箱庭の世界で 第四十八話 暗躍するのは
焔♂ | 18歳 | (ほむら) | ※赤い悪魔状態 |
ケイオス♂ | 27歳 | ||
スノウ♀ | 18歳 |
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焔♂:
ケイオス♂:
スノウ♀:
ケイオスN「あの二人が教会に来た夜、部屋からは悲鳴の様な嬌声が響いていた、
そりゃするのは夜中だろうけど、これじゃ寝れやしない、
はぁ・・・・、落ち着いたら嫌味の一つでも言いに行くとするかな・・・・」
焔「箱庭の世界で 第四十八話 暗躍するのは」
ケイオス「はぁ・・・・・、もう終わったかい?」
スノウ「っ、覗いてたの?いい趣味してるのね、邪教の教主ともあろうお方が」
ケイオス「見なくたって声で分かるよ、うるさくて眠れやしないよ」
スノウ「・・・・嫌味でも言いに来たのかしら」
ケイオス「そう思ってもらって構わないけど」
スノウ「焔が眠りについたばかりなの、外で話しましょ」
ケイオス「ん、そうしようか」
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スノウ「それで、何かしら」
ケイオス「久しぶりの情事がそんなに気持ちよかったかぃ?
少しは周りの迷惑も考えてもらいたいもんだねって思っただけだよ」
スノウ「久しぶり?彼とするのは初めてよ」
ケイオス「へぇ、そうなんだ、意外だね」
スノウ「彼と会ってた頃はまだ15、そんな年じゃないわ」
ケイオス「でも、君の初体験はそれくらいの年でしょ?」
スノウ「・・・・・・なんで知ってるの?」
ケイオス「体の痛み具合とか、そういうのをひっくるめて見ると大体分かるんだよね」
スノウ「貴方、人の事をそんな目で見てたのね」
ケイオス「普段からなわけないでしょ、そういう話題になったからそういう見方をしただけ」
スノウ「・・・・そう、本当、気が抜けないわね、それなら、私がどんな扱いを受けたかも、
分かるんでしょ?」
ケイオス「どの程度のダメージを受けたか位しか分からないけどね、
ま、相当酷い事をされたんだろうな、位には分かるかな」
スノウ「なら・・・・いいでしょ、やっと想いが届いたんだもの、少しくらい自由にさせてよ!」
ケイオス「そのきっかけを作ったのは僕だ、少しは恩を感じても良いんじゃないかな」
スノウ「うるさい、貴方に何が分かるって言うの、私と一緒にいた頃の彼はまだそういう事知らなかったはずなのに、
なのに彼、慣れてた、あの手があの女を抱いてたって考えると殺意が湧くの、
綺麗な体で抱かれる事が出来なかったのが心底悔しいのよ!」
ケイオス「捧げたのに報われなかった、その結果が今、って事」
スノウ「・・・・貴方、本当にどこまで知ってるの?」
ケイオス「全部知ってるよ、全部、何があってどうしてここに来たかもね」
スノウ「え・・・・」
焔「うるさいんだけど、何話してんの?」
スノウ「っ、焔、起きたの?」
焔「声、聞こえたから」
スノウ「ご、ごめんなさい」
ケイオス「うるさかったのは君たちもでしょ、僕なんて寝る事すら出来なかったんだけど」
焔「それ、俺悪い?」
ケイオス「へぇ、開き直るんだ、寝る所、無くしてもいいんだけど?」
焔「・・・・・こいつ、ここの管理人か何か?」
スノウ「似た様な、感じよ」
焔「へぇ、それじゃあんたが地上に出てきたスノウの面倒見てくれてたのか、
ありがとう」
ケイオス「どういたしまして、もちろん、君は借りた恩はちゃんと返してくれるよね?」
焔「あぁ、食料だけじゃなくて住む所も貸してくれてるんだ、何かできる事があればする」
ケイオス「それじゃ、僕たちのやってる事に協力してもらおうかな」
スノウ「っ、焔に汚い事をさせるつもり?」
焔「スノウ、いいよ、元より綺麗な手じゃない」
