の方が二人で倒せない敵なんてどうやって倒せば・・・」

レミ「セフィロトの方々が残ってさえいてくれれば・・・」

シャム「そうだ、サンダルフォン様にマルクト様、だったっけ、どちらかが残ってくれていれば!」

ラファ「あ、それは無理だよ」

シャム「っ、なんで」

ガブ「あの二人は常にセットで動いていなければいけないの、特に戦うときはね」

レミ「何か理由でもあるのですか?」

ガブ「理由、か、改めてそう聞かれると私も知らないわね、他のセフィロトの方もそうだったから・・・」

レミ「他も、となると私的な理由ではなさそうですね」

シャム「でも不自然じゃねぇか、あの二人ってミカエル様たちより強いんだろ?
    なら場合によっては分担した方がいい時だってあるはずなのに・・・」

レミ「それもそうなのだが、組織的な物もあるだろう、我々が普段は別の部隊で行動しているようにな」

シャム「それとは違うだろ、俺たちの場合は戦力も加味してこの編成なんだからよ」

ラジ「ラファエルはご存知で?」

ラファ「んー、どう言ったらいいかな・・・」

ラジ「昔書類整理してて気になる事がいくつかあったのよ、
   機密に触れるというならここでは避けるけど」

ラファ「はぁ、流石は天使型図書館、伊達ではないようだね」

ラジ「ありがと、それでどうなの?」

ラファ「恐らく正解は出ないだろうから、僕の権限でOK出しちゃおう」

ラジ「やったー、やっと人に話せるー!」

ガブ「ずっと溜めてたのね・・・、ってラファエルは知ってるの?」

ラファ「実はね」

ガブ「なんかずるい・・・」

ラファ「僕は医者として知らなくてはいけなかっただけだよ」

ガブ「そういう事なら・・・」

ラジ「ふふふー、それじゃあラジエルさんの名推理行きますよー、
   まず、個々の経歴なのだけど、襲名以前の記録が残ってない方が殆どなんだよねー」

シャム「へぇ、この図書館に残ってないってなると本当に残ってないんだろうなぁ」

ラジ「そう考えて間違いないと思うよ、辛うじて残ってたのはサンダルフォン様とマルクト様、
   そしてそれぞれの実兄弟であるメタトロン様とケテル様、この四人ね」

ガブ「メタトロン様とケテル様の・・・?」

ラジ「うん、共通点は襲名前から天使軍に所属していた事、他の方はその情報すらない所を見ると、
   元々天使軍に所属してなかった可能性も考えられるよね」

レミ「確かに・・・」

ラファ「よくそこまで調べたね」

ラジ「流石でしょー、ちなみに、セフィロトの方も数名、サタンの乱で命を落としているの、
   もしくはその時受けた傷の療養のため軍を離れている、この事は知っていた?」

