Arc Jihad(アークジハード)番外編 -アメリカ支部のとあるハロウィン-
ジュナス・コーベット♂ | 20歳 | ミスティオンの構成員、セレスの秘書、本業である学者の助手でもある。 真面目で丁寧な性格、力仕事は自信無し。 |
デイヴ・エドキンズ♂ | 22歳 | ミスティオンの構成員、セレスの助手、学者としては同期。 若干落ち着きが無い、力仕事には自信あり。 |
ジェイク・アクランド♂ | 36歳 | ミスティオン、アメリカ支部の構成員、本業は要人警護。 気さくでいいおじさん、人をからかうのが大好き。 |
セレス・カーライル♀ | 22歳 | ミスティオンの支部長、オカルトマニアな歴史学者。 ノリは軽いが頭の回転が凄く早い、一部からは天才と言われている。 |
エマ・アッシュベリー♀ | 20歳 | ミスティオン、アメリカ支部の構成員、経理担当、ジェイクの義理の娘。 明るく元気な子、仕事に関しては真面目。 |
ジュナス♂:
デイヴ♂:
ジェイク♂:
セレス♀:
エマ♀:
セレス「みんな、おはよーって、あら、今年も皆張り切ってるわねぇ」
ジュナス「あ、おはようございます、セレスさん!ハッピーハロウィーン!」
セレス「ふふっ、ハッピーハロウィンジュナス、今年はドラキュラなのね」
ジュナス「そうなんですよー!いやぁやっとイメージにぴったりのマントが見つかってですね!」
セレス「うんうん!いいわね!カッコいいなぁ、私もそういうのにすればよかったかしら」
ジュナス「いやいや、そういうセレスさんも似合ってますよ?魔法使いですよね!」
セレス「ふふー、これは仮の姿なのよぉ」
ジュナス「仮の姿、といいますと・・・?」
セレス「このローブを脱ぐと・・・じゃーん!」
ジュナス「おぉー!悪魔ですか!なかなか今年は挑戦してますねぇ」
セレス「ちょっと頑張っちゃった!」
デイヴ「いよーぅ!ハッピーハロウィーン!
ってうぉ、セレス、お前なんてかっこうしてんだ!?」
セレス「あらデイヴ、ハッピーハロウィーン、悪魔よー、似合うー?」
デイヴ「に、似合うも何も、ちょ、ちょっと露出度高くねぇか!?」
セレス「どうせ外に出る事はないだろうし、いいかなぁって」
デイヴ「いやでもいくらなんでも、そ、そりゃあ・・・!」
ジェイク「おーぅ、おめぇら、仮装の見せ合いっこはエントランスじゃなくてもっと奥でやろうぜー、
悪い子は食っちまうぞー」
ジュナス「あ、ジェイクさん、ハッピーハロウィン!それ、気合入ってますね!」
ジェイク「おぅよ!狼男だ!かっこいいだろぅ?」
ジュナス「いいですねぇ、ドラキュラと狼男、いいペアですよこれ!」
ジェイク「すまねぇなぁジュナス、実はもうお相手がいるんだよ」
ジュナス「あらら、残念、してそのお相手とは・・・?」
ジェイク「へっへー、ここじゃなんだ、事務所に行こうぜー、
っとどうしたデイヴ、顔が赤いじゃねぇか?」
デイヴ「う、うるせぇ!ほっといてくれ!」
ジェイク「おーそうかぁ、そんじゃデイヴはほっといて行こうぜセレス、ジュナス」
セレス「ふふっ、そうね、行きましょ、狼さんに食べられないうちにね」
ジェイク「お、その格好で言われるとおじさんちょっとドキッとしちゃうぜ?」
セレス「また心にも無い事を」
デイヴ「お、おい!そういうほっとき方はねぇだろ!ま、待ってくれー!」
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ジェイク「おーぅエマ!今日も元気に働いてるかー!」
エマ「えぇ働いてますよー、どっかの誰かさんと違って支部にいる間しか仕事ありませんから」
ジェイク「おや、つれないじゃねぇの・・・」
ジュナス「おぉー!」
エマ「っ!?」
ジュナス「お相手って赤ずきんだったんだねー!」
エマ「へ?お、お相手?」
ジュナス「ジェイクさんが狼で、エマが赤ずきん!」
エマ「あ、そういう事か、うん、そうだよ、折角だしって事で揃えてみたんだ」
ジュナス「いいね!凄く似合ってるよ、エマ!」
エマ「ふふっ、ありがとっ」
セレス「あらあら、相変わらず仲良いわねぇー」