スノウ「でも・・・・」
ケイオス「ククッ、そう大した事じゃないさ、邪学という所に僕たちと敵対してる奴らがいる、
そいつらと戦ってくれるだけでいい」
スノウ「っ、そんな危ない事、焔にさせるなんて」
ケイオス「危ない?ふん、今の彼なら問題なんてないよ、何も」
焔「戦わせる前から分かるのか?」
ケイオス「僕が君と一回やり合ってるからね」
焔「俺が、お前と・・・・?」
スノウ「・・・・・・記憶を取り戻す前の焔とよ」
焔「なるほど」
ケイオス「今の奴らなら君に勝てるのはいないだろうね」
焔「なら、お前でも勝てるだろ」
ケイオス「ククッ、君が戦う事に意味があるんだよ」
焔「ふーん・・・・・、分かった、明日辺り、邪学とやらに行ってみる」
スノウ「そんな急がなくてもいいじゃないかしら」
焔「いや、手持ち無沙汰だし、じっとしてるのは性に合わないから、動くさ」
スノウ「そう、分かった、でも、焔が行くなら私も行くわ」
ケイオス「へぇ、君も」
焔「大丈夫なのか?」
スノウ「えぇ、私だって、何も出来なかったあの頃とは違う、戦えるわ」
焔「そうか、でも危なかったら絶対退けよ」
スノウ「分かってるわ、焔の言う事はちゃんと聞く」
ケイオス「後、出来たら相手は殺さずに生かしといて欲しいかな」
焔「敵対してるんじゃないのか」
ケイオス「ちゃんと思惑あってだよ」
スノウ「どうしても、殺しては駄目?」
ケイオス「・・・・・・君はどうしても殺したいのが一人いるんだよね?」
スノウ「えぇ」
ケイオス「その人だけ、なら許してあげるよ」
スノウ「・・・・・ありがとう」
焔「その相手って」
スノウ「うん、あの時いた女よ」
焔「了解」
スノウ「でも、あいつは私が殺すわ」
焔「・・・・・・了解」
ケイオス「ククッ、アッハハハハハ!」
スノウ「何が可笑しいの?」
ケイオス「ん、いやね、これからが楽しみなだけだよ」
スノウ「バカにしてるつもり?」
ケイオス「いいや、計画が進みそうだなって、クククッ、あぁ本当に楽しみだ」
焔「ふぅん・・・・・、まぁいいや、興味ない」
ケイオス「へぇ、それでいいんだ」
焔「あぁ、大きすぎる夢は見ない方がいいって誰かが言ってたからな」
スノウ「・・・・・・・焔?」
焔「・・・・・ん?」
スノウ「・・・ううん、なんでもない」
焔「ん、そうか」
ケイオス「さてと、今日はもうしないかい?」
スノウ「え、えぇ、この後はもう寝るつもりよ」
ケイオス「それじゃ、睡眠妨害は無いようだし、僕は寝るとするよ」
焔「邪魔して悪かったな、次からは注意する」
スノウ「そう、ね、気をつけるわ」
ケイオス「それじゃ、おやすみ、いい夢を」
スノウ「ありがとう、貴方こそいい夢を」
ケイオス「ククッ、じゃあね」
焔「ふぅ・・・・・、それじゃ次からは気をつけるか」
スノウ「っ、・・・・バカ」
焔「違うよ、属性が、な」
スノウ「その事だったのね、いいの、貴方の腕の中でだったら焼かれて死んでもいいの」
焔「・・・・・・・・死んでもいいなんて、言うな」
スノウ「えぇ、分かってる、死なないわ・・・」
ケイオスM「憎しみの連鎖はどこまで繋がる、かな、賽は投げられた、
転がり始めた運命は止まらない、そう、砕け散るまで、
ククッ、ははは、あっははははは!」
焔「次回予告」
スノウ「目を覚ました赤い悪魔」
ケイオス「知らずに今までの仲間と剣を交える事となる」
焔「次回、箱庭の世界で 第四十九話 デモニック・バトルロンド」
ケイオス「さぁ、絶望と踊るといい、天使たち、クッククク・・・」
とぅーびー・こんてにゅーど
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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w