家電屋と愉快なお客様



山下♂ 販売員
金川♂ 電波なお客様


山下♂:
金川♂:


山下N「これは、50%くらい要約したノンフィクションである・・・」

金川「あ、いたいた、探した探した」

山下「いらっしゃいませ、おはようございます!
   (あれ、あの人こないだトラブったお客様だ、また何かやらかしたか・・・?)」

金川「あのね、マイクロウェーブ発生装置は家に取り付けられるのかな?」

山下「・・・・・は?」

金川「いやね、最近家にいると電撃を喰らうんだよ、肩がビリ!ビリ!って」

山下「・・・・はぁ、静電気、じゃあないんですか?」

金川「静電気だったら一瞬ビリ!で終わるでしょ?」

山下「まぁ・・・、そうですね」

金川「家にいるとずっとビリビリするんだよ」

山下「なるほど・・・(家電屋来る前に病院にいけよぉ・・・)」

金川「それでだな、家が凄く大きい電子レンジに包まれていると思うんだ」

山下「え・・・・・?」

金川「心なしか最近暖かいんだよ」

山下「まぁ、春ですからねぇ」

金川「あと、コタツに入っていても腹がぐるぐるする」

山下「ハライタですねぇ」

金川「マイクロウェーブの影響じゃないかと思うんだよ」

山下「えっと、家の隣に家と同じくらいのサイズの装置が必要なんですが、
   お隣さん、住んでらっしゃいます?」

金川「うん、住んでるねぇ」

山下「あ、じゃあ違いますね」

金川「では電磁波か!?」

山下「いや、体を通過しますので感じませんねぇ、
   この無線機とかも電波ですからね」

金川「そうか・・・・」

山下「そう、ですね」

金川「実は、本題があるんだ」

山下「はぁ」

金川「10月は貴方には言い過ぎたと思って謝りに来たんだ、
   本当に済まなかった」

山下「いえ、とんでもないです」

金川「なので電撃攻撃を止めてもらえませんか?」

山下「・・・・・え?」

金川「あの時は本当に済まなかったと思っている、だから止めてもらえませんか?」

山下「し、してません」

金川「ではこれは一体なんなんだ!」

山下「(うわぁ、とうとう切れ始めたよ・・・)
   えっと、病気、じゃないですか?神経系の・・・」

金川「そんなはずはない!・・・・・・そんな、はずは・・・そんなはずはない!」

山下「(断言したよこの人!その自信はどこからだ!?)
    あぁー・・・、じゃぁ・・・霊の仕業・・・じゃないですかね、ははは・・・」

金川「あ・・・あぁ・・・、そうか、そうだったのか・・・・ブツブツブツ・・・」

山下「(帰っちゃったよ!これでいいのか!?)」


山下N「くどいようですが、これは50%くらい要約した、ノンフィクションである」



もどれ