エマ「あ、セレスさん、こんにち・・・」
セレス「ハッピーハロウィン」
エマ「あ、そうでした、ハッピーハロウィン、セレスさん」
セレス「ハッピーハロウィン、エマ」
ジェイク「あっはっは!徹底してんなぁ!」
セレス「当たり前でしょー?イベント事は手を抜かない、全力で楽しまないと損でしょ?」
ジェイク「間違いねぇ、なっ、デーイヴー?」
デイヴ「な、なんだよ、俺は楽しんでるぞ?」
ジェイク「ぷっ、そうだな、そういやそうだった」
デイヴ「おい!今なんで笑ったんだよ!」
エマ「はっはーん、なるほどデイヴさん、そういう事ですねー」
デイヴ「・・・何がなるほどなんだよ、エマ」
エマ「今日のセレスさん、綺麗ですもんね!」
デイヴ「っ、違う!露出度が高いからいけねぇんだ!」
ジュナス「えぇー、僕も今日のセレスさん綺麗だと思うんだけどなぁ」
デイヴ「そこを否定してるわけじゃなくてだなぁ!」
ジェイク「はいはい、事務所で大きな声ださねぇの」
エマ「ジェイクが言えた口ー?」
ジェイク「おっと、今日はいつもに増して手厳しいじゃねぇか」
セレス「いつも通りだと思うわよ?」
デイヴ「ジェイクがここにいるのが珍しいだけだと思うんだよな」
エマ「そうですね、一年通してみてもどれだけいるか分からないですし」
ジェイク「なるほどなぁ、言われて見るとそれもそうだ、
アメリカにいたとしてもここにいるとは限らねぇしな」
ジュナス「ジェイクさんは忙しいですもんねぇ」
ジェイク「元々根無し草だからな、仕事があろうがなかろうが、
じっとしてられねぇのよ」
エマ「飛び回るのは結構だけど、プライベートな領収書を提出するのはやめて欲しいなぁ」
セレス「へぇー、その話詳しく聞きたいわね?」
ジェイク「おぉあれだよ、プレイベートで出張ったらその先で仕事が出来るんだよ」
デイヴ「それが本当だったら忙しすぎやしねぇか・・・」
ジェイク「半分以上は本当だ」
ジュナス「じゃあ残りの半分以下は・・・?」
ジェイク「・・・・おぉそう言えばデイヴよ!お前さんはなんで仮装してねぇんだ!」
デイヴ「うぉ、いきなり俺の話かよ!?」
エマ「すり替えましたね」
セレス「すり替えたわね、でもその先の話も重要だったわ、ねぇデイヴ」
デイヴ「ぅ、な、なんだよ?」
セレス「なんで仮装してないのよ?」
デイヴ「し、してるだろう!」
セレス「・・・え?」
ジュナス「え、なんの仮装してるんですか?」
デイヴ「フランケンシュタイン」
ジェイク「は?」
デイヴ「・・・博士、のつもり」
エマ「うわぁ・・・」
デイヴ「おいエマ!ガチ引きはやめてくれ!」
ジュナス「いやぁ・・・、デイヴさんが白衣着てるとか珍しいなぁって思ってたら、
そういう事だったんですね・・・」
デイヴ「お、おう、立派な仮装だろう?」
セレス「・・・なんでフランケンシュタインの作った怪物の仮装じゃなかったの?」
デイヴ「う・・・」
エマ「そっちの方がよっぽど仮装らしいですよね?」
デイヴ「え、えっとだなぁ・・・」
ジェイク「前日まで忘れてて何かを用意する時間が無かったなんて口が裂けても言えねぇ・・・」
デイヴ「っ、なんで俺の心の声が!?」
ジェイク「お、適当に当たりをつけて言ったんだが、図星か」
デイヴ「なっ、しまっ・・・・!」
エマ「はぁ・・・」
セレス「デーイーヴー?」
デイヴ「なーんーだーぃ?」
セレス「罰としてみんなのお菓子を今すぐ用意!」
デイヴ「なんだと!?も、もちろん経費で・・・!」
エマ「落ちませーん」
デイヴ「マジかよ!?」
ジュナス「僕パンプキンケーキ食べたいです!」
エマ「あ、私もパンプキンケーキ食べたい!」
セレス「それじゃワンホールね、みんなで食べましょ」
デイヴ「あぁもう分かったよ!パンプキンケーキな!」
セレス「あら、それだけで済ますつもりじゃないわよね?」
デイヴ「ぅ・・・、買ってくるよ!買ってこればいいんだろ!ちくしょう!」
ジェイク「気をつけて行って来いよー!」
ジュナス「いってらっしゃーい!」
セレス「さて、みんな、残ってる仕事は?」
エマ「今日の分を記帳したら終わりますよ」
