女子力解放
和樹♂
綾香♀
和樹♂:
綾香♀:
和樹「おじゃましまーす」
綾香「お、いらっしゃーい」
和樹「おーう、ってまた服脱ぎっぱかよ」
綾香「いいじゃん、減るもんじゃないし」
和樹「減るぞー、女子力が」
綾香「そんな事無いもん!私女子力満載だもん!」
和樹「はいはい、これ洗濯場でいいの?」
綾香「あ、おなしゃす」
和樹「おいそこ、言ってる側からそれか」
綾香「え、おなしゃすって可愛くない?」
和樹「人に物頼む態度ではないけどな」
綾香「あ、さーせん」
和樹「謝る気ねぇだろお前・・・」
綾香「まねー」
和樹「テメェ・・・、まぁいいや、っと、買ってきたもんここ置かせてもらうぞー」
綾香「うぃー」
和樹「・・・もう何も言うまい、よいしょ、んじゃ置いてくる」
綾香「いってらー」
和樹「おー、・・・はぁ、全く、あいつは・・・、うぉい!洗濯機に洗濯物いれっぱか!
あやかー!これ洗い済みかー!?」
綾香「おとといねー!」
和樹「・・・・・・どあほー!洗いなおすぞ!」
綾香「おなしゃーす!」
和樹「はぁ・・・、勝手知ったる人の家とはこの事、洗剤はここでー、柔軟材はここーっと、
これで・・・よし、全く・・・、ただいまーってもう食ってやがるだと!?」
綾香「あ、和樹ありがと!これ食べたかったんだー、ポテチの期間限定!」
和樹「俺が食いたくて買ってきたんだけどな」
綾香「仕方ないなぁ、特別に食べさせてあげる」
和樹「金を払ったのも俺だ!」
綾香「細かい事は気にしない気にしない、で食べないの?ほれほれ」
和樹「・・・・とりあえず一口貰う、ん、うん、美味い」
綾香「ふふふー、和樹の満足げな顔ー」
和樹「うっせ、さって、キッチン借りんぞー」
綾香「お、晩御飯何ー?」
和樹「コメ炊けてる?」
綾香「ない!」
和樹「ですよねー、だと思ってパスタ買ってきた」
綾香「えぇー、また麺類ー?」
和樹「イヤだったら炊いといてくれよ・・・」
綾香「そっちのがめんどい」
和樹「もー、折角いい炊飯器買ってやったってのによー」
綾香「私は頼んでないよ!和樹が私の家で食べる時も美味しい白米が食べたいー!って買ったんじゃん!」
和樹「ソーデシタネー、・・・たまには米も食えよーって意思表示だったんだが無駄だったか」
綾香「ん、何か言った?」
和樹「いいえなんでもー!」
綾香「うん、よろし、では頼んだよコック長!」
和樹「全く、調子のいい・・・」
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綾香「ごちそうさまー!」
和樹「お粗末様でした」
綾香「お粗末だなんて、私には大ご馳走だよ?」
和樹「そ、そうか、ありがと」
綾香「お、和樹照れてるー?」
和樹「うっせ!食器、片付けてくる!」
綾香「うむ、苦しゅうない」
和樹「梃子でもうごかねぇな、まぁいいけど」
綾香「ありがとねー」
和樹「はいよー」
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綾香「ねぇかずきぃ」
和樹「お?」
綾香「今日って泊まってくぅ?」
和樹「いや、帰るつもりだけど?」
綾香「っ、ちょっとー!ホント空気読めないなぁ!」
和樹「あえて読んでないとも言う」
綾香「ひどーい!私の色気に惑わされないなんてぇ」
和樹「まぁ、綾香は色気よりも先に女子力つけないとな」
綾香「何言ってんの和樹!」
和樹「へ?どうしたの、いきなり立ち上がって」
綾香「見てなさい」
和樹「な、何を?」
綾香「今から女子力解放してあげる」
和樹「へ、へ?何言ってんの?開放も何も綾香に開放するような女子力があると思ってんの?」
綾香「今ここで私が全ての女子力を解放したらどうなるのか分かっているの!」
和樹「いや意味わかんないんだけど!?」
綾香「この分からず屋ー!見てなさい、行くわよ、はぁぁぁぁああああああ!」
和樹「・・・・・・どうなったんだ?」
綾香「解放した」
和樹「それで?」
綾香「これで和樹は私にめろめろ」
和樹「・・・・・帰っていいか?」
綾香「なんでー!?」
和樹「そもそも女子力って解放する力じゃないだろう!」
綾香「何言ってんの!女子力は女の子皆が秘めてる不思議パワーなんだよ!」
和樹「いや、無い奴もいる」
綾香「そんな事無いよ、たとえば誰、私の知ってる人で例を挙げなさい」
和樹「え、綾香」
綾香「アーアー、キーコーエーナーイー」(和樹のセリフに被り気味で)
和樹「てめぇ・・・」
綾香「もっかい言うよ!私の女子力は凄いの!」
和樹「例えば?」
綾香「う・・・・」
和樹「詰まるんかい!」
綾香「じょ、女子力っていうのは口で表わすものじゃないもん!」
和樹「はいはい、そーですね」
綾香「なによー!」
和樹「なぁ綾香」
綾香「な、何よ」
和樹「料理作ってるのは?」
綾香「和樹」
和樹「掃除や洗濯してるのは?」
綾香「和樹」
和樹「綾香、今日の朝ご飯とお昼ご飯は?」
綾香「カップラーメン美味しいね」
和樹「はぁ・・・、知ってるか?女子力と生活力はニアイコールなんだぞ?」
綾香「にあいこーる?」
和樹「ほぼ同じって意味」
綾香「じゃあ生活力なくて女子力あったっておかしくな・・・」
和樹「おかしくないな、けど結婚したいかどうかっていう所ではひじょぉぉぉに大切なポイントだ」
綾香「・・・・・和樹私と結婚したくないの?」
和樹「・・・・・いつかはしたいと思ってるよ?」
綾香「じゃあ和樹が生活力あるからいいよね!」
和樹「じゃあなんだ、俺が風邪ひいて寝込んでるときは誰が家事するのかな?」
綾香「そんな!しんどい時までやってなんて言わないよー!」
和樹「あぁ、そうだな、よかったよ・・・」
綾香「治るまでカップラーメンで我慢するね!」
和樹「お前がつくれぇぇえええええええ!」
もどる
シナリオの感想とか演じてみて台本としての感想とかいただけると作者がよろこぶかも・・・w