ダークサイドストーリー プロローグ

レイア♀ 21歳 先代魔王ベリスザードの養子。真面目な性格で、弱きに優しく、悪しきに厳しく生きる。
勇者を嫌悪しており、害虫駆除と称し勇者狩りをしている。
エリン♀ 14歳 ストリートチルドレン、引っ込み思案で臆病。
アンディ♂ 20〜30代 勇者、幼女性愛者、ゲスその1。
ダリル♂ 20〜30代 勇者、金好き、ゲスその2。



レイア♀:
エリン♀:
アンディ♂:
ダリル♂:


レイアN「そこは、人と魔物が共存する世界、世は群雄割拠、歴史は常に争いの中にあった・・・
    だが、長き時を経て、世は平定を迎えた、一人の覇者の登場によって。
    その者の名をベリスザード、魔を束ねし者・・・
    人々は、畏怖と畏敬を込め、魔王と呼んだ。
    彼の者の善政により、平和は続く・・・かと思われた。

    だが、一部の人は、魔物が支配する世界を良しとしなかった。
    その者たちが作り出した組織、魔を狩り、人による支配、平和を求むる集団。
    彼らは勇者を名乗り、彼らを管理する者達は、自らを協会と称した。
    そして、魔王は勇者に討伐された。

    魔物は二つの派閥に割れ、勇者たちは我が物顔で世界を闊歩した。
    勇者たちの私利私欲による略奪、破壊、それは力なき人々に向けられた。
    さらに、その行為は全て魔物の仕業を騙る物であった。
    一方、二つに割れた魔物の片割れ・・・
    正しく魔の所業、侵略し、破壊し、何も残さなかった。
    そう、世界は再び混沌に包まれたのだ・・・

    しかし、世に残された最後の良心、それは、彼の魔王の遺志を継ぎし者達。
    魔物や勇者に侵略され住処を奪われたもの、
    魔の血を引くという理由で住処を奪われたもの、
    それらを救い、悪しきモノを狩る者達・・・
    だが、彼らが正義と呼ばれることはない。

    魔物を中心としているということもあったが、何より勇者が、協会がそれを許さなかった。
    勇者は正義、魔物は全て悪、そんな方程式が作り上げられた世界。
    真実は滅んだ人々の中、破壊し尽くされた村々に隠蔽される・・・

    これは、そんな歪んだ世界でのお話・・・」


エリン「エリック、フレッド!」

アンディ「チッ、ガキの癖に手間かけさせやがって思わず殺しちまったじゃねぇか」

ダリル「男も労働力にはなるから生かして売るっつったのはテメェだろアンディ」

アンディ「あ?手が滑ったんだよ、だから許してくれや」

ダリル「あっははは!ならしょうがねぇ、許してやるよ!」

エリン「あ・・・、あぁ・・・・」

アンディ「おぉ、そうだ、余計な手間食ったんだし、楽しまねぇとな」

エリン「ひっ」

アンディ「大丈夫だ、殺しゃしねぇよ、ちょーっとイイ事するだけだからな」

エリン「いや、来ないで・・・」

ダリル「おいおい、処女は高く売れるんだからよ、ちょっとは自重しねぇか」

アンディ「いいじゃねぇか、これが楽しみで勇者やってんだからよ、ほーら、動くなよー」

エリン「いや・・・、いやぁ!」

アンディ「ひひひっ、逃がすかよ!」

エリン「きゃあ!?」

ダリル「バカ、そっちの意味でも手出すんじゃねぇよ、打ち所悪くて死んだらどうすんだ」

アンディ「そんときゃ犯してポイだ」

ダリル「俺の稼ぎはどうなるってんだ」

アンディ「じゃあ、後ろの穴貸してやんよ、死体も洗って綺麗にすりゃ買う奴もいるだろ」

ダリル「あぁ、そうだな、内臓とかが無事なら金になるなぁ」

エリン「あ、ぐ・・・、いた、い、よ・・・・」

アンディ「おぉ、逃げようとするからそうなるんだぜ、安心しろよ、
     前使っちまうと価値が下がるからな、後ろで遊んでやるからよ・・・」

エリン「い、や・・・、誰か助けてぇ・・・」

ダリル「誰も助けになんかこねぇよ、お前らはホームレスのガキ、俺らは勇者様、
    それに、ここは人通りもねぇからな、人目の付かない所に逃げ込んだお前らの選択ミスだ」