ジュナス「僕は昨日の内に講演会の資料纏めておいたので、
みなさんのお手伝いできますよ」
セレス「流石ジュナスね、ジェイクは?」
ジェイク「おいおい、俺が支部にいる間に仕事あると思うのか?」
セレス「それじゃ食堂の飾りつけよろしくね」
ジェイク「おや、おじさんなんかのセンスに任せちゃってもいいのかぁ?」
セレス「最初から期待してないわよ、はい、鍵」
ジェイク「お?」
セレス「倉庫のよ、見たら分かるようになってるわ、運び込んどいて」
ジェイク「お、おぉ、結局力仕事って訳だ、もうちょっと年上を労わって欲しいもんだぜ」
セレス「一番力有り余ってる人間が何言ってるのよ、さっ、みんな、急いで終わらせるわよー!」
エマ「おー!それじゃジュナス、私の手伝いお願いしても良い?」
ジュナス「もちろん!お任せあれ!」
ジェイク「そんじゃ、俺もさっさと終わらせるかね」
セレス「いってらっしゃーい!・・・さて、それじゃ私も取り掛かるとしましょうか!」
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デイヴ「へっへっへ、こんだけ用意すれば五人分には充分だろ、
もう文句は言わせねぇぞー、っという訳で、ただいまー!」
デイヴ「ってあれ、事務所に誰もいねぇ?
せめて誰か一人くらい残ってくれてたっていいだろう・・・、
っと、手紙?食堂で待ってるよー・・・?なんなんだ?」
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デイヴ「今度こそ、ただいまー!」
ジュナス「ハッピーバースデー!デイヴさーん!」
デイヴ「は!?」
エマ「ハッピーバースデー!」
デイヴ「え、な、なんだこれ?」
セレス「大分遅くなっちゃってごめんね、ハッピーバースデー、デイヴ」
デイヴ「お、覚えてたのかよ、お前ら!」
ジュナス「当たり前じゃないですか、本当はちゃんと当日お祝いしたかったんですけどね」
エマ「あの時期、ここにいる人誰一人として支部にいませんでしたもんね」
ジェイク「まぁまぁ過ぎた事はいいじゃねぇか!主役が来たんだ、ぱーっとやろうぜ!」
エマ「うん、それもそうだね!」
セレス「ご飯も冷めちゃうしね、ほら、もう用意してあるのよー」
デイヴ「うぉー!俺の好きなもんばっかりじゃねぇか!」
ジュナス「喜んでもらえてよかった!」
デイヴ「ったりまえだろ!もうてっきり忘れられてるのかと思ったからよぅ・・・!」
セレス「私がみんなの誕生日忘れた事あった?」
ジェイク「一回だけあるな、しかもデイヴの」
セレス「・・・・あれ?」
デイヴ「そうだよ、今回もそのパターンだと・・・」
セレス「今のなし!なーし!」
エマ「ぷっ、あっはははは!」
セレス「ちょっとエマー!笑わないー!」
エマ「あはは、すみません・・・!」
セレス「もー、せっかくかっこよく決めたと思ったのにぃ」
ジェイク「残念だったな、おじさんの記憶力舐めるからだぞー?」
セレス「くぅ、覚えておきなさい・・・!」
ジェイク「ん、もう忘れちまったなぁ」
セレス「あぁーなんて都合の良い記憶力!」
ジュナス「流石ジェイクさんだ、これは真似出来ない・・・!」
エマ「そこは真似しなくていい所だよジュナス」
ジュナス「おぉ、そうなんだね!覚えておくよ!」
デイヴ「まぁた俺を蚊帳の外で盛り上がりやがって・・・、
でもまぁ、今日はそれもいいか!」
セレス「ハロウィンだしね?」
デイヴ「おうよ、ありがとな!」
セレス「ふふっ、どういたしまして、
っという訳で、トリックアンドトリート!」
to be continued...
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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w
こちらの台本はコンピレーション企画「Arc Jihad(アークジハード)」にて
書かせて頂いたものです。
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