ガブ「もちろん、当たり前じゃない」

レミ「その事は私もよく覚えています」

ガブ「未だに戻られてない方がいらっしゃるのが心配よね・・・」

シャム「ん、待てよ?その時数名って事は、それより前にも・・・?」

ラジ「そうだよ、それ以前にも悪魔との戦いで命を落とされた方はいらっしゃるわ」

レミ「となるとセフィロトの力を持ってしても打ち倒せぬ悪魔がまだいると言う事か・・・」

ラファ「そうなるね、七つの大罪はサタンが結成した集団だから比較的新しいのだけど、
    ソロモンは遥か昔から存在していたと聞いているからね」

ガブ「ずっと同じ悪魔が同じ名前を続けているのもあれば、先代が死に、
   違う者が名を受け継いだ悪魔もいるみたい」

シャム「悪魔は襲名したら不老なのか・・・ってそこも気になる所だけど、そうじゃなくて、
    そんなに強いのにもうそんなに少ないのか?」

ラジ「そう、いい所に気付きました、セフィロトの方ってもう殆どいらっしゃらないの、
   特に所在が分かる方、となるともうマルクト様だけ」

ラファ「これは予想外の所まで分かっているみたいだね」

ラジ「ふふー、やったね、それで、この先言っちゃってもいい?」

ラファ「そこから先は僕から説明するよ」

ラジ「えぇー」

ラファ「答えあわせだと思って聞いてくれると嬉しいかな」

ラジ「はーい・・・」

ラファ「もう察しの人もいると思うけど、セフィロトはとても強大だけど、
    とても脆い存在なんだ」

レミ「脆い、とはどういう事でしょうか?」

ラファ「守護天使なくしては存在できない、もちろん逆もまた然り、なのだけどね、
    片方が命を落とすと、程なくしてもう片方も命を失ってしまうんだ」

ガブ「っ、嘘、それじゃ・・・」

ラファ「そう、君が思っている以上に沢山の方が命を失っているよ」

ラジ「やっぱり、不自然だと思ったんだよね、世界一の名医がいるのに療養のために離れるなんて」

ラファ「それは半分正解で半分不正解かな」

ラジ「え、そうなの?」

ラファ「力の酷使も良くないらしくてね、それで戦線を離れられた方もいるから」

ラジ「なるほど、ね・・・」

レミ「そういう所も含めて脆い、という事ですか」

ラファ「その通り」

シャム「強すぎるってのも考え物なんだな・・・」

ガブ「・・・ねぇラファエル?」

ラファ「なんだい、ガブリエル」

ガブ「それを話したって事は、何かこれからの具体的な対策は考えてあるの?」

ラファ「まぁ何はともあれ、僕達も更なる力を手に入れなくては、
    っと言った所かな」

ガブ「それの具体策って事よ」

シャム「まさか、セフィロトの力が応用できるとか!」

ラファ「いや、残念ながら力の仕組みまでは僕も知らないんだ」

シャム「・・・ですよね、そう簡単には行きませんよね」

ラジ「一先ずは鍛錬あるのみって事かな?」

ラファ「一先ずは、ね、後はセフィロトの力を解き明かすことが重要かな、
    っと思っているんだよね」

ガブ「具体策なくあんな重要な事を話したのね・・・」

ラファ「だからセフィロトの力を解き明かすことが重要だって話したでしょ、
    その力の秘密を知ってそうなのは誰だと思う?」

ガブ「力の秘密を知ってそうな人・・・?」

レミ「セフィロトの力を持った人、という事ですか?」

ラファ「そうだね、それも正解だと思う」

シャム「それならマルクト様に残ってもらえば良かったんじゃ・・・?」

ラファ「もう一人いるじゃないか」

ラジ「あっ、ヤハウェ様・・・!」

ラファ「その通り!」

ガブ「でも、ヤハウェ様は襲名の儀の時くらいしかお姿を現さないし・・・」

ラファ「普段はどこにいるか分からないからね、ただこの事を共有しておけば、
    いつだって行動に移せるからね」

シャム「そんな重大な事を俺たちなんかに話しちゃってよかったんですか?」

ラファ「ウリエルは君たち二人に自分が居ない間の遠征隊を任せていったんでしょ?
    僕はウリエルを信頼している、そのウリエルが信頼している君達だから話したんだよ」

レミ「有り難き幸せ」

シャム「その期待、必ず応えて見せます」

ラファ「ふふっ、ありがとう」

ラジ「それじゃあ私は?」

ラファ「君に関してはある意味で、この軍全体の事を一番把握しているだろうと思ってね、
    軍事に直接関わってない者の忌憚(きたん)のない意見が聞きたかったんだ」

ラジ「うわーぉ、思ったよりちゃんとした理由でびっくり!」

ガブ「貴女ねぇ・・・、そもそも信頼してなかったら、ここを任せてないと思うのだけど?」

ラジ「ふふっ、分かってるよー、ちょっと気になっただけ」

ラファ「さて、大層な話をした割に進展はない訳だけど、みんなからは何かある?」

シャム「レミエル?」

レミ「はい、我々からは特に」

ラジ「私からもないよ」

ガブ「一つ質問いいかしら」

ラファ「どうぞ?」

ガブ「ラファエルはさっきの話、誰から聞いたの?」

ラファ「メタトロン様だよ、今後自分たちの体調も見ることになるだろうからってね」

ガブ「その時は秘密だと言われたの?」

ラファ「そうだね、下の者を怖がらせては、不安がらせてはいけないって理由でね」

ガブ「なるほどね・・・」

ラファ「何かを内緒にしてると思ってるかい?」

ガブ「ふふっ、ちょっとだけね、ラファエルだったらもっと何か知ってそうかなって思って」

ラファ「僕にだって分からない事は沢山あるさ、知ってそうに見せかけるのが好きでね」

ラジ「そういう所昔からあるよねぇ、お陰で座学で私の方が成績良かった時、カンニング疑われたんだからー」

ラファ「あっはは、そんな事もあったねぇ」

ラジ「もー、本当にこの人は・・・」

ラファ「さてさて、脱線してしまったね、ガブリエル、もう大丈夫かな?」

ガブ「えぇ、大丈夫よ」

ラファ「よし、それじゃ今日の会議はこれまで、後は各々の事をしてもらって構わないよ」

レミ「では我々は早速修練に励もうと思います、個々のスキルアップを図っていこうかと」

シャム「そうだな、俺もそれに賛成だ」

ガブ「それじゃ私も久しぶりに鍛えてこようかしら」

ラジ「みんな張り切ってるねぇ、それじゃ私も真面目に仕事してこようかな」

ラファ「あ、その前にラジエル」

ラジ「ん、何?」

ラファ「一杯紅茶をいただいてもいいかな、喋りすぎて喉が渇いてしまったよ」

ラジ「はぁ・・・、しょうがないなぁ、ガブリエルも飲んでくでしょ?」

ガブ「もぅ、そう言われたら飲んでいく選択肢しかないでしょ、頂いてくわ」

シャム「なぁレミエル、俺達はどうする?」

レミ「そうだな、もう二杯、頂いてもよろしいですか?」

ラジ「お任せあれー」


ラファ「次回予告」


ラジ「統治地域の外を進むミカエル達」

ガブ「そこに迫る二対の悪しき翼の影」

シャム「次回、擬天黙示録 第十五話 理由無き殺意」

レミ「その者らに意を問う事その物が無意味なのだ」






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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w