アンディ「そういう事だ、正義は我らにあり、安心しろ、ちゃんと屋根も飯もある所に売ってやるからなぁ」

ダリル「おい、犯るなら早く犯れよ、いくら人通りが少ないつっても限度がある」

アンディ「分かってんよ、それじゃ・・・・」

レイア「そこまでだ害虫」

アンディ「っ、なんだぁ!?」

ダリル「んだテメェ、害虫?誰に口聞いてるか分かってんのか、あぁ?」

レイア「鍛えられた体、立派な武具、鎧には協会の紋章・・・」

ダリル「なんだ、分かってんなら・・・」

レイア「どこからどう見ても害虫だろう」

アンディ「勇者様、だろ?全身鎧と冑で隠してても声で分かるんだよ女だってな、
     今ならちゃんと謝りゃ犯すだけで許してやるよ」

レイア「貴様らこそ、今退くと言うのであれば、痛みも感じぬ方法で楽にしてやる」

ダリル「テメェ、勇者様に勝てるとでも思ってんのか、あぁ!?」

レイア「何を言っている、私は害虫を駆除するだけだ、そこに勝敗がある訳が無いだろう」

アンディ「舐めやがって・・・、もう許さねぇ、気が狂うまで犯して、苦しめながら殺して・・・!」

レイア「ん、この死体・・・、君?」

アンディ「この、話を最後まで・・・!」

エリン「は、はい!」

レイア「この子達を殺したのは誰?」

エリン「そ、その人たちです!」

レイア「そうか・・・・、気が変わった、貴様ら、楽には死なせん」

アンディ「奇遇だな、俺もそのつもりだ!ダリル!」

ダリル「あぁ、やるぞ!」

レイア「君は離れていろ!」

エリン「はい!」

ダリル「まずはその鎧砕いて面拝んでやるよ、おらぁ!」

レイア「ふっ、やはり貴様程度で勇者を名乗るなど片腹痛い、まずはその腕頂く、はぁ!」

ダリル「っ、ぐぁぁぁああああああああ!?」

アンディ「ダリル!クソ、テメェ!」

レイア「害虫でも同類を思う程度の脳はあるんだな」

アンディ「だから、勇者様だつってんだろうがぁ!」

レイア「っと、へぇ、幼女性愛者の方が筋がいいとは驚きだ」

アンディ「余裕かましてられんのも今のうちだけだ、だるまにして姦してやるぁ!」

レイア「そうか、だるまがご所望か、ならお望みどおり!」

アンディ「なっ、ぐぁあああ!?俺の足がぁぁぁあああ!」

レイア「まだだ、ふっ!」

アンディ「っ、あぁぁああああああああ!腕が、腕がぁぁぁああああ!」

レイア「ふん、害虫に相応しいなりになったじゃないか」

ダリル「ば、化物だ、こんなの相手にしてられるかぁぁあああ!」

レイア「仲間を見捨てて逃げるか、救いようの無い、ふっ、はぁ!」

ダリル「ぎゃあああああああああああ!」

レイア「っと、息の根を止めてしまったか、しまったな」

アンディ「いてぇ、いてぇよぉぉぉ!」

レイア「うん、まだあっちが生きてたな」

アンディ「ぐっぅ、て、テメェ、何者だ、俺たちは勇者様だぞ!?
     だってのに何でだ!」

レイア「貴様ら害虫に語る名なんて持ち合わせていない、
    が、勇者殺しの黒騎士の話くらいは聞いたことあるだろう?」

アンディ「ま、まさか、テメェが・・・・!」

レイア「この黒い鎧で気付くべきだったな、人が親切に印になりそうな物を身に着けてやってるというのに、
    まぁいい、どの道手遅れだ、その体では今後の生活もままなるまい、楽にしてやろう、そうだな・・・」

アンディ「な、何してやがる・・・・」

レイア「ねぇ君?」

エリン「ひっ」

レイア「あぁ、すまない、私が怖いか、少しだけ待っていてくれ、
    その子のナイフ、使ってもいいかな」

エリン「フレッド、の?」

レイア「そう、それで君を守ろうとしていたのだろう?
    その代わり、にはならないだろうが、遺志を継いでやりたい」

エリン「は、はい」

レイア「そうか、ありがとう、さて、害虫よ、覚悟は済んだか?」

アンディ「殺るなら・・・、さっさと、やりやがれ・・・」

レイア「なんだ、もう放っておいてもすぐ死にそうだな、それでもいいのだが・・・、
    そんな安楽死、望めると思うな」

アンディ「お、おい待て、な、何を・・・」

レイア「まずは目を潰してやろうと思ってな」

アンディ「やめろ、そんな短いもんじゃ脳まで届かねぇだろうが・・・!」

レイア「あぁ、分かっている、言っただろう、楽に死ねると思うなと」

アンディ「や、やめろ、やめろぉぉぉぉおおおおおおおおおお!」

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レイア「ふぅ・・・、やっと死んだか、思ったよりしぶとかったな、
    すまなかった、怖い思いをさせたな」

エリン「ぁ、綺麗なお姉さん・・・・、ぁ、でも顔、見せちゃってよかったの?」

レイア「付けたままでは君を怖がらせてしまうからね」

エリン「あ、ありがと・・・・」

レイア「ねぇ、君はこれからどうするの?」

エリン「どう、しよう、二人とも死んじゃった、私一人じゃ生きてけないよ・・・」

レイア「そっか、一人なのか、それならこいつらの身につけていた武具を換金するといい、
    しばらくの生活費くらいにはなるから」

エリン「う、うん、ありがと・・・・、そうするっ」

レイア「君なら一人で出来そうだね」

エリン「うん、二人がしてたの、ずっと見てたの」

レイア「そっか、大変だと思うけど、頑張るんだよ、あ、後、
    ここであった事は誰にも話しちゃいけないよ、みんなが怖がるからね」

エリン「うん!」

レイア「それじゃ、私は行くよ、ばいばい」

エリン「ま、待って!」

レイア「ん、なぁに?」

エリン「二人はエリックとフレッド、私エリンっていうの、お姉さんは?」

レイア「ふふっ、私はレイアだ」

エリン「レイアお姉ちゃん、またね!」

レイア「・・・・・うん、またね」


レイアN「この世界は残酷だ、きっと、私たちの中でまたはない、
    いつか、この子達のような子が平和に暮らせる世界を、
    ううん、この子達のような子が出来ないような世界を、
    私たちは作らなくてはいけない。
    今は一瞬の救いだったとしても、これが平和に繋がると信じて・・・・」




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シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w