いえもん


戸川♂:
田口♂:



戸川「なぁなぁ田口ー」

田口「ん、何ー、戸川ー」

戸川「喉乾いた」

田口「おぉ、喉渇いたか」

戸川「だから買ってきて、伊右衛門」

田口「ん、了解、買ってくるよ」

戸川「うし、頼んだぞ」

田口「おぅ、行って来るぜー!」


戸川「・・・・・・・あいつ、おっせぇなぁ・・・」

田口「ただいまー!」

戸川「おい、どんだけ時間かかってんだよ」

田口「いやぁ悪い悪い、探すの苦労したんだぜ、はいこれ!」

戸川「そうそうそう、これこれ、乗客に日本人はいませんでした、いませんでした、
   って俺はこれを見て何て言えばいいんだよ!」

田口「駅前のタワレコに売ってたんだぜ!」

戸川「よくあそこまで買いに言ったなぁ、じゃなくて!
   俺喉渇いたって言ったよね?なんでTHE YELLOW MONKEY!?」

田口「だってイエモンって」

戸川「略称じゃねぇよ!そういう商品名!」

田口「大丈夫だって!」

戸川「何がだよ!?」

田口「俺は万全を期す男だからな、こんな事もあろうと思って」

戸川「思って?」

田口「つまらぬ物も斬ってきたでござる」

戸川「五右衛門じゃねぇか!かけ離れたぞおい!」

田口「半分以上あってるだろ?」

戸川「語呂だけな!もうお前黙ってろよ!」

田口「・・・・・・」

戸川「ってかマジで買ってきてねぇの、伊右衛門」

田口「・・・・・・」

戸川「おい、なんか言えよ、あ、ペンと紙?あるけど、ほい、
   ・・・何々、だって『言えんもん』って上手いこと言おうとしてんじゃねぇ!」

田口「・・・・・・」

戸川「もういいよ喋れよ!めんどくせぇ!」

田口「ぷっはぁ!いやぁ!黙ってるのって疲れるな!」

戸川「ツッコム方が疲れるけど!?」

田口「あっはは、ごめんって、ちょっとこれでも飲んで落ち着けよ」

戸川「なんだよ、持ってんじゃねぇか伊右衛門」

田口「そっちこそなんだよ、これだって言うなら最初から言えよー、
   持ってきてたよー」

戸川「いやお前の持ち物なんて知らねぇし、まぁいいや、さんきゅー、
   ごく・・・ごく・・・、って、何これ、緑茶ですらねぇけど・・・?」

田口「何って、家のもんが淹れた、略して『いえもん』」

戸川「もうお前には何も頼まねぇ!」




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