資源回収


橋本:
竹内:



竹内「ごめん橋本!遅くなったー!」

橋本「おー竹内、やっと来たかぁ、サボりかと思って心配したじゃんかー」

竹内「いやぁ、ゴミ纏めてなかったからさぁ、親に言うの遅いんだけどー!って言われながらやったよねぇ」

橋本「おいおい、ちゃんと準備しとけよー、ばれるぞー」

竹内「ばれるって、何が」

橋本「私生活が」

竹内「そんなバカな」

橋本「おやおや、疑ってらっしゃる?」

竹内「当たり前だろ、ゴミなんかで分かる訳無いだろ、ましてや資源ごみだし・・・」

橋本「よーし、証拠見せてやる、ほらそこの牛乳パックの束、見てみ」

竹内「これ?これで何が分かるのさ?」

橋本「なんか気付かね?」

竹内「気付くたって・・・・、あ、もしかして・・・」

橋本「お、来たか?」

竹内「バンホーテンばっかり、しかも1リットルばっかり・・・・」

橋本「そこから分かる事は?」

竹内「ゴミの主はココア好き?」

橋本「浅い、浅いなぁ」

竹内「えぇー、じゃあ甘党?」

橋本「仕方ない、ヒントをあげよう」

竹内「偉そうだなぁ・・・」

橋本「聞きたくないのー?」

竹内「・・・・・・教えてください」

橋本「しょうがないなぁ、教えてあげよう!」

竹内「やっぱり偉そうだ・・・」

橋本「今ここにあるゴミはな、まだうちらのクラスのしかないんだ!」

竹内「おぉ、大分限られるな、・・・・ん、クラスメイトでバンホーテン・・・、もしかして伊藤か!」

橋本「ぴんぽんぴんぽーん!正解!」

竹内「やった!」

橋本「多分」

竹内「多分かよ!」

橋本「いやでも自信はある」

竹内「根拠の無い自身で胸張られてもなぁ、気持ちは分かるけど」

橋本「だろー!って事で他も漁ろうぜー」

竹内「おいおい、そんな事してないでさっさとやる事済ませようぜ、さって」

橋本「なんだぁ、つれないなぁ」

竹内「こっちのゴミの主は誰だろう」

橋本「さっすが竹内、そう来なくっちゃ」

竹内「布ゴミって事は・・・・、やっぱり服か」

橋本「これは簡単だな、誰が着てたか思い出せばいいだけだし」

竹内「あ、俺分かっちゃった」

橋本「え、マジで、早くない?」

竹内「一着すげぇ分かりやすいのあるぜ」

橋本「分かりやすいのー?言うて皆の私服なんて滅多に見ねぇしなぁ」

竹内「そこに捕らわれてたら一生分かんないかもよ?」

橋本「えぇー?そんなん言われても、ぶっ!マジか、マジでこれ捨てるのか」

竹内「な、分かりやすいだろう?」

橋本「うわぁー、資源回収にコスプレ出すの止めようよ、石川先生」

竹内「いやぁ、お前にしては気付くの遅かったなぁ」

橋本「完全見落としてたわ、むしろこんな奥に入ってるのよくパッと見つけたなお前」

竹内「流石だろー」

橋本「流石だわぁ、次は負けらんないな、よっしどれ開けるー?」

竹内「雑誌行こうぜ雑誌、鉄板じゃね?」

橋本「いい着眼点だねぇ、じゃあどの山にしようか」

竹内「この一番デカイのにしようぜ、よっと」

橋本「一番上は我らが少年誌だな」

竹内「これ、もしかして難しいか?」

橋本「バッカ、一番上は隠蔽するために決まってるだろ、この下が本命!」

竹内「なんだこれ、見た事無い漫画誌だな」

橋本「oh...LO...」

竹内「えるおー?なんだそれ」

橋本「察してください」

竹内「え、察さなきゃいけないような内容なの?」

橋本「察してください」

竹内「引くわー、よく分かんないけど察さなきゃいけないような物を
   パッと見で分かるお前引くわー」

橋本「うわっ、結構マジな目線だ、ヤメテヤメテ」

竹内「ウソウソ、ちなみに俺は中身分かんないから推理しよう無いからお手上げ、
   お前わかんの?」

橋本「田中だ」

竹内「してその心は」

橋本「察してください」

竹内「もう何も言うまい」

橋本「よーし次ー」

竹内「無かった事にしようとしてるな、まぁいいか」

橋本「うっはやっべぇこれ、強烈なの見つけた」

竹内「え、この流れで強烈とか見たくないんですけど」

橋本「ただの新聞だって、見て見て」

竹内「新聞なら・・・・、ん、なんだこれ、超切り抜かれてるな」

橋本「写真の所だけな、文章見てみ」

竹内「えっと何々・・・、ぷっ、アイドルの記事か、これは俺でも分かるわ」

橋本「さてそのお答えは?」

竹内「宮下だ、あいつ好きだもんなぁ、ハリケーン」

橋本「まさかここまでしてるとは、流石すぎる」

竹内「いやぁ、こうしてみるとうちのクラス、意外と濃ゆいなぁ」

橋本「だよなぁ、ほら、あのダンボール見てみろよ、中身見なくても分かるぜ」

竹内「そんなバカなっておい浜田、本当かよ浜田」

橋本「すげーな、某通販サイトのロゴもじってオリジナルのダンボールとか」

竹内「ハマゾンって何だよ、マジかよハマゾン」

橋本「ハマゾンって何送ってくるんだろうな」

竹内「気になるな、正体分かっても気になるって凄いなハマゾン」

橋本「どれどれー、ぶっ、マジかよ」

竹内「うっわ、ハマゾンの中に密林のダンボールか、ヤル気満々だなハマゾン」

橋本「なぁ竹内、お前気に入ったんだろ」

竹内「何が?」

橋本「ハマゾン」

竹内「大好きだ、ハマゾン」

橋本「明日から浜田のあだ名は決定だな、かわいそうに、ハマゾン」

竹内「何言ってんだ」

橋本「へ?」

竹内「今日からだよ」

橋本「こうしてハマゾンは生まれるのであった」

竹内「いやしかしあれだ、大分楽しんだな、よし、次確認してちゃんと仕事しようぜ」

橋本「そうだなぁ、終るの遅くなるのはダルイもんなぁ」

竹内「よっしゃ、ラストはこのゴミ袋だな、分別もしてないじゃん、さてさてー」

橋本「うわぁぁあああ、やめろそれ俺ンちの・・・・・・!」

竹内(〆はアドリブでどうぞ)



おしまい


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